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俳句の音数の数え方|拗音・「っ」「ん」「ー」は何音か早見表

俳句は5・7・5の17音で作りますが、この「音」は文字の数ではありません。「きょう」は3文字でも2音、「がっこう」は4文字で4音です。数え方の決まりを知らないと、自分では5・7・5のつもりでも字余りになっていることがあります。この記事では、拗音・促音・撥音・長音の数え方を早見表にまとめ、有名な句での数え方、旧仮名づかい・漢字の読み・数字や英語が入ったときの注意、自動で数えるときのコツを解説します。

俳句は「文字」ではなく「音」で数える

俳句の「5・7・5」は、声に出したときの音のまとまり(拍・モーラ)の数です。日本語は、だいたい「か」「き」「く」のようなかな1字が1拍になりますが、「きょ」のように2字で1拍になるものや、「っ」「ん」「ー」のように単独で1拍になるものがあります。

  • 「きょう(今日)」は3文字ですが、きょ・う の2音
  • 「がっこう(学校)」は4文字で、が・っ・こ・う の4音
  • 「とうきょう(東京)」は5文字ですが、と・う・きょ・う の4音

迷ったときは、手拍子を打ちながらゆっくり読んでみるのがいちばん確実です。「きょ」は手拍子1回で言えますが、「っ」は詰まる間(ま)で1拍、「ー」は伸ばしている間で1拍ぶん時間を使っているのが分かります。

音の数え方早見表

数え方で迷うのは、小さい字と「っ」「ん」「ー」です。次の表のとおり覚えておけば、ほとんどの言葉は数えられます。

種類例区切り方音数
拗音(きゃ・しゅ・ちょ など)しゅくだい(宿題)しゅ・く・だ・い4音
促音(小さい「っ」)きって(切手)き・っ・て3音
撥音(「ん」)さんま(秋刀魚)さ・ん・ま3音
長音(「ー」)コーヒーこ・ー・ひ・ー4音
伸ばす母音(う・い など)おとうさんお・と・う・さ・ん5音
小さい「ぁぃぅぇぉ」パーティーぱ・ー・てぃ・ー4音
拗音+促音ちょっとちょ・っ・と3音

有名な句で数えてみる

実際の句で、早見表のルールを当てはめてみます。

  1. 1

    古池や 蛙飛びこむ 水の音(松尾芭蕉)

    ふ・る・い・け・や(5)/か・わ・ず・と・び・こ・む(7)/み・ず・の・お・と(5)。「蛙」はこの句では「かわず」と読みます。小さい字がないので、かな1字が1音です。

  2. 2

    柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺(正岡子規)

    か・き・く・え・ば(5)/か・ね・が・な・る・な・り(7)/ほ・う・りゅ・う・じ(5)。「ほうりゅうじ」は6文字ですが、「りゅ」が1音なので5音です。

  3. 3

    朝顔に 釣瓶とられて もらひ水(加賀千代女)

    あ・さ・が・お・に(5)/つ・る・べ・と・ら・れ・て(7)/も・ら・い・み・ず(5)。「もらひ」は旧仮名づかいなので、読む音の「もらい」で数えます。

3句とも、きっちり5・7・5の17音に収まっています。拗音の「りゅ」を2音と数えてしまうと、「法隆寺」が6音になり、下五が字余りに見えてしまうので注意してください。

旧仮名づかい・漢字の読み・数字や英語の注意

  • 旧仮名づかいは、書いた字ではなく読む音で数えます。「けふ(今日)」は きょ・う の2音、「てふてふ(蝶々)」は ちょ・う・ちょ・う の4音、「食へば」は く・え・ば の3音です。
  • 漢字は、句の中でどう読むかで音数が変わります。「紅葉」は こうよう なら4音、もみじ なら3音。「白砂」は はくしゃ なら3音、しらすな なら4音です。
  • 数字は読みをかなにして数えます。「三日月」は み・か・づ・き の4音、「100円」は ひゃ・く・え・ん の4音です。
  • 英語やカタカナ語も、日本語として読む音で数えます。「Wi-Fi」は わ・い・ふぁ・い の4音、「ファ」「ティ」のような小さい字の組み合わせは、一般的に1音と数えます。
  • 句読点・かっこ・スペースは音に入りません。

特に漢字の読みは、同じ字でも作者の意図で変わるので、自動で数えるときも最終的には自分で確認が必要です。音数が合わないときは、まず読み方を疑ってみてください。

音数チェッカーで自動で数える手順

  1. 1

    形式を選んで句をそのまま入れる

    「俳句」を選び、漢字かなまじりのまま句を入れます。句の切れ目にスペースか改行を入れておくと、その区切りで数えます。

  2. 2

    自動でついた読みを確かめる

    ブラウザの中で動く辞書が読みをつけます。「蛙(かわず)」「今日(けふ)」のように、句での読み方が辞書と違う語は、読みの欄をひらがなで直してください。

  3. 3

    1音ずつの区切りを見る

    句ごとに、き・ょ のような分け方ではなく「きょ」のまとまりで番号つきで並びます。拗音・促音・撥音・長音がどう数えられたかを目で確かめられます。

  4. 4

    字余り・字足らずの判定を見る

    5・7・5からずれている句には、上六・中八・下六などの呼び名と、直すときのヒントが表示されます。

よくある質問

俳句で「東京」は何音ですか?
「とうきょう」は と・う・きょ・う の4音です。小さい「ょ」は前の「き」とあわせて1音、伸ばす「う」は1音に数えます。
俳句の5・7・5は文字数のことですか?
文字数ではなく、声に出したときの音(拍)の数です。拗音の「きゃ・しゅ・ちょ」は2文字で1音、小さい「っ」・「ん」・「ー」はそれぞれ1音なので、文字数と音数は一致しないことがあります。
旧仮名づかいの句はどう数えますか?
書いてある字ではなく、読む音で数えます。「けふ」は きょう の2音、「てふてふ」は ちょうちょう の4音、「思ふ」は おもう の3音です。
英語や数字が入った俳句の音数は?
日本語として読む音で数えます。「Wi-Fi」は わいふぁい の4音、「100円」は ひゃくえん の4音です。自動で数えるツールでは、読みの欄にひらがなで読みを入れてください。

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