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アナグラムの作り方|文字を並べ替えて別の言葉を作るコツ

同じ文字を使い切って別の言葉にする言葉遊びがアナグラムです。「みかん」から「かんみ」、「とけい」から「けいと」のように、身近な単語からでも作れます。この記事では、日本語でアナグラムを作る手順と、並べ替えの数の考え方、うまくいかないときの探し方をまとめます。

アナグラムとは

アナグラムは、ある語句の文字を並べ替えて別の語句を作る言葉遊びです。条件は「元の文字をすべて使い、追加もしない」ことだけで、並べる順番は自由です。英語では listen が silent に、astronomer が moon starer になる例が知られています。

似た言葉遊びと混同されやすいので、先に整理しておきます。どれも文字の並びをいじる遊びですが、制約がまったく違います。

遊びルール
アナグラム文字を自由に並べ替えて別の言葉にするとけい → けいと
逆さ読み(倒語)順序をそのまま後ろから読むたね → ねた
回文前から読んでも後ろから読んでも同じしんぶんし
鏡文字並びは変えず、字の形を左右反転する字形の反転なので読み順は関係ない

逆さ読みは「並べ替えのうち、完全に反転した1通り」にあたります。つまりアナグラムの特殊なケースです。逆さ読みクリエイターに単語を入れると反転形がその場で出るので、まずそこから当たってみて、意味が通らなければ他の並びを探す、という進め方ができます。

並べ替えは何通りあるのか

総当たりで探すかどうかを決めるために、候補がどれくらいあるかを知っておくと便利です。すべて違う文字なら、文字数の階乗(1からその数までの掛け算)が並べ方の総数です。

文字数並べ方の総数手作業での現実性
3文字6通り全部書き出せる
4文字24通り紙に書けば10分ほど
5文字120通り総当たりはつらい。当たりをつけて探す
6文字720通り総当たりは非現実的

同じ文字が複数あるときは、その文字の重複分で割ります。たとえば「しんぶん」は「ん」が2つあるので、24通りではなく24÷2=12通りです。日本語では「ん」「う」「い」が重なりやすく、体感より候補が少なくなります。

日本語で作るときに決めておくルール

日本語は文字の単位があいまいなので、始める前にルールを決めておかないと「これはアリなのか」で止まります。厳しくするほど難しく、緩くするほど作りやすくなります。遊ぶ相手と先に合わせてください。

  • 単位はかな1文字とするのが基本です。ローマ字に直して並べ替える方式もありますが、難易度が大きく変わります。
  • 濁点・半濁点:「か」と「が」を別の文字とするか、同じ音の変形として付け外しを許すかを決めます。付け外しを許すと一気に作りやすくなります。
  • 小書きの「ゃゅょっ」:独立した1文字として扱うのが分かりやすい方式です。大きい「や」と同一視すると自由度が上がります。
  • 長音「ー」:そのまま1文字として動かすか、母音に開いて(「ケーキ」→「けえき」)扱うかを決めます。
  • 「ん」は語頭に置けません。並べ替えの結果として先頭に来た候補は、日本語としては読めないので除外します。
  • 漢字表記は問いません。音が同じなら、元の語と別の漢字になって構いません。むしろそこが面白いところです。

作る手順

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    かなに開いて1文字ずつ書き出す

    元の語をひらがなにして、1文字ずつ離して書きます。紙なら1文字ずつカードに書くと動かしやすく、画面上なら間にスペースを入れて並べます。文字数を数えておくと、最後の検算に使えます。

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    まず反転形を試す

    後ろから読む形は、並べ替えの中で最も試しやすい候補です。逆さ読みクリエイターに入れれば一瞬で出ます。ここで意味が通れば、それで完成です。

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    語頭に置ける文字を絞る

    候補の総数は多くても、先頭に来られる文字は限られます。「ん」は置けず、小書きの文字も置けません。先頭の文字を1つ決めるごとに、残りを考えるだけでよくなります。

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    よく使う組み合わせから当てる

    「かん」「しん」「こう」「たい」「かい」といった2文字のかたまりが作れないかを探します。日本語の単語はこうしたかたまりの連なりでできているので、先にブロックを作ってから残りをはめるほうが早く進みます。

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    声に出して確かめる

    文字として並んでいても、読むと不自然なものが混じります。逆さ読みクリエイターには読み上げのボタンがあるので、候補を音で確認できます。音にすると意味が浮かぶこともあります。

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    文字の過不足を検算する

    完成したら、元の語と文字数が一致しているかを数えます。文字数カウンターに両方を貼れば一目で分かります。作っているうちに1文字増えている、というのは非常によくある失敗です。

作例と探し方のヒント

元の語アナグラム動かした部分
みかんかんみ(甘味)先頭の1文字を末尾へ回した
とけい(時計)けいと(毛糸)同じく先頭を末尾へ
きんこ(金庫)こんき(根気)先頭と末尾を入れ替えた
しんぶん(新聞)ぶんしん(分身)前後2文字のかたまりを入れ替えた
かいだん(階段)だんかい(段階)同じくかたまりの入れ替え
しんかい(深海)かいしん(改心)同じくかたまりの入れ替え

作例を並べると、うまくいくパターンがいくつか見えてきます。ひとつは「先頭の1文字を末尾へ回す」、もうひとつは「2文字ずつのかたまりを入れ替える」です。4文字の語では後者がよく効きます。手当たり次第に並べるより、この2つを先に試すほうが早く当たります。

英語のアナグラムでは、listen と silent、dormitory と dirty room、astronomer と moon starer といった例が有名です。英語は語の途中に子音が続く形が多く、日本語よりも候補が散らばります。単語カードのように文字を並べ替えられる状態にして探すのは、どちらの言語でも共通のコツです。

使いどころと、やってはいけない使い方

  • ペンネームやハンドルネーム:本名や好きな言葉を並べ替えると、意味がありつつ検索でかぶりにくい名前になります。読めるかどうかを他人に確認してもらってください。
  • 作品名・チーム名:関係者の名前の文字を混ぜて1語にすると、由来を説明できる名前になります。
  • 謎解き・イベント:答えのかなを並べ替えて出題する形は、道具が要らず準備が軽い出題形式です。ヒントとして文字数だけ先に伝えると難易度を調整できます。
  • 学習:ことばの音の並びを意識する練習になります。低学年向けなら3文字から始めると成立しやすくなります。

公開する名前として使う場合も、元の語が推測されやすい点は覚えておいてください。並べ替えただけの名前は、由来を隠す用途には向きません。あくまで「意味のある言葉から響きのよい別の語を作る」ための手段と考えるのが妥当です。

よくある質問

アナグラムと逆さ読みは何が違いますか?
逆さ読みは順序をそのまま後ろから読む1通りだけの変換で、アナグラムは文字を自由に並べ替えるすべての組み合わせが対象です。逆さ読みはアナグラムの特殊な一例にあたります。まず反転形を試して、意味が通らなければ他の並びを探す、という順で進めると効率的です。
日本語のアナグラムで濁点は動かしてよいですか?
遊ぶ前に決めておくルール次第です。「か」と「が」を別の文字として扱う厳しい方式と、濁点の付け外しを自由にする緩い方式があります。厳しくすると候補が減って難しくなり、緩くすると格段に作りやすくなります。複数人で遊ぶ場合は、最初に全員で合わせておいてください。
4文字の言葉は何通りに並べ替えられますか?
すべて異なる文字なら24通りです。同じ文字が2つ含まれる場合はその重複分で割るため、「しんぶん」のように「ん」が2つあるなら12通りになります。24通り程度なら紙に書き出して全部確認できるので、4文字は総当たりが現実的な上限といえます。
名前のアナグラムをパスワードに使ってもよいですか?
使わないでください。元の語が分かれば並べ替えの候補は多くても数十通りしかなく、機械的にすべて試せてしまいます。名前や誕生日を材料にした変換は、攻撃側にとってよく知られたパターンです。パスワードは意味を持たせず、生成ツールでランダムに作ったものを管理ツールに保存する形が安全です。

この記事で紹介したツール

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