赤玉土と腐葉土の配合と量|7:3は何リットルずつ?用途別のブレンドと重さ
「赤玉土7:腐葉土3」は、家庭菜園や草花の土づくりで必ず出てくる配合です。ただ、プランターに入れる土の量から、赤玉土と腐葉土をそれぞれ何リットル、何袋買えばよいかまで計算するのは意外と面倒です。観葉植物や多肉植物、ブルーベリーでは配合も材料も変わります。この記事では、市販の培養土と自分で配合する土の違い、用途別の基本の配合、割合から材料ごとの量を出す計算、混ぜると量が減る理由、材料ごとの役割、配合による重さの違いまでをまとめます。
市販の培養土と、自分で配合する土の違い
土選びの最初の分かれ道は、市販の培養土をそのまま使うか、赤玉土や腐葉土を自分で混ぜるかです。どちらが正解ということはなく、量と目的で選びます。
| 市販の培養土 | 自分で配合する土 | |
|---|---|---|
| 手間 | 袋から出してすぐ使える | 材料をそろえて混ぜる。石灰を入れたら1〜2週間おく |
| 肥料・酸度 | 元肥・石灰入りが多い | 苦土石灰と元肥を自分で足す |
| 調整のしやすさ | 商品ごとに決まっている | 水はけ・水持ち・重さを自由に変えられる |
| 向いている人 | 初めての人、少量だけ使う人 | 植物に合わせたい人、大量に使う人 |
| 重さ(乾いた状態) | 1L あたり約0.45kg | 赤玉土中心なら約0.55〜0.6kg |
プランター1〜2個なら培養土で十分です。レイズドベッドのように何百リットルも使う場合や、多肉植物・ブルーベリーのように土の性質を大きく変えたい場合は、自分で配合する意味が大きくなります。
用途別・基本の配合
| 用途 | 配合 | ポイント |
|---|---|---|
| 野菜の基本 | 赤玉土7:腐葉土3 | トマト・ナス・葉物など家庭菜園の定番。苦土石灰と元肥を混ぜる |
| 草花の基本 | 赤玉土6:腐葉土4 | 一年草・宿根草の鉢植え。腐葉土を増やしてやわらかく |
| ハーブ・水はけ重視 | 赤玉土6:腐葉土2:軽石2 | ローズマリー・ラベンダー・オリーブなど乾きぎみを好む植物 |
| 観葉植物 | 赤玉土5:腐葉土3:パーライト2 | 軽くして室内に置きやすく。においの出にくい配合 |
| 多肉植物・サボテン | 赤玉土4:鹿沼土3:軽石3 | 肥料分が少なく、よく乾く。元肥はごく少なめ |
| ブルーベリー | ピートモス5:鹿沼土5 | 酸性の土を好むので石灰は入れない |
これらはあくまで出発点です。水やりの回数が多くなりがちなら軽石やパーライトを増やして水はけをよく、すぐ乾いてしまうならバーミキュライトや腐葉土を増やして水持ちをよくするなど、置き場所に合わせて1〜2割ずつ調整していきます。
割合から、材料ごとの量を出す計算
材料ごとの量は「土の量 × その材料の割合 ÷ 割合の合計」で出します。7:3なら合計は10なので、赤玉土は土の量の7/10、腐葉土は3/10です。
- 1
入れる土の量を出す
深型65cm プランター(鉢底石3cm)なら、ウォータースペースを残して約27.2L です。容器ごとの量はプランターの土の量の早見表で確かめられます。
- 2
割合で分ける
赤玉土 27.2 × 7 ÷ 10 = 約19.0L、腐葉土 27.2 × 3 ÷ 10 = 約8.1L です。
- 3
1割多めにして袋の数を出す
目減りぶんを1割足すと、赤玉土約20.9L・腐葉土約9.0L。14L の袋なら赤玉土2袋・腐葉土1袋です。
| 容器 | 土の量 | 赤玉土(7) | 腐葉土(3) | 14L 袋で |
|---|---|---|---|---|
| 7号鉢 × 1 | 約3.2L | 約2.2L | 約1.0L | 各1袋(多く余る) |
| 10号鉢 × 1 | 約9.7L | 約6.8L | 約2.9L | 各1袋 |
| 標準65cm × 1 | 約12.4L | 約8.7L | 約3.7L | 各1袋 |
| 深型65cm × 1 | 約27.2L | 約19.0L | 約8.1L | 赤玉2袋・腐葉土1袋 |
| 深型65cm × 2 | 約54.3L | 約38.0L | 約16.3L | 赤玉3袋・腐葉土2袋 |
| 大型70cm × 1 | 約43.2L | 約30.3L | 約13.0L | 赤玉3袋・腐葉土1〜2袋 |
量が少ないと袋が大きく余ります。7号鉢1つのために赤玉土と腐葉土を1袋ずつ買うなら、培養土を5L 買うほうが無駄がありません。自分で配合するのは、プランター2〜3個分以上を一度に作るときが目安です。
混ぜると量が減るのはなぜ?
赤玉土14L と腐葉土6L を混ぜても、ぴったり20L にはなりません。粒の大きい材料のすき間に、細かい材料が入り込むからです。腐葉土やピートモスのようにふかふかした材料は、混ぜて水を含むとさらに沈みます。
- 目安として、必要量の1割、腐葉土やピートモスが多い配合では2割ほど多めに用意します。
- 植え付けてから最初の数回の水やりで、土の表面が1〜2cm 下がるのはよくあることです。余った土は表面の足し土に使います。
- 赤玉土は袋の底にたまった細かい粉(みじん)をふるいで落としてから使うと、水はけが悪くならず、目減りも減ります。
材料ごとの役割と、袋の容量・重さ
| 材料 | よくある袋 | 乾いた重さ(1L) | 役割 |
|---|---|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 14L | 約0.7kg | 基本の土。水はけ・水持ち・肥料持ちのバランスがよい |
| 腐葉土 | 14L | 約0.3kg | 有機物。土をふかふかにし、肥料持ちと微生物を増やす |
| 鹿沼土(小粒) | 14L | 約0.5kg | 酸性で軽い。乾くと白っぽくなり、水やりの目安になる |
| 軽石(日向土) | 14L | 約0.55kg | 水はけをよくする。水をほとんど抱えない |
| パーライト | 5L | 約0.1kg | とても軽く、水はけと通気をよくする |
| バーミキュライト | 5L | 約0.15kg | 軽く、水と肥料をよく保つ。種まき用土にも |
| ピートモス(酸度未調整) | 10L | 約0.15kg | 酸性で水持ちがよい。乾いていると水をはじく |
| 牛ふん堆肥・バーク堆肥 | 14L | 約0.4kg | 土の改良材。花壇や畑の土に混ぜる |
配合で変わる重さ。ベランダや室内では軽い配合に
土の重さは配合で大きく変わります。水やりのあとの土は、乾いた状態より1L あたり0.3〜0.4kg ほど重くなります。配合ごとの重さの目安は次のとおりです。
| 配合 | 乾いた状態(1L) | 水やり後(1L) | 10号鉢の水やり後 | 深型65cm の水やり後 |
|---|---|---|---|---|
| 市販の培養土 | 約0.45kg | 約0.8kg | 約8.2kg | 約23kg |
| 赤玉土7:腐葉土3 | 約0.58kg | 約0.91kg | 約9.3kg | 約26kg |
| 観葉植物(パーライト入り) | 約0.46kg | 約0.77kg | 約7.9kg | 約22.5kg |
| 多肉植物・サボテン | 約0.59kg | 約0.86kg | 約8.8kg | 約25kg |
表の重さは鉢底石を含み、鉢そのものや植物の重さは含みません。赤玉土中心の配合は、培養土より乾いた状態で3割ほど、水やり後でも1割あまり重くなります。ベランダにたくさん並べるときや、室内で鉢を動かすことが多い観葉植物は、パーライトを混ぜた軽い配合にすると扱いやすくなります。ベランダの耐荷重の考え方とプランターごとの重さは、ベランダのプランターの重さと耐荷重でまとめています。
土の混ぜ方の手順
- 1
広い場所にシートを敷く
レジャーシートや大きめのトロ舟の上で作業すると、片付けが楽です。
- 2
乾いた材料から混ぜる
赤玉土・軽石などの粒の材料を先に広げ、腐葉土やパーライトを重ねて、底からすくうように全体を混ぜます。
- 3
苦土石灰と元肥を混ぜる
量は土の量で決まります。グラム数と大さじでの量り方は鉢底石・苦土石灰・元肥の量で説明しています。
- 4
軽く湿らせて寝かせる
苦土石灰を混ぜた土は、少し湿らせて1〜2週間おいてから植え付けるのが基本です。すぐ植えたいときは有機石灰を使います。
よくある質問
- 赤玉土7:腐葉土3で65cmプランターなら、それぞれ何リットルいりますか?
- 標準の65cm プランター(土約12.4L)なら赤玉土約8.7L・腐葉土約3.7L、深型の65cm(土約27.2L)なら赤玉土約19.0L・腐葉土約8.1L です。混ぜると減るので1割ほど多めに用意し、深型なら14L の袋で赤玉土2袋・腐葉土1袋が目安です。
- 野菜を育てる土の配合は何がいいですか?
- 基本は赤玉土7:腐葉土3で、1L あたり苦土石灰1〜2g と緩効性の化成肥料2〜3g を混ぜます。初めてなら、元肥と石灰が入った野菜用の培養土を使うのがいちばん手軽です。
- 観葉植物の土の配合の割合は?
- 赤玉土5:腐葉土3:パーライト2がよく使われます。パーライトで軽くなり、水はけもよくなります。においや虫が気になるなら、腐葉土の代わりにココヤシピートや無機質の土を増やす方法もあります。
- 多肉植物の土の配合は?
- 赤玉土4:鹿沼土3:軽石3のように、肥料分が少なく、よく乾く配合が基本です。元肥はごく少なめにし、水はけを優先します。市販の多肉植物用の土をそのまま使ってもかまいません。
- 土を混ぜると量が減るのはなぜですか?
- 粒の大きい材料のすき間に細かい材料が入り込むためです。腐葉土やピートモスのようにふかふかした材料は、水を含むとさらに沈みます。必要量の1割、腐葉土やピートモスが多い配合では2割ほど多めに用意すると足ります。
この記事で紹介したツール
あわせて読みたい
ベランダのプランターの重さと耐荷重|深型65cmは水やり後約23kg。何個まで置ける?
ベランダ菜園を始めるとき、意外と見落としがちなのが「重さ」です。乾いた培養土は軽く感じても、水やりのあとは1L あたり約0.8kg になり、野菜用の深型プランター1つで20kg を超えます。この記事では、土の種類ごとの重さ、プランター・鉢のサイズ別の重さ、ベランダ(バルコニー)の積載荷重の目安 180kg/m² の意味と計算のしかた、重さを抑える工夫、置き方の注意点をまとめます。
記事を読む →鉢底石・苦土石灰・元肥の量|プランター1個に何リットル・何グラム?
土の量が決まったら、次に迷うのが鉢底石・苦土石灰・元肥の量です。「鉢底石は鉢の5分の1」「苦土石灰はひとつかみ」と言われても、7号鉢と65cm プランターでは必要な量がまったく違います。この記事では、植え付けまでの順番、鉢・プランターの大きさ別の鉢底石の厚みと量、鉢底石がいらない場合、ウォータースペースを何cm 取るか、苦土石灰と元肥を何グラム(大さじ何杯)混ぜるか、花壇の場合の量までを、一覧表でまとめます。
記事を読む →プランターに何株植えられる?株間の早見表と野菜別の植え方
苗を買うときに迷うのが「このプランターに何株植えられるか」です。苗はかわいくてつい多く買ってしまいますが、詰めて植えると風通しが悪くなり、根も土も足りずに、結局どれも育ちきらないことがよくあります。植えられる数は、となりの株との間隔(株間)と、1株が必要とする土の量の両方で決まります。この記事では、野菜・ハーブ・花の株間と必要な土の量の一覧、プランターの大きさ別に何株植えられるかの早見表、鉢で育てるなら何号が必要か、千鳥植えや筋まきのコツ、詰めて植えたいときの注意点をまとめます。
記事を読む →