中古コントローラーの点検チェックリスト|ドリフト・円形度・チャタリング・トリガー
フリマアプリで買ったコントローラーや、修理から戻ってきたコントローラーは、受け取ったらすぐ点検しておくのが安心です。返品や評価の期限があるので、数日遊んでから不具合に気づくと手遅れになることもあります。この記事では、スティックのドリフト、外周の円形度、ボタンの二重入力(チャタリング)、トリガーの値の飛び、振動までを、ブラウザでおよそ5分で確かめるチェックリストと、それぞれの合格の目安をまとめます。
5分でできる点検チェックリスト
外観や付属品を見たあと、コントローラー ドリフト チェッカーにつないで、次の順に確かめます。数字で記録しておくと、出品者や修理窓口への連絡にもそのまま使えます。
| 項目 | 確かめ方 | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 認識・機種 | つないでボタンを1つ押す | 正しい機種名で認識される |
| スティックのドリフト(左右) | 机に置いて手を離し、5 秒測る | ずれの最大値 0.05 未満 |
| 外周の円形度(左右) | 倒しきったまま 3〜4 周回す | 円形度のずれ 10% 未満・届かない方向なし |
| ボタンの二重入力 | 全部のボタンを 10 回ずつ押す | 二重入力 0 回 |
| トリガー(L2・R2 など) | ゆっくり押し込んでゆっくり離す | 0〜1 までなめらかに出る |
| 振動 | 振動テストのボタンを押す | 左右とも震える |
スティックのドリフト
中古コントローラーで最も多い不具合がドリフトです。コントローラーを机に置き、スティックに触らない状態で左右それぞれ 5 秒測ります。ずれの最大値が 0.05 未満なら正常、0.05〜0.10 はわずかなずれ、0.10 以上はドリフトの疑い、0.20 以上はドリフトです。
スティックを大きく回してから離した直後と、しばらく放置したあとの両方で測ると、ときどきしか出ないドリフトも見つけやすくなります。数値の読み方はスティックドリフトの確認方法で詳しく解説しています。
外周の円形度:倒しきったときに届くか
円形度のテストは、スティックを倒しきったまま回したときに、どの方向でも倒し量がちゃんと 1 前後まで届くかを見るものです。届かない方向があると、その方向だけ走れない、最高速が出ないといった症状になります。チェッカーは 5° ごと(72 方向)に倒し量の最大値を記録し、半径 1 の円からのずれの平均を % で出します。
| 結果 | 意味 | 考えられること |
|---|---|---|
| ほぼ円(ずれ 10% 未満) | どの方向でも 1 前後まで届いている | 正常 |
| 四角に近い | 斜めで 1 を超える値が出る(斜めと上下左右の比が 1.12 超) | 故障ではなく、そういう出力の機種や変換アダプターがある |
| 外周が届かない | 平均の倒し量が 0.93 未満 | キャリブレーションのずれ・スティックの摩耗 |
| 方向によってばらつく | 一部の方向だけ 0.9 に届かない、または飛び出す | その方向の摩耗・ゆがみ |
たとえば Xbox のコントローラーやパソコン用の変換アダプターの一部は、斜めに倒すと X・Y の両方が 1 近くまで出るため、外周が四角に近い形になります。このとき円形度のずれは 10% を超えることがありますが、届かない方向がなければ故障ではありません。逆に、特定の方向だけ 0.9 に届かない場合は、ゲームで外側のデッドゾーンを設定すると補えることがあります(デッドゾーンの設定の目安)。
ボタンの二重入力(チャタリング)
チャタリングは、ボタンを1回押しただけなのに、内部の接点がはねて2回押したように反応する症状です。ジャンプが2回出る、メニューで1つ先まで進んでしまう、といった形で現れます。ボタンの接点の摩耗や汚れが主な原因です。
- 1
1つずつ、ふつうの速さで 10 回押す
A・B・X・Y(×・○・□・△)、L1・R1、十字キー、スティックの押し込みなど、すべてのボタンを順に押します。
- 2
押した回数と二重入力の回数を見る
チェッカーは、ボタンを離してから 45ms(0.045 秒)以内にまた押された入力を二重入力の疑いとして数えます。人がふつうに連打して 45ms 未満で押し直すことはまずないので、ここで数が増えるボタンは接点のはねが疑われます。
- 3
押した回数が合っているかも見る
10 回押したのに 9 回しか数えないボタンは、押しても反応しないことがある状態です。
ブラウザは画面の更新ごと(1 秒に 60 回前後、約 17ms おき)に値を読むため、それより短い二重入力は見逃すことがあります。1回も出なかったからといって完全に問題がないとは言い切れませんが、ゲームで気になるほどのチャタリングなら、たいていここで数えられます。
トリガー(L2・R2/LT・RT/ZL・ZR)
PS5・PS4・Xbox のトリガーは、押し込み具合を 0〜1 のアナログ値で出します。レースゲームのアクセルや、半押しで構える操作に使われるため、途中で値が飛ぶと操作しにくくなります。トリガーをゆっくり押し込み、ゆっくり離して、出た値を確かめます。
| 判定 | 意味 |
|---|---|
| アナログ | なめらかに 0〜1 まで出る(正常) |
| デジタル | 0 か 1 だけ。Switch の ZL・ZR などは、もともとこの方式 |
| 途中で値が飛ぶ | ゆっくり押しても 0.25 以上一気に変わる区間がある |
| 最後まで届かない | 押し込んでも 0.97 に届かない、または離しても 0.03 以下に戻らない |
「最後まで届かない」は、トリガーのばねの劣化や、内部のセンサーのずれで起こります。レースゲームでアクセル全開にならない、といった症状の原因になります。Switch の Joy-Con・プロコンの ZL・ZR は、もともと押したか押していないかだけを送るため「デジタル」と出るのが正常です。
振動のテスト
振動テストのボタンを押すと、コントローラーのモーターを短く動かせます。強い振動と弱い振動の両方を試し、左右のどちらかだけ震えない、異音がする、といったことがないかを確かめます。
- 振動テストは Chrome と Edge で使えます。Firefox・Safari は、ブラウザが振動に対応していないためボタンが押せません。
- ブラウザで振動しなくても、ゲーム機本体では振動することがあります。振動しないときは、本体側のコントローラー設定で振動がオフになっていないかも確認します。
- PS5 の DualSense のアダプティブトリガー(押し返す力)はブラウザからは動かせないため、PS5 本体のゲームで確かめます。
記録を残して、受け取り後すぐ連絡する
チェッカーの「結果をコピー」で、機種名・ドリフトの判定と数値・円形度をテキストにして保存しておきます。不具合が見つかったら、フリマアプリなら受け取り評価をする前に、出品者や取引の窓口に数値を添えて連絡するのが安全です。
ドリフトが見つかった場合の機種ごとの対処は、Joy-Con・プロコンが勝手に動くときの直し方とPS5 の DualSense のドリフト対処法にまとめています。あわせてモニターも新しくした場合は、モニターの初期不良チェックで画面側も確かめておくと安心です。
よくある質問
- 中古のコントローラーは何を確認すればいいですか?
- スティックのドリフト(触っていないときのずれ)、外周の円形度(倒しきったときにどの方向でも届くか)、ボタンの二重入力と反応しない押し漏れ、トリガーがなめらかに 0〜1 まで出るか、振動の5つが基本です。パソコンやスマホにつなげば、ブラウザで5分ほどで確かめられます。
- スティックの円形度は何%なら正常ですか?
- 倒しきって回したときの倒し量が、半径 1 の円からどれだけずれているかの平均で、10% 未満ならふつうです。ただし、斜めで 1 を超える値を出す機種や変換アダプターは、外周が四角に近くなって 10% を超えることがあり、届かない方向がなければ故障ではありません。
- コントローラーのチャタリングはなぜ起こるのですか?
- ボタンの内部の接点が、押した瞬間や離した瞬間に細かくはねることで、1回の操作が2回の入力として読まれるために起こります。接点の摩耗や汚れ、湿気が主な原因です。ボタンを離してから 0.045 秒以内にまた押された入力が何度も出るなら、チャタリングが疑われます。
- Switch のプロコンの ZL・ZR がデジタルと表示されるのは故障ですか?
- 故障ではありません。Switch の Joy-Con やプロコンの ZL・ZR は、押し込み具合ではなく押したか押していないかだけを送る仕組みなので、0 か 1 だけが出る「デジタル」と表示されるのが正常です。
- ブラウザで振動テストができません
- 振動テストは Chrome と Edge で使えます。Firefox と Safari はブラウザが振動に対応していないため、テストのボタンが押せません。Chrome・Edge でも振動しない場合は、別のブラウザやケーブルで試すほか、ゲーム機本体の設定で振動がオフになっていないかも確認してください。
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