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農薬の希釈早見表|噴霧器4L〜20Lの原液量と水和剤のグラム数

農薬や液肥のラベルにある「1000倍」「2000倍」を、手元の噴霧器の容量に合わせて何mlにすればよいかは、毎回計算すると手間がかかります。この記事では、4L・7L・10L・15L・20Lの噴霧器ごとの原液量の早見表、粉の水和剤を何g溶かすかの考え方、展着剤や2種類の薬剤を混ぜるときの計算、10aあたりの散布量から作る量を決める方法と、作りすぎないための注意点をまとめます。

噴霧器の容量別・農薬の希釈早見表

農薬・液肥のラベルの倍率は、出来上がりの量 ÷ 原液の量で数える「全量基準」です。原液の量は「噴霧器に作る量 ÷ 倍率」で求められます。家庭菜園でよく使う4L〜20Lの噴霧器について、倍率ごとの原液量をまとめました。

倍率4L7L10L15L20L
500倍8ml14ml20ml30ml40ml
1000倍4ml7ml10ml15ml20ml
1500倍約2.7ml約4.7ml約6.7ml10ml約13.3ml
2000倍2ml3.5ml5ml7.5ml10ml
3000倍約1.3ml約2.3ml約3.3ml5ml約6.7ml

1000倍なら「L数と同じml」、2000倍なら「L数の半分のml」、500倍なら「L数の2倍のml」と覚えておくと、表がなくても暗算できます。1500倍や3000倍のように割り切れない倍率は端数が出るので、目盛り付きのシリンジやメスシリンダーで量ります。倍率の考え方そのものは希釈倍率の計算方法で解説しています。

水和剤・粉の薬剤は何グラム溶かす?

水和剤・顆粒水和剤のような粉や粒の薬剤は、量を重さ(g)で量ります。水1mlはほぼ1gなので、液体の原液と同じ計算で出たmlの数字をそのままgとして読み替えます。1000倍で10Lなら10g、2000倍で4Lなら2gです。

倍率4L10L20L
500倍8g20g40g
1000倍4g10g20g
2000倍2g5g10g
  • 数gを量るときは、0.1g単位で量れるデジタルスケール(キッチンスケールの精密タイプ)が便利
  • 小分け包装(1袋◯g)の薬剤は、1袋で何Lぶん作れるかを先に計算して、作る量を袋に合わせると量る手間が省ける
  • 粉は少量の水でよく練って溶かしてから、残りの水で薄めるとダマになりにくい

フロアブル剤(液状の水和剤)や乳剤・液剤は液体なので、mlで量ります。乳剤は水と比べてわずかに重さが違いますが、家庭菜園の量では体積(ml)で量れば十分です。

展着剤や2種類の薬剤を混ぜるときの計算

殺虫剤と殺菌剤を一緒にまく、展着剤を加えるといった混用では、それぞれの薬剤を「全体の水量」に対して、それぞれのラベルの倍率で計算します。1種類目で薄めた液を、さらに2種類目の倍率で薄めるわけではありません。

  1. 1

    作る量を決める

    10Lの噴霧器で作るとします。

  2. 2

    薬剤ごとに原液量を出す

    殺虫剤が1000倍なら 10000 ÷ 1000 = 10ml、殺菌剤が2000倍なら 10000 ÷ 2000 = 5ml、展着剤が5000倍なら 10000 ÷ 5000 = 2ml。

  3. 3

    水を足して全体を10Lにする

    原液の合計は17mlなので、水は約9983ml。倍率が大きいので、10Lの満水線まで水を入れれば十分です。

  • 混ぜる順番は、一般に水を半分ほど入れたところへ展着剤、水和剤(粉・フロアブル)、乳剤・液剤の順に1種類ずつ入れ、そのつどよく混ぜる。ラベルに指定があればそちらに従う
  • 混用できない組み合わせ(効果が落ちる、薬害が出る)があるので、メーカーの混用事例表やラベルの注意書きを確認する
  • 混ぜた液は時間がたつと分離・沈殿しやすいので、作ったらすぐにまき、散布中もときどき振る

10aあたりの散布量から作る量を決める

ラベルには倍率のほかに「使用液量」として、10a(1000㎡)あたり何Lまくかが書かれていることがあります。家庭菜園の広さに合わせて作る量を出すと、余らせずに済みます。

面積10aあたり100L10aあたり200L10aあたり300L
10㎡1L2L3L
30㎡3L6L9L
50㎡5L10L15L
100㎡10L20L30L

作る量が決まったら、早見表かツールで原液量を出します。6Lを1000倍で作るなら原液6mlです。作物の大きさや密度で必要な量は変わるので、最初は少なめに作り、足りなければ追加で作るほうが無駄がありません。

作りすぎ・濃すぎを防ぐための注意

  • 倍率・使用回数・収穫前日数はラベルの記載を必ず守る。濃くしても効果は上がらず、薬害や残留の原因になる
  • 希釈した液は保存せず、その日のうちに使い切る。余った液を排水溝や川に流さない
  • 液肥(ハイポネックスなど)も同じ全量基準の倍率なので、計算方法は農薬と共通。ただし液肥は1週間〜10日に1回など、与える間隔も表示どおりに
  • 量るときはマスク・手袋を着け、使った計量道具は食品用と分ける

ツールでは噴霧器の容量を選ぶだけで、原液と水の量、キャップ何杯かが表示され、倍率×容量の早見表も見られます。条件をURLでコピーしておけば、次に同じ薬剤を作るときもすぐに呼び出せます。

よくある質問

噴霧器4Lで1000倍にするには原液を何ml入れますか?
4000ml÷1000=4mlです。原液4mlを入れてから水を足し、全体を4Lにします。2000倍なら2ml、500倍なら8mlです。
水和剤は何グラム入れればよいですか?
水1mlをほぼ1gとみなし、液体と同じ計算で出たmlの数字をgとして量ります。1000倍で10Lなら10g、2000倍で4Lなら2gです。0.1g単位のスケールがあると正確に量れます。
2種類の農薬を混ぜるときの倍率はどう計算しますか?
それぞれの薬剤を、全体の水量に対してそれぞれの倍率で計算します。10Lで1000倍と2000倍を混ぜるなら、10mlと5mlを入れて全体を10Lにします。混用できない組み合わせもあるので、ラベルや混用事例表で確認してください。
1500倍は噴霧器10Lで何mlですか?
10000ml÷1500=約6.7mlです。端数が出るので、目盛り付きのシリンジやメスシリンダーで量ると正確です。20Lなら約13.3ml、15Lならちょうど10mlです。
作った農薬の希釈液は翌日も使えますか?
基本的にはその日のうちに使い切ります。時間がたつと成分が分解したり分離・沈殿したりして、効果が落ちることがあります。散布量から必要な量を計算して、作りすぎないようにするのが確実です。

この記事で紹介したツール

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