インチアップのサイズの選び方|外径を合わせる早見表
ホイールを大きくして見た目を引き締めたいとき、あるいはスタッドレスタイヤを安く済ませるためにインチを下げたいとき、悩むのが「どのタイヤサイズなら付けられるのか」です。この記事では、外径をそろえるインチアップ・インチダウンの考え方、代表的な純正サイズからの候補の早見表、ロードインデックスやリム幅など外径以外に確かめること、スタッドレスでインチダウンするときのコツを解説します。
インチアップは「外径をそろえて」行う
インチアップとは、ホイールのリム径を大きくして、そのぶんタイヤのサイドウォールを薄く(扁平率を低く)することです。タイヤの外径を純正とほぼ同じに保てば、スピードメーターや車高、フェンダーとのすき間をほとんど変えずに、見た目やハンドリングを変えられます。
反対に、リム径を下げてサイドウォールを厚くするのがインチダウンです。スタッドレスタイヤを選ぶときによく使われ、タイヤとホイールが安くなるうえ、乗り心地も柔らかくなります。考え方はインチアップと同じで、外径を純正にそろえます。
代表的な純正サイズからの候補早見表
よくある純正サイズについて、外径の差が小さく、実際に売られていることの多い組み合わせを選びました。外径の差は計算値です。
| 純正サイズ(外径) | インチ | 候補サイズ | 候補の外径 | 外径の差 |
|---|---|---|---|---|
| 195/65R15(634.5mm) | 16インチ | 205/55R16 | 631.9mm | −0.41% |
| 195/65R15(634.5mm) | 17インチ | 205/50R17 | 636.8mm | +0.36% |
| 195/65R15(634.5mm) | 17インチ | 215/45R17 | 625.3mm | −1.45% |
| 195/65R15(634.5mm) | 18インチ | 225/40R18 | 637.2mm | +0.43% |
| 205/55R16(631.9mm) | 17インチ | 225/45R17 | 634.3mm | +0.38% |
| 205/55R16(631.9mm) | 17インチ | 215/45R17 | 625.3mm | −1.04% |
| 205/55R16(631.9mm) | 18インチ | 225/40R18 | 637.2mm | +0.84% |
| 205/55R16(631.9mm) | 15インチ(ダウン) | 195/65R15 | 634.5mm | +0.41% |
| 215/60R16(664.4mm) | 17インチ | 215/55R17 | 668.3mm | +0.59% |
| 215/60R16(664.4mm) | 18インチ | 225/45R18 | 659.7mm | −0.71% |
| 215/60R16(664.4mm) | 18インチ | 235/45R18 | 668.7mm | +0.65% |
| 155/65R14(557.1mm) | 15インチ | 165/55R15 | 562.5mm | +0.97% |
ツールに純正サイズを入れると、外径の差が±3%以内のサイズをリム径ごとに外径の近い順で並べます。押すとそのサイズが「変更後」に入るので、メーターの誤差や車高の変化をすぐ確かめられます。ただし、候補は計算で出しているため、実際には売られていないサイズも含まれます。気になるサイズが見つかったら、タイヤメーカーのサイズ表で販売されているかを確かめましょう。
外径以外に確かめる4つのこと
外径がそろっていても、それだけで付けられるとは限りません。インチアップで失敗しやすいのは、次の4点です。
- 1
ロードインデックス(LI)が純正以上か
扁平率を下げるとタイヤに入る空気の量が減り、同じ空気圧では支えられる重さが小さくなります。たとえば205/55R16 91Vから225/45R17にすると、標準規格では91前後、XL規格なら94前後になります。純正のLIを下回らないものを選びます。
- 2
XL規格なら空気圧を決め直す
XL規格のタイヤで純正と同じ負荷能力を出すには、車の指定空気圧より高い空気圧が必要になることがあります。タイヤメーカーの空気圧表(ロードインデックスと空気圧の対応表)で決めます。
- 3
ホイールのリム幅がタイヤに合っているか
タイヤごとに組み付けられるリム幅(適用リム幅)が決まっています。225/45R17なら7〜8J前後が一般的です。幅が合わないと、タイヤが引っ張られたり、はみ出したりします。
- 4
インセット・PCD・ハブ径が車に合っているか
リム幅が変わると、ホイールの外側・内側の位置も変わります。フェンダーからはみ出さないか、サスペンションに当たらないかはツライチとインセットの計算で確かめられます。ボルト穴の間隔(PCD)や穴の数、ハブ径も車に合ったものを選びます。
スタッドレスタイヤでインチダウンするとき
スタッドレスタイヤは、純正より1インチ下げたサイズを選ぶ人が多くいます。タイヤとホイールが安くなり、サイドウォールが厚いぶん雪道の凹凸や縁石にも強くなるためです。ただし、ブレーキが大きい車では、小さいホイールがブレーキキャリパーに当たって付けられないことがあります。
| 純正サイズ | インチダウンの候補 | 外径の差 | メーター40km/hの実速度 |
|---|---|---|---|
| 225/45R18 | 225/50R17 | −0.44% | 約39.8km/h |
| 225/45R18 | 215/55R17 | +1.30% | 約40.5km/h |
| 215/45R18 | 215/50R17 | −0.60% | 約39.8km/h |
| 215/45R18 | 205/55R17 | +1.01% | 約40.4km/h |
| 215/45R17 | 205/55R16 | +1.06% | 約40.4km/h |
| 225/40R18 | 205/55R16 | −0.83% | 約39.7km/h |
| 225/55R18 | 225/60R17 | −0.41% | 約39.8km/h |
- まず取扱説明書やカー用品店の適合表で、その車に付けられる最小のリム径を確かめる
- 同じ車種でも、下のグレードに付いているサイズならそのまま使えることが多い
- 幅を10mm狭くすると、雪に対する接地圧が上がり、価格も下がる。ただしLIが純正を下回らないか確かめる
- ホイールを新しく買うなら、PCD・穴数・ハブ径・インセットが車に合ったものを選ぶ
インチを下げても外径を純正にそろえていれば、メーターの誤差や車検への影響はほとんどありません。外径の差がメーターにどう出るかはメーター誤差と車検の基準で確かめられます。
サイズを決めるまでの流れ
- 1
純正サイズとLIを確かめる
運転席のドアのラベルや今のタイヤの表示から、純正サイズとLI・速度記号を控えます(タイヤサイズの見方)。
- 2
候補のサイズを外径で絞る
ツールのインチアップ候補表から、外径の差が±1〜3%以内のサイズを選びます。
- 3
販売されているか・LIを確かめる
タイヤメーカーのサイズ表で、そのサイズが売られているか、LIが純正以上か、XL規格かを確かめます。
- 4
ホイールの幅とインセットを決める
タイヤの適用リム幅に合うJ数を選び、はみ出しや内側の干渉がないインセットを計算します。
- 5
お店で最終確認する
車高を下げている車や、純正より幅を大きく広げる場合は、実車に当てて確かめてもらいます。
よくある質問
- 205/55R16を17インチにするならどのサイズですか?
- 225/45R17が定番で、外径は634.3mmと205/55R16(631.9mm)より約0.38%大きいだけです。幅を変えたくなければ205/50R17(+0.78%)、少し小さめなら215/45R17(−1.04%)もあります。
- インチアップすると扁平率はいくつ下げればいいですか?
- 1インチ上げるごとに、扁平率を5〜10下げるのが目安です。幅を10〜20mm広げるのとあわせて、外径の差が±3%以内(できれば±1%以内)になる組み合わせを選びます。
- インチアップでロードインデックスが下がっても大丈夫ですか?
- 純正のLIを下回るタイヤは避けてください。車の重さを支える力が足りなくなり、車検にも通らないことがあります。同じサイズでLIの大きいXL規格を選び、空気圧をタイヤメーカーの表で決め直します。
- スタッドレスタイヤは何インチ下げられますか?
- 多くの車で1インチ下げられますが、ブレーキキャリパーに当たらない最小のリム径は車ごとに違います。下のグレードの純正サイズや、カー用品店の適合表で確かめてください。
- インチアップすると燃費は悪くなりますか?
- 外径をそろえていれば回転数はほぼ変わりませんが、タイヤ幅が広がり、ホイールが重くなると、燃費は少し悪くなりがちです。軽量なホイールを選ぶと影響を抑えられます。
この記事で紹介したツール
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