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縦書きの日付の書き方|賞状・のし袋の漢数字と元号のルール

賞状や祝儀袋を前にして、「2026年9月15日」を縦書きでどう書くのかで手が止まることがあります。縦書きでは算用数字ではなく漢数字を使い、年は和暦で書くのが基本です。この記事では、漢数字の2つの書き方の使い分け、元号と改元をまたぐ年の扱い、金額に使う大字までをまとめます。

縦書きの日付は漢数字と和暦が基本

縦書きの文書では、数字は漢数字で書きます。算用数字を縦に並べると1文字ずつ横倒しになったり、桁の区切りが読めなくなったりするためです。年の表記は、賞状・表彰状・招待状・弔事の書類では和暦が慣例です。西暦で書いても間違いではありませんが、格式のある書類ほど和暦が期待されます。

横書き縦書き(漢数字)使う場面
2026年9月15日令和八年九月十五日賞状・表彰状・案内状
2026年9月15日二〇二六年九月十五日一般の縦書き文書・書簡
令和8年9月15日令和八年九月十五日公的書類の控え
10月20日十月二十日位取りを使う書き方
10月20日一〇月二〇日位取りを使わない書き方

日付そのものは、多くの場合その書類が効力を持つ日を書きます。賞状なら授与した日、案内状なら発送日、契約書なら署名した日です。式典の日と印刷の日が違う場合でも、賞状に入れるのは授与日です。

「二〇二六」と「二千二十六」の使い分け

漢数字には、位取りを使わない書き方と、位を表す漢字を入れる書き方の2通りがあります。どちらが正しいというものではなく、書類の性格で選びます。

書き方2026の例20日の例向いている場面
位取りなし(アラビア式)二〇二六二〇日新聞・雑誌・一般の縦書き
位取りあり(漢数字式)二千二十六二十日賞状・証書・改まった文書
  • 年は4桁になるため、西暦なら位取りなしの「二〇二六年」が読みやすく、実務では主流です。
  • 和暦の年は1〜2桁で済むので、「令和八年」のように位取りありで書きます。
  • 月日は「九月十五日」「十月二十日」と位取りありで書くのが一般的です。
  • 同じ書類の中で2つの方式を混ぜないでください。「二〇二六年九月十五日」までは自然ですが、「二〇二六年九月一五日」は不統一に見えます。
  • ゼロは「〇」(漢数字のれい)を使います。アルファベットのOや算用数字の0ではありません。

元号の書き方と改元をまたぐ年

和暦で気をつけるのは、改元があった年の扱いです。元号が変わるのは特定の日であって、1月1日ではありません。同じ西暦の年でも、日付によって元号が変わります。

元号始まった日最後の日
明治1868年1月25日1912年7月29日
大正1912年7月30日1926年12月24日
昭和1926年12月25日1989年1月7日
平成1989年1月8日2019年4月30日
令和2019年5月1日
  • 改元した年の最初の年は「元年」と書きます。「令和一年」「平成一年」とは書きません。
  • 2019年1月1日〜4月30日は平成31年、5月1日以降が令和元年です。同じ年でも書類の日付で変わります。
  • 1989年も同じで、1月7日までが昭和64年、1月8日から平成元年です。
  • 縦書きでは「令和元年九月十五日」と書きます。元年を漢数字に直す必要はありません。
  • 略記の「R8.9.15」「H31.4.1」は改まった文書では使いません。社内の記録用にとどめます。

和暦・西暦変換ツールは、日付を入れると改元日をまたぐ年も正しく判定して和暦を返します。元年は「令和元年」と表示され、「S58.4.1」形式の略記や干支も同時に確認できます。逆に元号と年を選んで西暦を出すこともできるので、古い書類の日付を書き写すときの照合に使えます。年賀状のように干支を添える書類では、干支の調べ方も合わせて確認できます。変換の考え方そのものは和暦・西暦の変換方法で詳しく扱っています。

金額に使う大字(壱・弐・参)

祝儀袋の中袋や領収書の金額欄では、普通の漢数字ではなく「大字(だいじ)」を使います。「一」に一画足すと「二」になるように、単純な漢数字は書き足すだけで改ざんできてしまうためです。大字は画数が多く、後から手を入れられません。

通常の漢数字大字
1
2
3
5
10
1000阡(仟)
10000
  • 祝儀袋の中袋には「金参萬円」のように書きます。頭に「金」を付けるのが通例です。
  • 末尾の「也」は、円未満の端数がないことを示す古い書き方です。付けても付けなくても構いません。
  • 4と9は「死」「苦」を連想させるため、祝儀の金額としては避けられます。
  • 弔事では、金額の書き方は同じですが、薄墨で書く慣習があります。
  • 領収書や手形で法令上求められるのは1・2・3・10(壱・弐・参・拾)で、ほかは慣習です。

書類別の書き方早見表

書類年の表記数字日付に書く日
賞状・表彰状和暦漢数字(位取りあり)授与日
招待状・案内状和暦が無難漢数字発送日
祝儀袋の中袋和暦金額は大字記入日(省略可)
弔事の表書き和暦金額は大字省略が一般的
縦書きの契約書和暦・西暦どちらも可漢数字(金額は大字)署名日
社内の縦書き文書社内規程に従う漢数字起案日または発行日

迷ったときは、その書類を受け取る側が過去に出したものに合わせるのが一番確実です。学校・自治体・社寺には、それぞれ定着した書式があります。前例が手元にあるなら、元号の表記から句読点の有無まで、そのまま踏襲して構いません。

よくある質問

縦書きの日付は西暦と和暦のどちらで書きますか?
賞状・表彰状・招待状・弔事の書類では和暦が慣例です。縦書きという形式自体が改まった場面で使われるため、和暦のほうが違和感がありません。社内文書や一般の縦書き原稿では西暦でも問題なく、その場合は「二〇二六年」と位取りなしの漢数字で書きます。大切なのは1つの書類の中で統一することで、本文と日付で西暦と和暦が混ざらないようにしてください。
「二〇日」と「二十日」はどちらが正しいですか?
どちらも使われます。「二〇日」は位取りを使わない書き方で、新聞や雑誌の縦書きで一般的です。「二十日」は位を表す漢字を入れる書き方で、賞状や証書など改まった書類で使われます。正誤の問題ではなく書式の選択なので、1つの書類の中で混ぜないことだけ守ってください。年を「二〇二六年」と書いたなら、日も「二〇日」でそろえるのが自然です。
令和元年は「令和一年」と書いてもいいですか?
改まった書類では「令和元年」と書きます。改元した年の最初の年は元年と呼ぶのが慣例で、「令和一年」という表記は公的な書類では使われません。ただしシステムの入力欄などで、年を数値でしか受け付けない場合に1と入力するのは実務上やむを得ません。なお2019年は1月1日から4月30日までが平成31年、5月1日から令和元年なので、同じ年でも日付によって元号が変わります。
祝儀袋の金額はなぜ「参萬円」と書くのですか?
後から書き足して金額を改ざんされるのを防ぐためです。「三」や「万」は画を足すだけで別の数字に変えられますが、「参」「萬」のような大字は画数が多く、手を入れられません。同じ理由で、領収書や手形でも1・2・3・10には壱・弐・参・拾を使います。頭に「金」を付けて「金参萬円」と書き、末尾に「也」を添えるのが伝統的な書き方です。

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