鉢底石・苦土石灰・元肥の量|プランター1個に何リットル・何グラム?
土の量が決まったら、次に迷うのが鉢底石・苦土石灰・元肥の量です。「鉢底石は鉢の5分の1」「苦土石灰はひとつかみ」と言われても、7号鉢と65cm プランターでは必要な量がまったく違います。この記事では、植え付けまでの順番、鉢・プランターの大きさ別の鉢底石の厚みと量、鉢底石がいらない場合、ウォータースペースを何cm 取るか、苦土石灰と元肥を何グラム(大さじ何杯)混ぜるか、花壇の場合の量までを、一覧表でまとめます。
植え付けまでの順番
- 1
鉢底ネットを敷く
鉢底の穴から土が流れ出たり、虫が入ったりするのを防ぎます。小さな鉢でもネットは敷きます。
- 2
鉢底石を入れる(5号以上)
底から2〜3cm の厚みで、底が見えなくなる程度に平らに入れます。
- 3
苦土石灰・元肥を混ぜた土を入れる
自分で配合した土の場合は、石灰と元肥を全体に混ぜておきます。市販の培養土は多くが元肥・石灰入りです。
- 4
縁から2〜3cm 下まで土を入れる
この余白がウォータースペースです。苗を植えて、たっぷり水やりします。
苦土石灰を混ぜた土は、すぐに肥料と合わせて植え付けると根を傷めることがあるため、混ぜてから1〜2週間おくのが基本です。植え付けの日から逆算して、土づくりを早めに始めましょう。
鉢底石の厚みと量の目安
鉢底石は「鉢の深さの5分の1」と言われることもありますが、大きな鉢ほど入れすぎになり、土が減ってしまいます。厚みで考えるほうが失敗しません。
| 容器 | 鉢底石の厚み | 鉢底石の量 | そのときの土の量 |
|---|---|---|---|
| 4号以下の鉢 | なし(ネットのみ) | — | 約0.55L 以下 |
| 5号鉢 | 2cm | 約0.16L | 約0.96L |
| 7号鉢 | 2cm | 約0.32L | 約3.2L |
| 8号鉢 | 3cm | 約0.64L | 約4.4L |
| 10号鉢 | 3cm | 約1.0L | 約9.7L |
| 12号鉢 | 3cm | 約1.5L | 約17.8L |
| 標準65cm プランター | 2cm | 約1.7L | 約12.4L |
| 深型65cm プランター | 3cm | 約3.2L | 約27.2L |
| 大型・深型70cm | 3cm | 約4.3L | 約43.2L |
- 鉢底石は5L 入りの袋が多く、深型65cm プランターなら1袋、2個なら2袋が目安です。
- ネットに入った鉢底石を使うと、植え替えのときに土と分けやすく、洗って再利用できます。
- 鉢底石の重さは1L あたり約0.5kg。軽さを優先するなら、発泡スチロールを砕いたものや軽量の鉢底石もあります。
鉢底石がいらない場合もある
鉢底石の目的は、鉢底の水はけをよくし、底に水がたまって根腐れするのを防ぐことです。次のような場合は、入れなくても問題ないことが多くあります。
- 4号以下の小さな鉢:鉢底石を入れると土が大きく減ってしまいます。鉢底ネットだけで十分です。
- スリット鉢:側面の切れ込みから水と空気が抜けるので、鉢底石なしで使うのが前提の鉢です。
- 底に「すのこ」や水はけ用の段差があるプランター:多くの野菜用プランターは底が上げ底になっていて、鉢底石の代わりになります。
- 水はけのよい配合の土:軽石や赤玉土の大粒が多い多肉植物用の土などは、鉢底石がなくても水が抜けます。
迷ったら、深さ25cm を超える大きなプランターや、水はけの悪い土を使うときだけ入れる、と考えると判断しやすくなります。
ウォータースペースは何cm 取る?
| 容器 | ウォータースペースの目安 |
|---|---|
| 4号以下の鉢 | 約1.5cm |
| 5〜7号の鉢 | 約2cm |
| 8号以上の鉢 | 約3cm |
| プランター | 約2.5cm |
| 花壇・レイズドベッド | 約3cm |
ウォータースペースが少ないと、水やりのたびに水と土があふれ、十分な量の水が根まで届きません。逆に取りすぎると土の量が減ります。標準65cm プランターでは、2.5cm の余白で約3L 土が減るので、土を買う量にも影響します。号数ごとの土の量は鉢の号数と土の量の早見表にまとめています。
苦土石灰の量:土1L あたり1〜2g
苦土石灰は、雨や肥料で酸性に傾いた土を中和し、マグネシウム(苦土)とカルシウムを補うために混ぜます。鉢やプランターでは、土1L あたり1〜2g が一般的な目安です。粒状の苦土石灰は大さじ1杯で約12g として換算できます。
| 容器(鉢底石あり) | 土の量 | 苦土石灰 | 大さじの目安 |
|---|---|---|---|
| 7号鉢 | 約3.2L | 3〜6g | 大さじ半分まで |
| 10号鉢 | 約9.7L | 10〜19g | 大さじ約1.6杯まで |
| 標準65cm プランター | 約12.4L | 12〜25g | 大さじ約2杯まで |
| 深型65cm プランター | 約27.2L | 27〜54g | 大さじ約4.5杯まで |
| 大型・深型70cm | 約43.2L | 43〜86g | 大さじ約7杯まで |
- 市販の培養土は、多くが酸度調整済みです。袋に「酸度調整済み」「石灰入り」とあれば、足す必要はありません。
- ブルーベリー、ツツジ、サツキなど酸性の土を好む植物には入れません。
- ホウレンソウは酸性に弱いので、自分で配合した土なら必ず混ぜます。
- 苦土石灰を混ぜたら1〜2週間おいてから植え付けます。カキ殻などの有機石灰なら、混ぜてすぐ植えられます。
元肥の量:土1L あたり2〜3g
元肥(もとごえ)は、植え付けのときに土に混ぜておく肥料です。ゆっくり効く緩効性の化成肥料なら、土1L あたり2〜3g が目安です。肥料の種類で量は変わるため、袋に書かれた量を優先してください。
| 容器(鉢底石あり) | 土の量 | 緩効性の化成肥料 | 大さじの目安 |
|---|---|---|---|
| 7号鉢 | 約3.2L | 6〜10g | 大さじ約0.8杯まで |
| 10号鉢 | 約9.7L | 19〜29g | 大さじ約2.4杯まで |
| 標準65cm プランター | 約12.4L | 25〜37g | 大さじ約3杯まで |
| 深型65cm プランター | 約27.2L | 54〜81g | 大さじ約6.8杯まで |
| 大型・深型70cm | 約43.2L | 86〜130g | 大さじ約11杯まで |
- 多肉植物・サボテンやサツマイモは、肥料が多いと徒長したり葉ばかり茂ったりするので、元肥はごく少なめにします。
- 元肥だけでは、トマトやナスのように長く収穫する野菜は途中で肥料が切れます。植え付けの2〜3週間後から、袋の表示に従って追肥します。
- 液体肥料で追肥するときの薄め方は希釈倍率の計算方法で、1000倍なら原液何ml かを確かめられます。
花壇・畑の場合は1m² あたりで考える
花壇や畑では、土の体積ではなく面積で量を決めるのが一般的です。目安は1m² あたり、苦土石灰100〜150g、堆肥2〜3kg、化成肥料(8-8-8)100〜150g です。
| 花壇の広さ | 苦土石灰 | 堆肥 | 化成肥料(8-8-8) |
|---|---|---|---|
| 1m² | 100〜150g | 2〜3kg | 100〜150g |
| 90×90cm(0.81m²) | 81〜122g | 1.6〜2.4kg | 81〜122g |
| 180×90cm(1.62m²) | 162〜243g | 3.2〜4.9kg | 162〜243g |
プランター・鉢の土の量 計算で配合を「赤玉土7:腐葉土3」などにすると、入れた容器の土の量と花壇の面積から、苦土石灰と元肥のグラム数・大さじの目安が自動で出ます。自分で土を配合するときの量の計算は赤玉土と腐葉土の配合と量を参考にしてください。
よくある質問
- 鉢底石はどれくらい入れればいいですか?
- 厚みで考えるのがおすすめで、4号以下の鉢はネットだけ、5〜7号は2cm、8号以上は3cm、プランターは深さ25cm 未満なら2cm、25cm 以上なら3cm が目安です。量にすると7号鉢で約0.3L、標準65cm プランターで約1.7L、深型65cm で約3.2L です。
- 鉢底石は入れなくても大丈夫ですか?
- 4号以下の小さな鉢、スリット鉢、底がすのこ状になったプランター、水はけのよい配合の土なら、入れなくても問題ないことが多いです。鉢底ネットは土の流出と虫よけのために敷いておきます。
- 65cmプランターに苦土石灰は何グラム入れますか?
- 標準の65cm プランター(土約12.4L)なら12〜25g、大さじ約1〜2杯が目安です。深型の65cm(土約27L)なら27〜54g です。市販の培養土で「酸度調整済み」とあるものには足す必要がなく、ブルーベリーなど酸性を好む植物には入れません。
- 元肥はプランターに何グラム入れますか?
- 緩効性の化成肥料なら土1L あたり2〜3g で、標準の65cm プランターなら25〜37g、深型の65cm なら54〜81g が目安です。肥料の種類で適量が違うので、袋の表示を優先してください。
- 苦土石灰は大さじ1杯で何グラムですか?
- 粒状の苦土石灰なら大さじ1杯で約12g が目安です。粉状のものや粒の大きさで多少変わるので、正確に量りたいときはキッチンスケールで一度量っておくと、次からは大さじで量れます。
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