仕組み解説公開日 読了目安 約6分

カポ早見表|カポ何フレットで何のキーになるか一覧

カポタストを付けると、同じ押さえ方のまま音だけが高くなります。「カポ2でGの形を弾くと実際は何のコード?」「キーE♭の曲はカポ何フレットで弾けばいい?」という疑問は、半音の数え方さえわかれば表ひとつで解決します。この記事では、よく使う8つの形とカポ0〜9の実音の早見表、キー別のカポの付け方、表の読み方と使うときの注意をまとめます。

カポを1フレット上げると半音上がる

ギターのフレットは1つ進むごとに音が半音上がるように並んでいます。カポタスト(カポ)は、指の代わりにすべての弦を同じフレットで押さえる道具なので、カポを1フレットに付ければ全部の音が半音、2フレットなら全音(半音2つ)高くなります。押さえ方の形はそのまま、鳴る音だけがずれるのがカポの仕組みです。

音名は C・C#(D♭)・D・D#(E♭)・E・F・F#(G♭)・G・G#(A♭)・A・A#(B♭)・B の12個が順に並び、B の次は C に戻ります。E と F、B と C のあいだには♯・♭の音がない点だけ注意すれば、カポの計算は指折りで数えられます。

形×カポ位置の早見表(カポ0〜9)

弾き語りでよく使う開放弦の形8つについて、カポ位置ごとの実音をまとめました。行が押さえる形、列がカポの位置です。♯と♭はギター譜でよく見るほうに寄せています(D#はE♭、G#はA♭、A#はB♭と同じ音です)。

形カポ1カポ2カポ3カポ4カポ5カポ6カポ7カポ8カポ9
CC#DE♭EFF#GA♭A
DE♭EFF#GA♭AB♭B
EFF#GA♭AB♭BCC#
GA♭AB♭BCC#DE♭E
AB♭BCC#DE♭EFF#
AmB♭mBmCmC#mDmE♭mEmFmF#m
DmE♭mEmFmF#mGmA♭mAmB♭mBm
EmFmF#mGmA♭mAmB♭mBmCmC#m

たとえば「カポ3でCの形」は実音E♭、「カポ5でGの形」は実音C、「カポ2でAmの形」は実音Bmです。同じ曲をカポ位置を変えて弾くと、押さえる形は変わっても実音は同じになる組み合わせがいくつもあります。カポ3のC・カポ1のD・カポ8のGは、どれも実音がE♭です。

キー別・カポの付け方

逆に「このキーの曲を弾きたい」ときは、C・G・D・A・Eのどの形で弾くかを決めて、カポ位置を逆算します。カポ7までに収まる組み合わせを低い順に並べると次のとおりです。

曲のキーカポの位置と押さえる形
Cカポなし C / カポ3 A / カポ5 G
D♭(C#)カポ1 C / カポ4 A / カポ6 G
Dカポなし D / カポ2 C / カポ5 A / カポ7 G
E♭カポ1 D / カポ3 C / カポ6 A
Eカポなし E / カポ2 D / カポ4 C / カポ7 A
Fカポ1 E / カポ3 D / カポ5 C
F#カポ2 E / カポ4 D / カポ6 C
Gカポなし G / カポ3 E / カポ5 D / カポ7 C
A♭カポ1 G / カポ4 E / カポ6 D
Aカポなし A / カポ2 G / カポ5 E / カポ7 D
B♭カポ1 A / カポ3 G / カポ6 E
Bカポ2 A / カポ4 G / カポ7 E

短調の曲は、平行長調の行を見ます。Amの曲ならCの行、Emの曲ならGの行、Cmの曲ならE♭の行です。キーの見分け方がわからない場合はコード進行からキーを判定する方法を参考にしてください。

候補が複数あるときの選び方

  • セーハ(人差し指で全部の弦を押さえる)が少ない形を優先する。G・C・D形はF・Bm・F#mが出にくい
  • 同じくらい弾きやすいなら、カポは低いほうが原曲に近い響きになる
  • カポ6以上は音が高くきらびやかになる。ウクレレのような軽い響きがほしいときは逆に向いている
  • 2本のギターで合わせるときは、片方をカポなし・もう片方をカポ5〜7にすると音域が分かれて厚みが出る

表のキーはあくまで出発点で、実際には曲に出てくるコードによって弾きやすさが変わります。キーE♭の「E♭ B♭ Cm A♭」なら、カポ1のDの形では「D A Bm G」でBmのセーハが1つ残り、カポ3のCの形では「C G Am F」でFのセーハが残ります。カポ8まで上げれば「G D Em C」とセーハなしで弾けますが、かなり高い響きになります。どれを選ぶかは、苦手なコードと音の好みで決めましょう。セーハを避ける考え方はFコードを避けるカポの付け方で詳しく解説しています。

コード移調・カポ計算で確認する

  1. 1

    カポ早見表タブで全体を見る

    コード移調・カポ計算の「カポ早見表」タブに、この記事と同じ形×カポの表、キー別のカポの付け方、ダイアトニックコード一覧がまとまっています。

  2. 2

    カポ計算タブにコード進行を入れる

    「Eb Bb Cm Ab」のように実際に鳴らしたいコードを入れると、カポ0〜9の位置ごとに押さえる形と難しさ(セーハの数)が並び、おすすめの位置が表示されます。

  3. 3

    押さえ方と音を確かめる

    形をタップすると押さえ方の図が出て、カポを付けたときの実音がその場で鳴ります。耳で原曲と同じ高さか確認できます。

よくある質問

カポ2でGのコードを弾くと、実際は何のコードですか?
Aです。カポを1フレット上げるごとに半音上がるので、G→G#(A♭)→Aと2つ上がります。同じようにカポ2のCはD、カポ2のEmはF#mになります。
カポ3でCの形を弾くと何のキーになりますか?
E♭(D#)です。カポ3のCの形で「C G Am F」を弾くと、実音は「E♭ B♭ Cm A♭」になります。
キーE♭の曲はカポ何フレットで弾けばいいですか?
カポ1でDの形、カポ3でCの形、カポ6でAの形が候補です。コード進行によってはカポ8でGの形にするとセーハなしで弾ける場合もあります。
短調の曲はカポ早見表のどこを見ればいいですか?
平行長調の行を見ます。Amの曲はC、Emの曲はG、Cmの曲はE♭の行です。表の形の列でも、Am・Dm・Emの行をそのまま使えます。
カポは何フレットまで付けても大丈夫ですか?
物理的には7〜9フレットくらいまで付けられますが、上げるほど弦の長さが短くなって音が高く軽くなり、押さえるスペースも狭くなります。原曲の雰囲気を残したいならカポ5くらいまでが目安です。

この記事で紹介したツール

あわせて読みたい

仕組み解説約7分

ダイアトニックコード一覧|12キーの表と度数の読み方

ダイアトニックコードは、そのキーの音階(ドレミファソラシ)の音だけで作れる7つのコードです。曲のコードの大半はこの7つから選ばれているので、一覧を覚えておくと、キーの判定・移調・耳コピ・作曲がぐっと楽になります。この記事では、長調12キーのダイアトニックコード一覧、Ⅰ〜Ⅶの度数(ディグリー)の読み方、よく使う進行と短調の考え方をまとめます。

記事を読む →
仕組み解説約7分

コード進行からキーを判定する方法|原曲キーの見つけ方

移調やカポの計算をするには、まず曲のキー(調)がわかっている必要があります。楽譜に調号があればすぐわかりますが、コード譜にはキーが書いていないことが多いものです。この記事では、コード進行からキーを判定する3つの手がかり、長調と短調の見分け方、判定を間違えやすいパターン、耳で確かめる方法をまとめます。

記事を読む →
使い方ガイド約7分

コード移調のやり方|キーを下げる・上げるときのコード変換

原曲キーが高すぎて歌えない、男性の曲を女性が歌いたい、というときに必要になるのが移調(キー変更)です。コード譜の移調は「全部のコードを同じ半音数だけずらす」だけですが、♯と♭の書き分けや、m7・sus4・分数コードの扱いで迷いがちです。この記事では、移調の手順、キーを1〜5つ下げたときの変換表、表記のルール、歌いやすいキーの探し方をまとめます。

記事を読む →