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ナンプレの井桁理論(X-Wing)とソードフィッシュ|見つけ方と消せる候補

予約や三国同盟まで使っても進まない上級のナンプレ(数独)では、1つの数字に注目して盤面全体を見る「井桁理論(X-Wing)」が鍵になることがあります。この記事では、井桁理論が成り立つ理由を実際の盤面で説明し、見つけ方の手順、3行3列に広げたソードフィッシュ、見つからないときの考え方までまとめます。

井桁理論(X-Wing)とは

井桁理論は、ある1つの数字だけに注目する解き方です。2つの列で、その数字の候補がどちらも同じ2つの行にだけあるとき、候補の4マスが「井」の字の交点のような長方形になります。このとき、その2つの行のほかのマスからは、その数字を消せます。英語ではX-Wing(エックスウィング)と呼ばれます。行と列を入れ替えた形(2つの行の候補が同じ2列にだけある)も同じです。

実際の盤面で見る

次は、上級の問題の途中で「8」の候補を5列目と9列目だけ書き出したものです。どちらの列でも、8が入れるのは3行目と7行目だけになっています。

行5列目9列目
1行3(入っている)8は入れない
2行9(入っている)3(入っている)
3行8の候補8の候補
4〜6行8は入れない8は入れない
7行8の候補8の候補
8行6(入っている)2(入っている)
9行7(入っている)4(入っている)

5列目と9列目の8は、3行目と7行目を1つずつ使います。すると7行目のほかのマスで8が候補になっていた7行1列・7行3列・7行8列から、8を消せます(3行目にはほかに8の候補がありませんでした)。最終的な答えは3行9列と7行5列が8で、たしかに対角線の2マスでした。

井桁理論の見つけ方

  1. 1

    全空きマスの候補を正しく書く

    井桁理論は候補の位置を比べる解き方なので、候補が1つでも抜けていると見逃したり、間違って消したりします。ここまでの消去を反映した最新の候補にしておきます。

  2. 2

    数字を1つ決めて、候補がちょうど2か所の列(行)を探す

    1〜9を1つずつ見ます。盤面にすでに5〜6個入っている数字は候補が少なく、形ができやすいので先に見ます。

  3. 3

    2か所の位置が同じ組を探す

    候補が2か所の列が2つ以上あれば、その行番号を比べます。「3行と7行」のように一致すれば井桁です。

  4. 4

    消せる候補があるか確かめる

    井桁ができても、その2行(列)のほかのマスに同じ数字の候補がなければ何も消せません。消せるものがあったときだけ意味があります。

列で見つからなければ、行で同じことをします。注目する方向(候補が2か所の列か行か)と、消す方向(行か列か)が逆になるのがポイントです。

ソードフィッシュ:井桁を3行3列に広げる

井桁理論を3つの行(列)に広げたのがソードフィッシュです。3つの行で、ある数字の候補がそれぞれ2〜3か所あり、それが全部合わせて同じ3つの列に収まっていれば、その3列のほかのマスからその数字を消せます。各行に3か所そろっている必要はなく、2か所ずつでも構いません。

2列目3列目8列目
2行目—4の候補4の候補
5行目4の候補4の候補—
8行目4の候補—4の候補

これは実際の盤面での形です。2・5・8行目の「4」は、どれも2・3・8列目のどこかにしか入れません。3つの行の4が3つの列を1つずつ使うので、2・3・8列目のほかの行にあった4の候補(この盤面では7か所)をまとめて消せました。

井桁理論でよくある間違い

井桁理論は形さえ見えれば強力ですが、条件を1つでも取り違えると、消してはいけない候補を消してしまいます。間違って消した候補は、何手も後になって「入れる数字のないマス」として現れるので、原因を探すのが大変です。次の点を確かめてから消しましょう。

間違いなぜだめか確かめ方
候補が3か所ある列を使った3か所目に入る可能性が残り、2行で使い切るとは言えない注目する2列の候補が、それぞれちょうど2か所か数える
2列の候補の行が1つだけずれている長方形にならないので成り立たない(3行目が絡むならソードフィッシュの可能性)4マスが同じ2行・同じ2列にそろっているか見る
注目した列のほうから消した消せるのは候補を数えた方向とは逆の2行(列)列で数えたら行から、行で数えたら列から消す
違う数字の候補を混ぜた井桁は1つの数字だけで作る形数字を1つ決めて、その数字の候補だけを見る
候補のメモが古かったすでに消えているはずの候補で形を作ってしまう井桁を探す前に、全候補を最新の盤面で書き直す

紙で解くときは、注目する数字の候補だけを色ペンで丸く囲むと、4マスの長方形が浮かび上がって見つけやすく、間違いも減ります。ナンプレ次の一手ヒントでは「候補数字を表示」をオンにすると全空きマスの候補が自動で出るので、メモの書き漏れや消し忘れを気にせずに形を探す練習ができます。ヒントで井桁理論が出たときは、形を作っている4マスが強調され、消せる候補のあるマスが赤く示されます。

どのくらいの頻度で必要になる?

ナンプレ次の一手ヒントで「上級」の問題を40問作って最後まで解くと、全約2,400手のうち井桁理論は12手でした。必要になるのは数問に1回程度で、ほとんどの手は隠れたシングルです。仮置きが必要なレベルの問題40問でも、ソードフィッシュが出てきたのは1回だけでした。

  • まずは基本の2つの解き方と予約・三国同盟の見落としがないかを確かめる
  • それでも進まないときに、井桁理論を数字1〜9で1周探す
  • 井桁もソードフィッシュも見つからなければ、仮置きが必要な問題の可能性がある

よくある質問

井桁理論とX-Wingは同じものですか?
同じ解き方です。日本では候補の並びが漢字の「井」のように見えることから井桁理論、英語圏ではX-Wingと呼ばれます。
井桁理論を見つけたのに数字が決まりません。
井桁理論は候補を消す解き方なので、その場では数字が決まらないことが多いです。消したあとの行・列・ブロックで、隠れたシングルや裸のシングルが新しくできていないかを確かめてください。
ソードフィッシュは各行に3つずつ候補が必要ですか?
必要ありません。3つの行の候補がそれぞれ2〜3か所で、全部合わせて3つの列に収まっていれば成り立ちます。2か所ずつの行が3つ集まった形もソードフィッシュです。
井桁理論は行と列のどちらで探せばいいですか?
両方です。「候補が2か所の列を2つ見つけて、行から消す」形と、「候補が2か所の行を2つ見つけて、列から消す」形があります。片方で見つからなければ、もう片方の向きでも探します。
井桁理論が必要な問題かどうかは、どうやって分かりますか?
問題を見ただけでは分かりません。ナンプレ次の一手ヒントに問題を入れると難しさが判定され、「上級」なら隠れた予約・三国同盟・井桁理論のどれかが、「超上級」ならソードフィッシュが必要です。途中で詰まったときにヒントを出すと、その場面で使う解き方の名前が表示されます。

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