PT・ETとは|海外の配信・発売時間を日本時間に直す方法とタイムゾーン略称の読み方
海外のイベント告知は「10:00 AM PT」「9 PM ET」のような書き方が普通で、日本時間が書かれていないことがよくあります。この記事では、よく見る略称の意味、夏時間で時差が1時間ずれる仕組み、日本時間へ直す計算手順と、まぎらわしい表記への対処をまとめます。
よく見る略称の意味
海外の告知で使われる略称は、地域名と「標準時か夏時間か」の組み合わせでできています。たとえばPSTは太平洋標準時、PDTは太平洋夏時間です。両方をまとめて指すときはPTと書かれます。
| 略称 | 地域 | 標準時のUTC差 | 夏時間のUTC差 | 代表都市 |
|---|---|---|---|---|
| PT(PST/PDT) | 北米・太平洋 | UTC-8 | UTC-7 | ロサンゼルス、シアトル |
| MT(MST/MDT) | 北米・山岳部 | UTC-7 | UTC-6 | デンバー |
| CT(CST/CDT) | 北米・中部 | UTC-6 | UTC-5 | シカゴ |
| ET(EST/EDT) | 北米・東部 | UTC-5 | UTC-4 | ニューヨーク |
| GMT/BST | イギリス | UTC+0 | UTC+1 | ロンドン |
| CET/CEST | 中央ヨーロッパ | UTC+1 | UTC+2 | パリ、ベルリン |
| JST | 日本 | UTC+9 | (夏時間なし) | 東京 |
- 真ん中の文字がSなら標準時(Standard)、Dなら夏時間(Daylight)です。PSTとPDTの違いはここだけで、時差は1時間ずれます。
- SやDを省いてPT・ET・CTと書く形は、「その地域のそのときの時刻」という意味になります。どちらが適用されるかは日付で決まります。
- UTCは協定世界時で、時差計算の基準になります。日本はUTC+9で固定です。
- GMTはUTCとほぼ同じ意味で使われますが、イギリスの標準時を指す語でもあります。イギリスは夏のあいだBST(UTC+1)になるため、「GMT表記だから常にUTC+0」とは限りません。
夏時間で時差が1時間ずれる
日本に夏時間がないため、海外との時差は年に2回変わります。「いつも17時間差」と覚えていると、切り替え時期に1時間ずれた時間で予定を入れてしまいます。
| 地域 | 夏時間の開始 | 夏時間の終了 |
|---|---|---|
| アメリカ・カナダ | 3月の第2日曜 | 11月の第1日曜 |
| ヨーロッパ(EU・イギリス) | 3月の最終日曜 | 10月の最終日曜 |
| オーストラリア(一部の州) | 10月の第1日曜 | 4月の第1日曜 |
- アメリカでもハワイとアリゾナ州の大部分は夏時間を採用していません。年間を通じて時差が変わりません。
- オーストラリアは南半球のため、日本の夏と冬で夏時間の適用が逆になります。同じ国でも州によって採用の有無が違います。
- 中国、インド、シンガポール、韓国には夏時間がありません。日本との時差は年間を通じて一定です。
- 夏時間の制度は国の判断で変更されることがあります。長期の予定を組むときは、直前にもう一度確認するのが安全です。
日本時間に直す手順
- 1
略称からUTC差を読む
「10:00 AM PDT」ならPDTはUTC-7です。SかDかが書かれていない「PT」表記の場合は、その日付が夏時間の期間内かどうかで判断します。
- 2
日本との差を出す
日本はUTC+9なので、9から相手のUTC差を引きます。PDT(UTC-7)なら9-(-7)=16で、日本のほうが16時間進んでいます。
- 3
現地時刻に差を足す
10:00に16時間を足すと26:00です。24を超えた分は翌日に繰り上がるので、日本時間では翌日の2:00になります。
- 4
日付の繰り上がりを確認する
アメリカとの時差は13〜17時間あるため、現地の午前は日本の同日夜、現地の午後は日本の翌日になるのが基本です。曜日まで確認してください。
| 現地時刻 | 略称 | 日本との差 | 日本時間 |
|---|---|---|---|
| 10:00 AM PDT | 太平洋夏時間 | +16時間 | 翌日 2:00 |
| 10:00 AM PST | 太平洋標準時 | +17時間 | 翌日 3:00 |
| 9:00 PM EDT | 東部夏時間 | +13時間 | 翌日 10:00 |
| 9:00 PM EST | 東部標準時 | +14時間 | 翌日 11:00 |
| 8:00 PM CEST | 中央ヨーロッパ夏時間 | +7時間 | 翌日 3:00 |
| 12:00 GMT | グリニッジ標準時 | +9時間 | 同日 21:00 |
ツールで現在時刻を確かめる
計算した結果が合っているか不安なときは、いまの時刻を並べて見るのが確実です。世界の時差ツールでは、日本を含む13の国・地域の現在時刻と、日本との時差が同時に表示されます。
- 1
対象の都市を探す
アメリカはニューヨーク(東部時間)、イギリスはロンドン、ヨーロッパ大陸はパリとベルリンの時刻が表示されます。時差はすべて日本時間を基準にした差として示されます。
- 2
表示される時差を計算の答え合わせに使う
夏時間の適用は自動で反映されるため、いま何時間差なのかを確認できます。自分の計算とずれていたら、夏時間の判断が違っている可能性があります。
- 3
一覧にない都市は差分で求める
アメリカ西海岸は一覧にありませんが、東部時間から3時間引けば求められます。ニューヨークが日本より13時間遅れなら、ロサンゼルスは16時間遅れです。
- 4
将来の日時は自分で判断する
表示されるのは現在時刻なので、数か月先のイベントは夏時間の期間内かどうかを自分で確かめてください。切り替え日をまたぐ場合、いまの時差がそのまま使えるとは限りません。
まぎらわしい表記への対処
- CSTは北米中部標準時(UTC-6)と中国標準時(UTC+8)の両方に使われます。文脈で判断できないときは、発信元の所在地から推定してください。
- ISTはインド標準時(UTC+5:30)とアイルランド夏時間の両方を指します。インドは30分刻みの時差である点も見落としやすい部分です。
- 12時間表記の「12:00 AM」は正午ではなく深夜0時、「12:00 PM」が正午です。逆に覚えていると12時間ずれます。
- 「PT」「ET」とだけ書かれ、日付が夏時間の境界付近にある場合は、主催者に確認するか、UTCオフセット付きの表記を探してください。
- イベントページに「2026-10-15T18:00-07:00」のような表記があれば、それが最も確実です。末尾の-07:00がそのままUTC差を示しています。
よくある質問
- PTとPSTとPDTはどう違いますか?
- PSTは太平洋標準時(UTC-8)、PDTは太平洋夏時間(UTC-7)です。PTはその両方をまとめた呼び方で、日付によってどちらが適用されるかが決まります。アメリカでは3月の第2日曜から11月の第1日曜までが夏時間なので、この期間の「PT」はPDTを指します。日本との差はPSTで17時間、PDTで16時間です。
- 「9 PM ET」は日本時間で何時ですか?
- 夏時間の期間(3月第2日曜〜11月第1日曜)であればEDT(UTC-4)で日本との差は13時間となり、翌日の10:00です。それ以外の期間はEST(UTC-5)で14時間差となり、翌日の11:00になります。どちらの期間かは、そのイベントの日付で判断してください。
- 日本にも夏時間はありますか?
- 現在の日本に夏時間はありません。日本標準時(JST)は年間を通じてUTC+9で固定です。そのため海外との時差は、相手側の夏時間の切り替えによってのみ変わります。年に2回、時差が1時間ずれる時期があると覚えておいてください。
- 略称が何を指しているか分からないときはどうすればよいですか?
- まず発信元の所在地を確認してください。CSTのように北米中部標準時と中国標準時の両方に使われる略称は、地域が分かれば特定できます。それでも判断できない場合は、UTCオフセット付きの表記(-07:00 など)や、イベントページのカウントダウン表示を探すのが確実です。
この記事で紹介したツール
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