写真からカメラのシリアル番号は分かる?|Exifの確認と消し方
ブログやSNSに載せた写真から、使っているカメラの製造番号が読み取れることを知っている人は多くありません。一眼レフやミラーレスカメラの写真には、Exifにカメラ本体やレンズのシリアル番号が記録されていることがあります。この記事では、どの項目にシリアル番号が入るのか、それが分かると何が起こるのか、スマホの写真ではどうなのか、確認と削除の手順をまとめます。
シリアル番号はExifのどこに入るか
Exifには、2010年のExif 2.3からカメラ本体とレンズのシリアル番号を書くための決まった項目があります。それ以前から、メーカーは独自の領域であるメーカーノートに製造番号を書いていました。写真に機材を特定できる番号が入る場所は、主に次のとおりです。
| 項目 | 中身 | 主に書く機器 |
|---|---|---|
| BodySerialNumber | カメラ本体の製造番号 | 一眼レフ・ミラーレスカメラ |
| LensSerialNumber | レンズの製造番号 | 通信機能のある交換レンズを付けたカメラ |
| メーカーノート(MakerNote) | メーカー独自の情報。機種によって製造番号や撮影回数(シャッター回数) | 多くのデジタルカメラ |
| ImageUniqueID | 写真1枚ごとの固有ID | 一部のカメラ・スマホ |
| XMPのaux:SerialNumberなど | 編集ソフトが書き写した製造番号 | Lightroomなどで書き出した写真 |
| CameraOwnerName | カメラに設定した所有者名 | 所有者名を設定したカメラ |
メーカーノートは中身の形式がメーカーごとに違い、一般のビューアでは読めないこともあります。読めなくても、製造番号が入っている可能性があることに変わりはありません。
シリアル番号が分かると何が起こるか
シリアル番号は位置情報とちがって、それだけで住所が分かるものではありません。問題は、別々の場所に載せた写真どうしを「同じカメラで撮った」と結びつけられることです。
- 匿名で写真を投稿しているアカウントと、本名で運用しているブログの写真のシリアル番号が一致すれば、同じ人物だと推測できる
- 本名のアカウントには位置情報を消した写真しか載せていなくても、匿名側の写真の位置情報と結びつけられる
- 撮影回数が分かると、カメラの使用頻度やおおよその中古価値まで推測される
スマホの写真にもシリアル番号は入るか
iPhoneや多くのAndroidスマホの写真には、本体のシリアル番号は記録されないのが一般的です。ただし機種によっては、写真ごとの固有ID(ImageUniqueID)や、メーカー独自の情報が入っていることがあります。固有IDは写真1枚ごとに違う値なので、それだけで端末が特定されるわけではありませんが、同じ写真が別の場所に転載されたことを追跡する手がかりになります。
| 機器 | 本体のシリアル番号 | 注意したい情報 |
|---|---|---|
| 一眼レフ・ミラーレス | 入っていることが多い | シリアル番号、メーカーノート、所有者名 |
| コンパクトデジタルカメラ | 機種による | メーカーノート |
| スマートフォン | 通常は入らない | 位置情報、機種名、固有ID |
| Lightroomなどで書き出した写真 | 元のカメラの値が引き継がれることがある | XMPに書き写された製造番号、編集履歴 |
機種ごとの違いは大きく、同じメーカーでも世代で変わります。自分の機材でどうなっているかは、実際に撮った写真を1枚確かめるのが確実です。
シリアル番号を確認する手順
- 1
カメラで撮った写真を1枚用意する
SNSから保存し直した画像ではなく、カメラから取り込んだままのJPEGを使います。SNSを通った画像はExifが落ちていることが多く、確認になりません。
- 2
Exifの写真チェッカーに入れる
写真をドロップすると、「シリアル番号・固有ID」の項目が赤(要注意)のバッジで表示されます。写真はブラウザの中だけで読み、サーバーには送りません。
- 3
どこに入っているかを見る
「すべての項目を見る」で、カメラ本体のシリアル番号・レンズのシリアル番号・画像の固有ID・メーカーノートの大きさを確かめます。XMPに書き写された番号も同じ種類として表示されます。
シリアル番号だけを消して、ほかの情報は残す
作品として写真を載せる場合、撮影設定(シャッター速度・F値・ISO)や機種名は残しておきたいことがあります。その場合は、Exifを全部消すのではなく、シリアル番号だけを選んで消します。
- 「選んで消す」で「シリアル番号・固有ID」を選ぶと、本体・レンズのシリアル番号、画像の固有ID、メーカーノート、XMPに書き写された番号をまとめて取り除きます。
- 取り除いた項目は0で埋め、ほかの項目の位置は動かしません。画像のデータを描き直さないので、画質は変わりません。
- 所有者名や撮影者名も消したい場合は、「名前・著作権・コメント」も一緒に選びます。
- 位置情報も入っているなら「位置情報(GPS)」も選びます。シリアル番号と位置情報がそろっていると、結びつけられたときの影響が最も大きくなります。
トリミング前の絵が残る埋め込みサムネイルについてはトリミング前の写真が残るExifサムネイル、画質を落とさない消し方の全体像はExifを画質劣化なしで消す方法で説明しています。
よくある質問
- 写真からカメラのシリアル番号が分かるのですか?
- 一眼レフやミラーレスカメラの写真には、ExifのBodySerialNumberやメーカーノートにカメラ本体の製造番号が入っていることが多く、Exifを読めるツールで確認できます。スマートフォンの写真には、本体のシリアル番号は通常入っていません。
- BodySerialNumber とは何ですか?
- Exif 2.3で追加された、カメラ本体の製造番号を書くための項目です。レンズの製造番号を書くLensSerialNumber、カメラの所有者名を書くCameraOwnerNameも同時に追加されました。
- シリアル番号だけ消して撮影設定は残せますか?
- できます。Exifの写真チェッカーの「選んで消す」で「シリアル番号・固有ID」だけを選ぶと、シリアル番号・固有ID・メーカーノートを取り除き、シャッター速度やF値などの撮影設定、機種名、撮影日時はそのまま残します。
- 盗まれたカメラを写真のシリアル番号で探せますか?
- 盗まれたカメラで撮られた写真がExifを残したままWebに投稿されれば、シリアル番号から見つけられる可能性があります。そのためにも、手元の写真から自分のカメラのシリアル番号を控えておくと役立ちます。ただしSNSに投稿された写真はExifが落ちていることが多く、必ず見つかるわけではありません。
この記事で紹介したツール
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