忌引き・喪中は何親等まで?|続柄別の休暇日数と喪中はがきを出す範囲
親戚が亡くなったとき、まず気になるのが「忌引休暇は取れるのか、何日休めるのか」「今年は喪中はがきを出すべきか」です。どちらも法律で一律に決まっているわけではなく、会社の規定や慣習で決まりますが、多くは親等で範囲が区切られています。この記事では、国家公務員の規定(人事院規則)を基準にした続柄別の忌引日数、民間企業でよくある日数、日数の数え方、喪中はがきを出す範囲と期間、いとこ・義理の祖父母・おじおばなど迷いやすい続柄の考え方をまとめます。
忌引休暇は法律の決まりではなく会社の規定
忌引休暇(きびききゅうか)は、親族が亡くなったときに葬儀や手続きのために取れる休暇です。年次有給休暇とちがって労働基準法に定めはなく、会社が就業規則で決める「特別休暇」の一つです。そのため、対象になる続柄も、日数も、有給か無給かも会社ごとに違います。
多くの会社は、国家公務員の規定(人事院規則 15-14)を参考に、2〜3 親等までを対象にしています。まずは自分の会社の就業規則や慶弔規程を確認し、書かれていなければ人事・総務に問い合わせるのが確実です。学校の場合も、忌引を欠席扱いにしない日数は学校ごとに決まっています。
続柄別の忌引日数|国家公務員の規定と民間企業の目安
国家公務員の忌引日数は、人事院規則 15-14 の別表第二で続柄ごとに決まっています。民間企業の日数は会社によって違いますが、よく見かける範囲を並べました。
| 亡くなった人 | 親等 | 国家公務員 | 民間企業でよくある日数 |
|---|---|---|---|
| 配偶者 | — | 7 日 | 5〜10 日 |
| 父母 | 1 親等 | 7 日 | 5〜7 日 |
| 子 | 1 親等 | 5 日 | 5〜7 日 |
| 祖父母 | 2 親等 | 3 日(代襲相続し、かつ祭具などを受け継ぐときは 7 日) | 2〜3 日 |
| 兄弟姉妹 | 2 親等 | 3 日 | 2〜3 日 |
| 孫 | 2 親等 | 1 日 | 1〜2 日 |
| おじ・おば | 3 親等 | 1 日(代襲相続し、かつ祭具などを受け継ぐときは 7 日) | 1 日または対象外 |
| 配偶者の父母・父母の配偶者 | 1 親等(姻族) | 3 日(生計を一にしていたときは 7 日) | 3〜5 日 |
| 子の配偶者・配偶者の子 | 1 親等(姻族) | 1 日(生計を一にしていたときは 5 日) | 1〜2 日 |
| 配偶者の祖父母・祖父母の配偶者 | 2 親等(姻族) | 1 日(生計を一にしていたときは 3 日) | 1 日または対象外 |
| 配偶者の兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者 | 2 親等(姻族) | 1 日(生計を一にしていたときは 3 日) | 1 日または対象外 |
| おじ・おばの配偶者 | 3 親等(姻族) | 1 日 | 対象外が多い |
表にない続柄、たとえばいとこ・曾祖父母・甥姪・ひ孫は、国家公務員の忌引では対象外です。民間企業でも対象外のことが多く、葬儀に出るときは年次有給休暇を使うのが一般的です。「生計を一にしていた」とは、同居して家計を共にしていたような場合を指します。
忌引日数の数え方と、会社への伝え方
- いつから数えるか:亡くなった日、またはその翌日から数えるのが一般的です。通夜や葬儀が数日後になる場合でも、起算日は規定どおりなので、日程が決まったら早めに相談します。
- 土日・祝日を含むか:国家公務員の忌引は連続する日数で、間の休日も含めて数えます。民間企業は「休日を含む」「営業日で数える」のどちらもあるので、規定を確認します。
- 有給か無給か:特別休暇として有給の会社が多いものの、無給の会社もあります。無給の場合は年次有給休暇に振り替えるかどうかを選べることもあります。
- 証明書類:会葬礼状や死亡診断書のコピーなど、葬儀があったことが分かる書類の提出を求める会社もあります。会葬礼状は捨てずに取っておくと安心です。
会社への連絡では、亡くなった人との続柄(「妻の祖母」「父の兄」など)、何親等か、通夜・葬儀の日程、休む予定の日数を伝えます。義理の家族の場合は、何親等の姻族かで対象になるかが変わるので、続柄を正確に伝えることが大切です。親等の数え方は親等の数え方と早見表、姻族の数え方は姻族とは?義兄・兄嫁は何親等で説明しています。
喪中はがきを出す範囲は「配偶者と2親等まで」が目安
喪中はがき(年賀欠礼状)を出す範囲にも法律の決まりはありませんが、一般的には配偶者と 2 親等までの親族が亡くなったときに出します。2 親等には、配偶者の父母・祖父母・兄弟姉妹など姻族も含まれます。
| 亡くなった人 | 親等 | 喪中はがき |
|---|---|---|
| 配偶者・父母・子 | —/1 親等 | 出すのが一般的 |
| 配偶者の父母 | 1 親等(姻族) | 出すのが一般的 |
| 祖父母・兄弟姉妹・孫 | 2 親等 | 出すのが一般的(同居していなかった祖父母は出さない人もいる) |
| 配偶者の祖父母・兄弟姉妹 | 2 親等(姻族) | 出す人と出さない人に分かれる |
| おじおば・甥姪・曾祖父母 | 3 親等 | ふつうは出さない(同居・親しかったときは出すことも) |
| いとこ | 4 親等 | ふつうは出さない |
最近は、同居していたかどうか、どれだけ親しかったかで決める人も増えています。夫婦で連名の年賀状を出している場合は、どちらかの 2 親等以内の親族が亡くなったら連名の喪中はがきにするのが一般的ですが、仕事関係には個人で年賀状を出すなど、相手によって分けることもあります。
喪中の期間と、喪中はがきを出す時期
- 喪中の期間:一般的には亡くなってから 1 年(一周忌まで)です。かつての服忌令の名残で、父母などの近い親族ほど長く考える習慣があります。
- 出す時期:相手が年賀状の準備を始める前、11 月中旬から 12 月初旬に届くように出します。
- 12 月に亡くなった場合:喪中はがきが間に合わなければ、年賀状は出さず、松の内(1 月 7 日ごろ)が明けてから寒中見舞いで欠礼を伝えます。
- 喪中に年賀状を受け取ったら:返事は年賀状ではなく、寒中見舞いで出します。
喪中でも、年賀状を受け取ることや、初詣以外の外出は差し支えないとされます。神社への初詣は控え、お寺へのお参りは問題ないとする考え方が一般的です。
迷いやすい続柄の考え方
- いとこ:4 親等の血族で、忌引も喪中はがきも対象外のことがほとんどです。葬儀に出るなら有給休暇を使います。
- 義理の祖父母(配偶者の祖父母):2 親等の姻族です。国家公務員の忌引は 1 日(生計を一にしていたときは 3 日)。喪中はがきは、夫婦連名なら出す、同居していなければ出さない、など家庭によって分かれます。
- おじ・おば:3 親等の血族です。国家公務員の忌引は 1 日。喪中はがきは出さないのが一般的です。伯父と叔父の漢字の使い分けは伯父と叔父の違いで確認できます。
- 兄嫁・姉の夫:2 親等の姻族です。国家公務員の忌引は 1 日(生計を一にしていたときは 3 日)。
- はとこ・いとこの子:5〜6 親等の血族で、忌引・喪中はがきとも対象外です(はとこ・いとこ違いの親等ははとこ・いとこ違いの違い)。
続柄が分かっていても何親等か自信がないときは、親等・続柄 計算ツールで「妻 → 母 → 母」(妻の祖母)のように自分から順に押してみてください。何親等の血族・姻族かに加えて、国家公務員の忌引の日数と、喪中はがきを出す範囲に入るかの目安をまとめて表示します。
よくある質問
- 忌引休暇は何親等まで取れますか?
- 会社の就業規則で決まり、多くは 2〜3 親等までです。国家公務員では、配偶者・父母・子・祖父母・兄弟姉妹・孫・おじおばと、配偶者の父母・祖父母・兄弟姉妹、子や兄弟姉妹・おじおばの配偶者などが対象で、いとこや曾祖父母は対象外です。
- いとこの葬儀で忌引は取れますか?
- 多くの会社では取れません。いとこは 4 親等の血族で、国家公務員の忌引でも対象外です。葬儀に出るときは年次有給休暇を使うのが一般的です。会社によっては対象にしていることもあるので、就業規則を確認してください。
- 祖父母の忌引は何日ですか?
- 国家公務員は 3 日で、代襲相続し、かつ祭具などを受け継ぐ場合は 7 日です。民間企業では 2〜3 日が多く見られます。配偶者の祖父母の場合、国家公務員は 1 日(生計を一にしていたときは 3 日)です。
- 喪中はがきは何親等まで出しますか?
- 一般的には配偶者と 2 親等までです。父母・子・祖父母・兄弟姉妹・孫と、配偶者の父母・祖父母・兄弟姉妹が目安になります。3 親等のおじおばやいとこの場合はふつう出しませんが、同居していた・親しかったなどで出す人もいます。
- 忌引の日数に土日は含まれますか?
- 国家公務員の忌引は連続する日数で、間の土日・祝日も含めて数えます。民間企業は「休日を含む」と「営業日で数える」のどちらもあるので、就業規則で確認してください。
この記事で紹介したツール
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