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家の中心の出し方|L字・コの字の重心法と対角線のちがい

家相や風水で間取りの方位を見るとき、最初に決めるのが「家の中心」です。長方形の家なら対角線の交点で済みますが、L字やコの字の家では、どこを中心にするかで方位の線が大きく動き、トイレや玄関の方位が変わってしまうこともあります。この記事では、対角線法と重心法のちがい、厚紙を使った重心の求め方、長方形に分けて計算で出す方法、ベランダや2階をどう扱うかを、数字の例でまとめます。

なぜ「家の中心」から決めるのか

家相や風水では、家の中心に立って周りを見渡したとき、どの方角にどの部屋があるかで間取りを読みます。方位の線はすべて中心から放射状に引くので、中心が数十センチずれるだけで、線の通る場所が変わります。特に家の端にあるトイレや玄関は、中心から遠いぶん、中心のずれの影響を受けやすくなります。

中心の出し方にはおもに「対角線法」と「重心法」の2つがあります。長方形や正方形に近い家なら、どちらで出してもほぼ同じ点になります。差が出るのは、L字・コの字・凸型など、出っ張りやへこみのある形の家です。

出し方やり方向いている形
対角線法家の外周がぴったり入る長方形を描き、対角線の交点を中心にする長方形・正方形に近い家
重心法家の形を板(厚紙)に見立て、つり合う点を中心にするL字・コの字・凸型など
分割法(計算)長方形に分けて面積と中心から重心を計算する形が複雑で厚紙を切るのが手間なとき

L字の家で対角線法と重心法を比べる

たとえば、横8m×縦4mの長方形(下の段)と、その左上に横4m×縦4mの部屋がのったL字の家を考えます。左上の角を原点にして、右と下をプラスにとると、外周がぴったり入る長方形は8m×8mなので、対角線法の中心は(4m, 4m)です。この点は、L字のへこんだ角のちょうど上に乗っていて、家の中というより壁の角になってしまいます。

重心法では、2つの長方形の面積で重みをつけて平均します。8m×4mの部分は面積32㎡で中心が(4, 6)、4m×4mの部分は面積16㎡で中心が(2, 2)です。横の位置は(32×4+16×2)÷48=約3.33m、縦の位置は(32×6+16×2)÷48=約4.67m。重心は(3.33m, 4.67m)で、対角線法の中心から左下へ約0.9mずれ、きちんと家の内側に入ります。

横の位置縦の位置家の内側か
対角線法(外接長方形)4.00m4.00mへこんだ角の上
重心法約3.33m約4.67m内側
差約0.67m約0.67m合わせて約0.9m

0.9mの差は小さく見えますが、中心から5m先の部屋で考えると、見える向きが最大で10°前後変わります。8方位の1つが45°、家相の四正(北・東・南・西)が30°の幅なので、境目の近くにある部屋なら方位が変わることがあります。L字の家で対角線法を使うと、こうした差が出るため、張り・欠けのある家では重心法がよく使われます。

厚紙で重心を求める手順

重心法は、家の形を同じ厚さの板とみなしたときにつり合う点を中心にする方法です。昔から、間取り図を厚紙に写して切り抜く方法で求められてきました。

  1. 1

    間取り図をコピーする

    縮尺が分かる間取り図を、拡大・縮小せずにコピーします。斜めから撮った写真は形がゆがむので使いません。

  2. 2

    外周を厚紙に写して切り抜く

    コピーを厚紙に貼り、壁で囲まれた部分の外周に沿って切り抜きます。ベランダやウッドデッキは切り落とします(扱いは次の章で説明します)。

  3. 3

    針の先や鉛筆の先に乗せる

    切り抜いた厚紙を、裏から針の先や先のとがった鉛筆に乗せ、水平につり合う点を探します。その点が重心です。

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    つるして確かめる(より正確に)

    厚紙の端の2か所に穴をあけ、それぞれ糸でつるしたときの真下の線(おもりを付けた糸で引くと楽です)を書き込みます。2本の線の交点が重心です。

長方形に分けて計算で出す方法

厚紙を使わなくても、家の形をいくつかの長方形に分ければ電卓で重心を出せます。前の章のL字の例は、この方法で計算したものです。

  • 家の形を、重ならないいくつかの長方形に分ける
  • それぞれの長方形の面積と、対角線の交点(中心)の位置を書き出す
  • 横の位置=(面積×中心の横の位置)の合計÷面積の合計
  • 縦の位置=(面積×中心の縦の位置)の合計÷面積の合計

位置は間取り図の左上の角などを基準にして、メートルでもマス目(910mmの1マス)でも、単位をそろえれば何でもかまいません。分け方を変えても同じ答えになるので、2通りに分けて計算すると検算になります。

ベランダ・張り・欠け・2階の扱い

中心の位置は「どこまでを家の形に含めるか」で変わります。よく使われる考え方を挙げますが、細かいところは流派によって違うので、相談している先生や設計の担当者のルールがあればそちらに合わせてください。

部分一般的な扱い
ベランダ・バルコニー壁で囲まれていないので含めない
ウッドデッキ・テラス含めない
カーポート・物置建物とつながっていなければ含めない
ビルトインガレージ建物の中にあり壁で囲まれていれば含める考え方が多い
2階建て1階の外周で中心を出すのが一般的
張り(小さな出っ張り)流派によって含める・張りを除いた本体で中心を出す、の両方がある

家相では、辺の一部が出っ張っている部分を「張り」、へこんでいる部分を「欠け」と呼び、出っ張りの幅が辺の長さの3分の1以内なら張り、へこみが大きければ欠け、のように線引きする考え方がよく紹介されます。この線引きも流派で異なるため、まずは壁で囲まれた部分をそのまま外周としてなぞり、必要に応じて張りを除いた形でも中心を出して見比べるのがおすすめです。

中心が建物の外に出たときは

コの字の家は、重心が建物の外(中庭やへこみの部分)に出ることがあります。たとえば横9m×縦6mの長方形の上側の真ん中を、幅3m・奥行き4mだけ切り欠いたコの字の家では、重心は横4.5m・縦約3.29mの位置になり、切り欠いた部分(縦0〜4m)の中に入ってしまいます。

  • 重心が外に出ても、そのまま重心を中心として線を引く考え方
  • へこみ(欠け)を補った長方形の中心、つまり対角線法の中心を使う考え方
  • へこみの大きさによって、家を2つの棟に分けて見る考え方

どれを選ぶかは流派によって違います。間取り図 方位線ツールでは、中心が外周の外に出ると注意を表示し、「外接長方形の対角線」や「手動で置く」に切り替えて線の変化を見比べられます。中心が決まったら、間取り図に方位線を引く方法の手順で線を引き、鬼門・裏鬼門と鬼門線の調べ方で鬼門にかかる場所を確かめましょう。

よくある質問

家の中心は対角線と重心のどちらで出せばいいですか?
長方形に近い家ならどちらでもほぼ同じ点になります。L字・コの字など張りや欠けのある家では、対角線法だと中心がへこんだ角や建物の外に寄りやすいため、家の形の面積でつり合う点を求める重心法がよく使われます。
L字の家の中心はどうやって計算しますか?
L字を2つの長方形に分け、それぞれの面積と中心の位置を出し、面積で重みをつけて平均します。横8m×縦4mと横4m×縦4mのL字なら、重心は対角線の交点から約0.9mずれた位置になります。
ベランダは家の中心を出すときに含めますか?
一般的には含めません。家相では壁で囲まれた部分を家の形とみなすため、ベランダ・バルコニー・ウッドデッキ・カーポートは外周から外して中心を出します。
2階建ての家の中心は何階で出しますか?
1階の外周で出すのが一般的です。2階が1階より大きく張り出している場合などは扱いが流派で分かれるので、相談先のルールに合わせてください。
重心が建物の外に出てしまいました。どうすればいいですか?
コの字の家ではよくあることです。そのまま重心を使う、欠けを補った長方形の中心を使う、棟を分けて見る、といった考え方があります。複数の中心で線を引いて、どこが変わるかを見比べておくと判断しやすくなります。

この記事で紹介したツール

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