ケータイ打ち暗号の作り方と解き方|ガラケーの連打・フリック変換表
「2 22* 6 7 44444* 55555 33 4」のように、同じ数字が何度も続く暗号は、ガラケーのテンキーを押す回数で文字を表した「ケータイ打ち」の暗号です。スマホ世代でもフリック入力に置きかえれば同じしくみで読めるので、謎解きや宝探しで出題しやすい暗号の 1 つです。この記事では、ケータイ打ち(ガラケー打ち・トグル入力)とフリック入力の変換表、濁点や小さい文字の扱い、区切り方で読み方が変わる落とし穴、ポケベル暗号との違い、問題にするときのコツをまとめます。
ケータイ打ち(ガラケー打ち)の暗号とは
ガラケー(折りたたみ式などの携帯電話)では、1〜9 と 0 のテンキーに五十音の行が割り当てられていて、同じキーを続けて押すと「か → き → く → け → こ」と文字が切りかわりました。この入力方法を「トグル入力」や「ケータイ打ち」と呼びます。ケータイ打ちの暗号は、どのキーを何回押したかで文字を表します。
スマホのテンキー(12 キー)も同じキー配置で、トグル入力のほかに、キーを押したまま上下左右にはらうフリック入力が使えます。そのため、ケータイ打ちの暗号には同じ文字を表す書き方が 3 つあります。
| 書き方 | 「く」の書き方 | 読み方 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 連打 | 222 | 2 のキーを 3 回押す | ガラケーを知っている世代、見た目の不思議さを出したいとき |
| 回数 | 2-3 | 2 のキーの 3 番目 | 数字が長くなりすぎないようにしたいとき |
| フリック | 2↑ | 2 のキーを上にはらう | スマホ世代向け、矢印を図にしたいとき |
どの書き方でも答えは同じなので、出題する相手に合わせて選べます。同じ問題を連打で出したあと、ヒントとしてフリックの書き方を見せる、という使い方もできます。
ケータイ打ちの変換表(押す回数)
キーと押す回数の対応は次のとおりです。や行は「や・ゆ・よ」の 3 文字、わ行は「わ・を・ん・ー」の 4 文字なので、ほかの行より押す回数が少なくなります。
| キー | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | あ | い | う | え | お |
| 2 | か | き | く | け | こ |
| 3 | さ | し | す | せ | そ |
| 4 | た | ち | つ | て | と |
| 5 | な | に | ぬ | ね | の |
| 6 | は | ひ | ふ | へ | ほ |
| 7 | ま | み | む | め | も |
| 8 | や | ゆ | よ | — | — |
| 9 | ら | り | る | れ | ろ |
| 0 | わ | を | ん | ー | — |
実際のガラケーでは、5 回より多く押すと小さい文字や先頭の文字に戻る機種が多く、行の文字の並びにも機種ごとの違いがありました。暗号として使うときは、上の表の範囲(各行 5 回まで、や行 3 回まで、わ行 4 回まで)に収めると、誰が解いても同じ答えになります。
フリック入力の変換表(はらう向き)
フリック入力では、キーをそのまま押すとあ段、左にはらうとい段、上がう段、右がえ段、下がお段になります。矢印は「スマホのキーをどちらにはらうか」を表します。
| キー | タップ | ← | ↑ | → | ↓ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | あ | い | う | え | お |
| 2 | か | き | く | け | こ |
| 3 | さ | し | す | せ | そ |
| 4 | た | ち | つ | て | と |
| 5 | な | に | ぬ | ね | の |
| 6 | は | ひ | ふ | へ | ほ |
| 7 | ま | み | む | め | も |
| 8 | や | — | ゆ | — | よ |
| 9 | ら | り | る | れ | ろ |
| 0 | わ | を | ん | ー | — |
濁点・半濁点・小さい文字の打ち方
ガラケーでは、文字を打ったあとに「*」のキー(゛゜のキー)を押して濁点や半濁点をつけていました。ケータイ打ちの暗号でもこれにならい、「*」を 1 回で濁点、2 回で半濁点を表すのが一般的です。
| 文字 | 連打 | 回数 | フリック |
|---|---|---|---|
| が | 2* | 2-1* | 2* |
| ど | 44444* | 4-5* | 4↓* |
| ぱ | 6** | 6-1** | 6** |
| ぎゅうにゅう | 22* 88 111 55 88 111 | 2-2* 8-2 1-3 5-2 8-2 1-3 | 2←* 8↑ 1↑ 5← 8↑ 1↑ |
小さい「っ・ゃ・ゅ・ょ」は、実際のガラケーでは同じキーを多めに押したり「*」で切りかえたりして打ちましたが、機種によって操作が違います。暗号では大きい文字で打つのがふつうで、「ぎゅうにゅう」も「ぎゆうにゆう」として打ち、読む側が小さい文字に読みかえます。
区切りで読み方が変わる|作るときの落とし穴
ケータイ打ちの暗号でいちばん間違えやすいのが、同じキーの文字が続く場合です。「あい」はどちらも 1 のキーなので、区切らずに書くと「111」になり、「う」と区別できません。
| 書き方 | 読み方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 11 | あ・い | 空白で区切れば「あい」と読める |
| 111 | う | 区切りがないと 1 文字として読む |
| 111 111 | う・う | 同じ文字が続くときも 1 文字ずつ区切る |
| 22233 | く・し | 違う数字に変わるところは区切りがなくても分けて読める |
| 111111 | 読めない | あ行は 5 文字なので 6 回押しは表にない |
作る側は、1 文字ごとに空白を入れるのが鉄則です。空白を「/」や「・」に変えても構いませんが、問題文の最初に「区切りは 1 文字ごと」と分かる形にしておくと、解く側が迷いません。文章の中で言葉を区切りたいときは、空白とは別に「/」を使うと見分けやすくなります。
ケータイ打ちのメッセージ例
よく使う言葉を 3 つの書き方で並べると次のようになります。同じ言葉でも、書き方によって見た目の印象が大きく変わります。
| 言葉 | 連打 | 回数 | フリック |
|---|---|---|---|
| ありがとう | 1 99 2* 44444 111 | 1-1 9-2 2-1* 4-5 1-3 | 1 9← 2* 4↓ 1↑ |
| すき | 333 22 | 3-3 2-2 | 3↑ 2← |
| おはよう | 11111 6 888 111 | 1-5 6-1 8-3 1-3 | 1↓ 6 8↓ 1↑ |
| あいたい | 1 11 4 11 | 1-1 1-2 4-1 1-2 | 1 1← 4 1← |
| まってる | 7 444 4444 999 | 7-1 4-3 4-4 9-3 | 7 4↑ 4→ 9↑ |
| でんわして | 4444* 000 0 33 4444 | 4-4* 0-3 0-1 3-2 4-4 | 4→* 0↑ 0 3← 4→ |
ケータイ打ち暗号の練習問題
変換表を見ながら、次の 4 問を解いてみてください。上の 2 問が連打、下の 2 問がフリックの書き方です。
| 問題 | 書き方 | 答え |
|---|---|---|
| 3 222 9 | 連打 | さくら(3 を 1 回・2 を 3 回・9 を 1 回) |
| 4 2 9 77777 55555 | 連打 | たからもの(7 を 5 回 = も、5 を 5 回 = の) |
| 1↑ 7← | フリック | うみ(1 を上 = う、7 を左 = み) |
| 6 5 6←* | フリック | はなび(6 を左 = ひ、* で濁点) |
2 問目の「77777 55555」のように 5 回押しが続くと、数え間違いが起きやすくなります。小さい子ども向けに出題するなら、5 回押しの文字(お段)が少ない言葉を選ぶか、回数(7-5)の書き方にすると解きやすくなります。
ポケベル暗号(2タッチ入力)との違い
ガラケーにはトグル入力のほかに「2 タッチ入力」という方法もありました。これはポケベルと同じく 2 けたで 1 文字を打つ方法で、「か行の 3 番目」の「く」なら 23 と打ちます。数字の暗号を見て「ケータイ打ちかポケベル打ちか」で迷ったら、次の点で見分けます。
| 見分けるポイント | ケータイ打ち(トグル) | ポケベル打ち(2タッチ) |
|---|---|---|
| 「く」の表し方 | 222 | 23 |
| 1 文字の長さ | 1〜5 けたでばらばら | 必ず 2 けた |
| 数字の並び | 同じ数字が続く | 2 けた目は 1〜5 が多い |
| 濁点 | * で表すことが多い | 04 をつける |
| 区切り | 1 文字ごとの区切りが必須 | 2 けたずつなので区切りがなくても読める |
ポケベル打ちの変換表と読み方はポケベル暗号の変換表と読み方で詳しく解説しています。
謎解きの問題にするときのコツとツールの使い方
- ヒントには、テンキーの絵や「昔のケータイで打ってみよう」という一言を添えると、ひらめきのきっかけになります。
- 小学生など、ガラケーを知らない世代には、フリックの書き方で出すか、スマホのテンキー画面を思い出してもらうヒントが効果的です。
- フリックの矢印を、文字ではなく絵(キーの上に矢印を描いたカード)にすると、見た目にも楽しい問題になります。
- 答えの文字数を「□□□□」のように示すと、区切りの数え間違いに解く側が自分で気づけます。
謎解き暗号メーカーでは、方式で「ケータイ打ち(トグル・フリック)」を選び、書き方を「連打(222)」「回数(2-3)」「フリック(2↑)」から選んで文章を入れるだけで暗号にできます。元に戻すときは、3 つの書き方のどれで書かれていても読めます。作った暗号は「この暗号で出題する」から、答え合わせのできる URL や問題の画像にできます。
ほかの暗号と難易度を比べて選びたいときは、謎解き暗号の作り方と種類・難易度を参考にしてください。
よくある質問
- 「44444」は何という文字ですか?
- 4 のキー(た行)を 5 回押すので「と」です。同じように 222 は か行の 3 番目で「く」、999 は ら行の 3 番目で「る」です。
- フリック入力の暗号「2↑」の読み方は?
- 2 のキー(か行)を上にはらうので、う段の「く」です。タップがあ段、←がい段、↑がう段、→がえ段、↓がお段です。や行は ↑ がゆ・↓ がよ、わ行は ← がを・↑ がん・→ がー です。
- ケータイ打ちで濁点はどう表しますか?
- 文字のあとに「*」を 1 回つけると濁点、2 回で半濁点です。「が」は 2*、「ぱ」は 6** と書きます。ガラケーで文字を打ったあとに ゛゜ のキーを押していたのと同じ考え方です。
- 「111」は「う」ですか、「あい」ですか?
- 区切りがなければ「う」と読みます。「あい」を表したいときは「1 11」のように 1 文字ずつ区切ります。ケータイ打ちの暗号は、同じキーの文字が続くと読みが変わるので、作るときは必ず区切りを入れてください。
- ケータイ打ちとポケベル打ちはどう見分けますか?
- ポケベル打ちは必ず 2 けたで 1 文字で、「く」は 23 です。ケータイ打ちは押す回数なので 1 文字が 1〜5 けたと長さがばらばらで、「く」は 222 です。同じ数字が続いていればケータイ打ち、2 けたずつきれいに区切れればポケベル打ちを疑ってください。
この記事で紹介したツール
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