耳年齢は何Hzでわかる?|年代別の聞こえる周波数の早見表
「耳年齢チェック」は、どれだけ高い音まで聞こえるかで耳の年齢の目安を出すテストです。人の耳は年齢とともに高い音から聞こえにくくなるため、聞こえた上限の周波数から、おおよその年代を推し量れます。この記事では、年代ごとに聞こえる周波数の目安を早見表にまとめ、なぜ高い音から聞こえなくなるのか、結果をどう受け止めればよいかを説明します。
耳年齢とは:聞こえる「いちばん高い音」で年代を推し量る
人が聞き取れる音の高さ(可聴域)は、一般に20Hz〜20,000Hz(20kHz)といわれます。ただしこれは若い人の耳を基準にした値で、上の端は年齢とともに少しずつ下がっていきます。10代では18kHzや19kHzが聞こえる人も珍しくありませんが、30代になると16kHz前後、50代では12kHz前後が上限という人が多くなります。
耳年齢チェックは、この「上の端」がどこにあるかを測り、同じくらいの高さまで聞こえる人が多い年代を「耳年齢」として示すものです。聴力の良し悪しを判定するものではなく、あくまで高音域の聞こえ方を年代になぞらえた目安です。
年代別・聞こえる周波数の早見表
下の表は、耳年齢チェックでよく使われる区切りをまとめたものです。左の周波数まで聞こえた場合、右の年代の人に多い聞こえ方という意味です。
| 聞こえた上限 | 耳年齢の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 20,000Hz(20kHz) | 10代前半 | 人の可聴域の上限とされる高さ |
| 19,000Hz(19kHz) | 10代 | 10代でも聞こえる人が限られる |
| 18,000Hz(18kHz) | 10代〜20代前半 | モスキート音より高い |
| 17,000Hz(17kHz) | 20代 | モスキート音(約17kHz)が聞こえる範囲 |
| 16,000Hz(16kHz) | 30代 | 30代で聞こえにくくなり始める人が多い |
| 15,000Hz(15kHz) | 30代後半〜40代前半 | 40代前後で聞こえにくくなりやすい |
| 14,000Hz(14kHz) | 40代 | 40代でよく見られる範囲 |
| 12,000Hz(12kHz) | 50代 | 50代で聞こえる人が多い |
| 10,000Hz(10kHz) | 60代 | 60代で聞こえる人が多い |
| 8,000Hz(8kHz) | 70代〜 | ほとんどの年代で聞こえる |
区切りは研究によって数百Hz〜1kHz程度ずれることがあり、同じ年代でも人によって2〜3kHzの差はふつうにあります。表の境目ちょうどの結果なら、前後の年代のどちらにも当てはまると考えてください。
なぜ高い音から聞こえなくなるのか
耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)は、かたつむりのような渦巻き状の器官で、内側に音を感じ取る「有毛細胞」が並んでいます。入り口に近い側が高い音、奥に行くほど低い音を受け持つしくみです。音はすべて入り口を通って奥へ伝わるので、入り口側の有毛細胞はどんな音にもさらされ、いちばん早く傷みます。そのため、加齢による聞こえの変化(加齢性難聴)は高い音から始まります。
- 年齢:有毛細胞は一度傷むと再生しないため、少しずつ高音域の上限が下がる
- 大きな音:ヘッドホンで大音量を長時間聞く、工事現場やライブ会場など騒がしい環境に長くいると、年齢より早く高音が聞こえにくくなる
- 体調や体質:血流、持病、遺伝的な要因でも差が出る
17kHzや18kHzのような高い音は、会話にはほとんど使われていません。日常の会話で大切なのはおおむね500Hz〜4,000Hzなので、耳年齢チェックで上限が下がっていても、それだけで生活に困ることはまずありません。
結果が実年齢とずれたときの考え方
耳年齢が実年齢より若く出ても、上に高く出すぎていないかは一度疑ってみる価値があります。逆に、実年齢より上に出たときは、耳よりも再生機器が原因のことがよくあります。
| こんな結果 | 考えられる原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 実年齢より若い | 年齢のわりに高音がよく残っている/思い込みで「聞こえた」と答えた | 無音の「ひっかけ」を混ぜて測り直す |
| 実年齢よりかなり上 | スピーカーやBluetoothイヤホンが高音を出せていない | 有線のイヤホン・ヘッドホンで測り直す |
| 測るたびに大きく変わる | 周りの雑音、音量、イヤホンの付け方 | 静かな部屋で同じ音量・同じ機器で比べる |
| 左右で大きく違う | 片耳の聞こえの差/イヤホンの片側の不調 | 片耳ずつ測り、左右を入れ替えて確かめる |
スマホやノートPCの内蔵スピーカーは、15〜16kHzより上がほとんど出ないことが多いため、若い人でも「30代〜40代」と出てしまいがちです。正確に測るコツは可聴域テストを正しく測るコツで詳しく説明しています。
耳年齢チェックで測る手順
- 1
有線のイヤホンかヘッドホンをつける
内蔵スピーカーでも動きますが、高音が出ずに結果が低く出やすくなります。
- 2
音量を小さめにして1,000Hzで確かめる
「周波数を鳴らす」で1,000Hzを鳴らし、無理なく聞こえる程度に合わせます。高い音は突然大きく聞こえることがあるので、最初は控えめにしてください。
- 3
段階テストで低い音から答える
8,000Hzから順に鳴る音に「聞こえた/聞こえない」で答えます。2回続けて聞こえなければ終わり、聞こえた上限と耳年齢の目安が表示されます。
- 4
スイープでもう一度確かめる
音が連続して上がる「上昇」と、上から下がる「下降」の両方を試すと、反応の遅れを打ち消した値が出ます。段階テストと近ければ、その結果は信頼できます。
モスキート音が何歳まで聞こえるかはモスキート音とは、左右の耳を別々に測る方法は片耳ずつ聞こえを確かめる方法で紹介しています。
よくある質問
- 耳年齢は何Hzまで聞こえれば若いといえますか?
- 17,000Hz(17kHz)が聞こえれば20代、18,000Hzなら10代〜20代前半が目安です。20,000Hzまで聞こえる人は10代前半に多く、大人では少数です。
- 30代だと何Hzまで聞こえるのがふつうですか?
- 16,000Hz前後が目安です。30代後半になると15,000Hz前後が上限という人も多くなります。個人差が大きく、2〜3kHzの差はよくあります。
- 耳年齢が実年齢より高く出たら難聴ですか?
- それだけでは難聴とはいえません。高い音は会話にほとんど使われず、スマホのスピーカーやBluetoothイヤホンでは高音が出ないこともよくあります。有線のイヤホンで測り直し、日常で聞こえにくさがあるなら耳鼻咽喉科で検査を受けてください。
- 一度下がった耳年齢は戻りますか?
- 加齢や大きな音で傷んだ有毛細胞は再生しないため、基本的には戻りません。大音量で長時間聞かない、騒がしい場所では耳栓を使うなど、これ以上下げない工夫が大切です。
- なぜ年をとると高い音が聞こえにくくなるのですか?
- 蝸牛の入り口側にある高音担当の有毛細胞が、すべての音にさらされて最も早く傷むためです。加齢性難聴は高い音から始まり、ゆっくり低い音へ広がっていきます。
この記事で紹介したツール
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