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QRコードに有効期限はある?|静的・動的の違いと読めなくなる原因

「このQRコード、いつまで使えますか」と聞かれて答えに困ることがあります。結論から言うと、QRコードそのものに期限はありません。期限が生まれるのは、あとから差し替えられるタイプのQRコードや、リンク先の側です。この記事では、静的と動的の違い、期限切れが起きる3つのパターン、印刷後にリンクを変えたくなったときの対処をまとめます。

QRコード自体に期限はない

QRコードは、文字列を白黒のマスに置き換えた「絵に描いた文字列」です。カメラで読み取ると、その白黒の並びから元の文字列が復元され、URLであればブラウザが開きます。どこかのサーバーに問い合わせて内容を取ってくる仕組みではないため、コードの絵そのものが古くなって使えなくなることはありません。

つまり、URLを直接埋め込んだQRコードなら、10年前に印刷したものでも読み取り自体は成功します。読み取った結果が「ページが見つかりません」になるかどうかは、リンク先の話であってQRコードの話ではありません。ここを分けて考えると、期限にまつわる疑問はほとんど解けます。

静的QRと動的QRの違い

期限の話が食い違う原因は、QRコードに2つの作り方があるからです。リンク先のURLをそのまま埋め込む「静的」と、中継用の短いURLを埋め込んで転送させる「動的」です。見た目はどちらも同じ白黒のマスですが、性質はまったく違います。

項目静的QR動的QR
埋め込む内容リンク先のURLそのもの中継サービスの短いURL
作成後のリンク変更できない(作り直し)できる
読み取り回数の計測できないできる
費用無料で完結する多くは月額または回数制限つき
期限実質なし契約・無料枠が切れると無効
マスの細かさURLが長いほど細かくなる短いURLなので粗く読みやすい

動的QRが便利なのは、印刷後にリンク先を差し替えられる点と、何回読まれたかを数えられる点です。反対に、中継サービスに依存するという弱点があります。サービスが終了したり、無料枠の期限が切れたりすると、印刷済みのコードが一斉に機能しなくなります。

  • 1回限りのイベント告知、名刺、社内掲示など、リンク先が変わらないものは静的で十分です。
  • 長期間貼り出すポスター、商品パッケージ、看板など、あとで差し替える可能性があるものは動的が向きます。
  • 読み取り数を効果測定に使いたいときは動的、または後述する自社ドメインでの転送を検討してください。
  • 配布数が多いほど、あとから直せない静的の作り直しコストは上がります。刷る枚数も判断材料にしてください。

「期限切れ」で読めなくなる3つの原因

実際に「QRコードが期限切れになった」と言われる状況は、原因を分けると3つに整理できます。どれもコードの絵が壊れたのではなく、その先で起きている問題です。

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    無料お試し期間の終了

    動的QRを無料で作れるサービスの多くは、一定期間または一定回数を過ぎると転送を止めます。読み取ると「このQRコードは有効期限が切れています」という案内ページが表示されるのが典型です。印刷前に、無料の範囲がいつまでかを必ず確認してください。

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    短縮URLサービスの終了・仕様変更

    短縮URLをそのまま静的QRにしたケースです。短縮サービスが終了すると転送先が失われ、コードは生きているのに行き先だけが消えます。長く使う印刷物では、短縮URLを挟まないほうが安全です。

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    リンク先ページの削除・URL変更

    キャンペーンページの公開終了、サイトのリニューアルによるURL変更、独自ドメインの契約切れなどです。この場合はQRコードを作り直すか、旧URLから新URLへの転送設定をサイト側で行います。

印刷後にリンクを変えられるようにしておく

有料サービスを使わずに、動的QRと同じ「あとから差し替えられる」状態を作る方法があります。自分が管理しているドメインに転送用のURLを1つ用意し、そのURLをQRコードにする方法です。

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    転送用のURLを決める

    例えば自社サイトに /go/spring のような短いパスを1つ用意します。QRコードに入れるのはこのURLだけです。短いのでマスが粗くなり、印刷にも強くなります。

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    転送先を設定する

    サーバーのリダイレクト設定、CMSの転送機能、静的サイトなら転送ルールのファイルで、/go/spring を実際のページへ飛ばします。リンク先を変えたくなったら、この設定だけを書き換えます。

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    QRコードを作る

    転送用URLを入力してQRコードを生成し、印刷用にサイズを指定して保存します。QR変換ツールは128〜1024pxの範囲でサイズを指定でき、PNGで書き出せます。

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    印刷前に実機で読む

    実際に使う紙とサイズで試し刷りし、iPhoneとAndroidの両方で読み取れるか確認します。転送が正しく働いて目的のページに着地するかも、この段階で見ておきます。

  • 転送用URLは短いほど有利です。URLが長いとマスが細かくなり、小さく印刷したときに読み取り精度が落ちます。
  • アクセス数はサイト側のアクセス解析で数えられるため、読み取り回数の計測も自前でまかなえます。
  • ドメインの契約更新を忘れると、この方法でも転送は止まります。長期の掲示物では更新期限の管理が前提です。
  • 同じ紙面に複数のQRコードを載せるなら、転送用URLも用途ごとに分けておくと、どの導線が使われたか分かります。

よくある質問

QRコードに有効期限はありますか?
URLをそのまま埋め込んだ静的なQRコードには期限がありません。コードは文字列を白黒のマスに置き換えたものなので、時間が経っても読み取り自体は成功します。期限があるように見えるのは、あとからリンク先を変更できる動的QRの契約が切れた場合や、リンク先のページが削除された場合です。
動的QRコードと静的QRコードはどちらを選べばよいですか?
リンク先が変わらない名刺やイベント告知なら静的で十分です。無料で作れて期限もありません。長期間貼り出すポスターや商品パッケージのように、あとで差し替える可能性があるものは動的が向きます。ただし動的は中継サービスに依存するため、サービス終了や無料枠切れで一斉に読めなくなるリスクを許容できるかを確認してください。
印刷したあとにリンク先を変えたくなったらどうすればよいですか?
自分のドメインに転送用のURLを用意しておけば、その転送設定を書き換えるだけでリンク先を変更できます。QRコードには転送用URLだけを入れておくのがポイントです。この用意をしていなかった場合は、リンク先サイト側で旧URLから新URLへの転送を設定するか、QRコードを作り直すことになります。
無料のQRコード作成サービスを使っても大丈夫ですか?
静的なQRコードを作るだけなら問題ありません。生成した画像は手元に残り、あとからサービス側の都合で無効化されることもありません。注意が必要なのは、無料をうたいながら中継サービスを経由させるタイプです。この場合は無料期間や読み取り回数の上限が設定されていることがあるため、利用条件を確認してから印刷してください。

この記事で紹介したツール

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