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有名ロゴに隠された意味|すきまの矢印・文字になった図形の例

毎日目にしているロゴの中に、言われるまで気づかない仕掛けが入っていることがあります。文字と文字のすきまに矢印が見えたり、数字が隠れていたり。この記事では、代表的な例を仕掛けの種類ごとに整理し、由来の話が「公式の説明」と「後から付いた解釈」に分かれることまで含めてまとめます。

「隠された意味」は3種類に分けられる

ロゴの仕掛けは、ひとまとめに語られがちですが、性質の違う3種類が混ざっています。分けて見ると、どれが本当に設計された仕掛けなのかが判断しやすくなります。

種類内容気づきやすさ
ネガティブスペース図形と図形のすきまに別の形が現れる低い(言われて初めて気づく)
図形化文字や数字そのものを別の形に見立てる中くらい
由来・背景形の理由が歴史や創業地にある見ただけでは分からない

ネガティブスペースは「余白に意味を持たせる」手法で、気づいた瞬間の印象が強く残ります。図形化は、文字を読ませつつ別の意味も持たせる方法です。由来は形そのものの説明ではなく、なぜその形なのかという背景の話になります。

代表的な例

よく取り上げられる例を、仕掛けの種類ごとに並べます。手元で実際のロゴを見ながら読むと、気づき方が違います。

ブランド仕掛け内容
FedExネガティブスペースEとXのすきまに右向きの矢印が現れる
Amazon図形化aからzへ伸びる矢印が品揃えを表し、同時に笑顔にも見える
Baskin-Robbins図形化BとRの一部がピンクで塗られ、創業時の31フレーバーの「31」になる
Tobleroneネガティブスペースマッターホルンの山肌に、発祥地ベルンの象徴である熊の形が隠れている
Carrefourネガティブスペース左右の矢印のすきまに、社名の頭文字Cが白く浮かぶ
Beats図形化円の中の小文字bが、ヘッドホンを着けた人の頭に見える
Pinterest図形化文字のPが、そのままピン(画鋲)の形になっている
WWF由来パンダが選ばれた理由の一つが、白黒で印刷でき費用を抑えられること
NBC由来孔雀の色鮮やかな羽は、カラー放送の開始を示すために採用された
Toyota由来3つの楕円を組み合わせた形で、顧客と製品、そして世界への広がりを表すと説明されている

由来には諸説が混ざる

ロゴの意味として語られる話には、企業が公式に説明しているものと、あとから広まった解釈が混在しています。おもしろい話ほど拡散しやすいため、出典を確かめずに事実として扱うと足をすくわれます。

  • Appleのかじられたリンゴを「bite(かじる)とbyte(バイト)をかけたもの」と説明する話は広く知られていますが、デザインした本人はサクランボなど他の果物と見間違えないようにするためだと語っています。語呂合わせは後から付いた解釈です。
  • 「創業年が図形の中に隠されている」「特定の思想を表している」といった話の多くは、根拠が示されないまま繰り返されています。
  • リニューアルのたびに意味が語り直されることもあります。今の形の説明が、初代のロゴにも当てはまるとは限りません。
  • 確かめたいときは、企業の公式サイトのブランドページやニュースリリースを見るのがいちばん早い方法です。デザインの意図が明記されていることがあります。

自分のロゴに応用するときの注意

仕掛けは魅力的ですが、入れ方を間違えると読みにくいだけのロゴになります。応用するなら、次の順序で考えてください。

  1. 1

    先に成立させる

    仕掛けに気づかない人にとっても、きちんと読める・見分けられる形になっているかを先に確認します。仕掛けを外しても成立することが前提条件です。

  2. 2

    意味は1つに絞る

    矢印と笑顔と頭文字を全部入れようとすると、どれも中途半端になります。込める意味は1つまでにしてください。

  3. 3

    小さくして確かめる

    ネガティブスペースの仕掛けは、縮小すると最初に潰れます。アプリのアイコンやファビコンの大きさまで縮めて、すきまが残っているかを見てください。方眼に置き換えてドット単位で確認すると、どこが潰れるか分かりやすくなります。

  4. 4

    白黒でも成立するか見る

    色で塗り分けて浮かび上がる仕掛けは、白黒印刷や刻印では消えます。色に依存しない形になっているかを確認します。

  5. 5

    説明せずに見せてみる

    何も言わずに数人へ見せ、何に見えるかを聞きます。想定と違うものに見えているなら、その解釈は避けられません。仕掛け以前の問題として直す必要があります。

  • 仕掛けは「説明されて初めて伝わる」性質のものです。伝えたい中心的な価値を仕掛けに預けてはいけません。
  • SNSのアイコンのように丸く切り抜かれる場所では、四隅の仕掛けは消えます。中央に寄せた構成にしてください。
  • 同業他社と似た仕掛けになっていないかも確認します。矢印や吹き出しは使われやすく、埋もれがちです。
  • 見つけてもらえたときの効果は大きいので、公式サイトやプロフィール欄で意図を短く紹介しておくと、話題として使えます。

クイズで見る目を鍛える

ロゴの仕掛けに気づけるかどうかは、ふだんどれだけ意識して見ているかで変わります。手っ取り早いのは、ロゴだけを見てブランドを当てる練習です。

  • ブランドロゴクイズは難易度を3段階から選べ、すべてのブランドをまとめて出題するモードもあります。1ラウンドは最大10問なので、数分で終わります。
  • 4択モードは1問15秒。選択肢があるぶん、うろ覚えでも形の特徴から絞り込めます。
  • 10秒チャレンジは選択肢なしで考え、時間切れで答えが表示されます。名前が出てこないロゴを洗い出すのに向いています。
  • 答え合わせのあと、そのロゴが3種類のどの仕掛けに当てはまるかを考えてみると、見る目が育ちます。
  • 友人や同僚と一緒にやると、覚えているロゴの偏りが業界や世代で違うことが分かって面白いです。

続けていると、街の看板や商品パッケージを見たときに、形の狙いが自然と目に入るようになります。自分でロゴやアイコンを作るときの引き出しにもなるので、遊びながらの練習としては効率のよい方法です。

よくある質問

FedExのロゴに隠されているものは何ですか?
EとXの間の白い部分に、右を向いた矢印が現れます。前進やスピード、正確さを表す仕掛けとして知られており、文字のすきまを使うネガティブスペースの代表例です。一度気づくと必ず目に入るようになるのが、この手法の特徴です。
Appleのロゴがかじられているのはなぜですか?
byte(バイト)との語呂合わせだという説が広まっていますが、デザインを手がけた本人は、サクランボなど他の果物と見間違えられないようにするためだと説明しています。ロゴの由来には、公式の説明とあとから付いた解釈が混ざっているため、確かめたいときは企業の公式ページを見るのが確実です。
ネガティブスペースを使ったロゴを作るときの注意点は?
仕掛けに気づかない人にとっても成立する形かどうかを先に確認してください。そのうえで、ファビコンやアプリアイコンの大きさまで縮小し、すきまが潰れずに残るかを見ます。ネガティブスペースは縮小に弱く、小さい表示で最初に失われます。色を外した白黒でも成立するかも合わせて確認してください。
ロゴの意味は必ずあるものですか?
必ずしもありません。多くのロゴは、意味を隠すことよりも、判別しやすさや覚えやすさを優先して作られています。仕掛けのないロゴが手抜きということではなく、目的に対して余計な要素を入れなかった結果である場合がほとんどです。意味づけを後から探しすぎないほうが、実務では健全です。

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