胚盤胞移植・排卵日からの出産予定日|体外受精の週数の数え方
体外受精や顕微授精で妊娠した場合、最終月経ではなく胚移植日から予定日と週数を出すのが正確です。この記事では、排卵日(タイミング法・人工授精)からの計算、胚盤胞・初期胚それぞれの移植日からの計算、凍結胚移植の扱い、移植後の週数ごとの目安を、具体的な日付でまとめます。
排卵日から予定日を出す:排卵日+266日
妊娠週数では、排卵・受精の日を「妊娠2週0日」とみなします。出産予定日は40週0日なので、排卵日から予定日までは38週=266日です。排卵日が2026年8月17日なら、266日後の2027年5月10日が予定日になります。
タイミング法で排卵日が分かっている場合や、人工授精(AIH)で妊娠した場合は、この計算が使えます。人工授精は排卵のタイミングに合わせて行うため、実施日を排卵日として数えるのが一般的です。基礎体温や排卵検査薬から見当をつけた排卵日は1〜2日の幅があるので、その分の誤差は残ります。
胚移植日から予定日を出す:胚の日齢で足す日数が変わる
体外受精・顕微授精では、採卵日(=受精させた日)を排卵日と同じ2週0日として数えます。胚は採卵日から数日育ててから子宮に戻すので、移植日は「2週0日+胚の日齢」にあたります。胚盤胞(5日目胚)なら移植日が2週5日、初期胚(3日目胚)なら2週3日です。
| 胚の種類 | 移植日の週数 | 予定日までの日数 | 移植日 2026年9月1日の場合の予定日 |
|---|---|---|---|
| 2日目胚 | 2週2日 | 264日 | 2027年5月23日 |
| 3日目胚(初期胚) | 2週3日 | 263日 | 2027年5月22日 |
| 5日目胚(胚盤胞) | 2週5日 | 261日 | 2027年5月20日 |
| 6日目胚(胚盤胞) | 2週6日 | 260日 | 2027年5月19日 |
同じ日に移植しても、胚が育っている日数が長いほど予定日は早くなります。5日目の胚盤胞と3日目の初期胚では2日違います。自分の胚が何日目のものかは、移植時の説明書や培養の記録で確かめてください。
凍結胚移植の場合の数え方
凍結しておいた胚を融解して戻す凍結胚移植でも、計算の考え方は同じです。凍結していた期間は数えず、「凍結したときの胚の日齢」を使います。5日目に凍結した胚盤胞なら、移植日が2週5日で、予定日は移植日+261日です。
- 採卵した周期と移植した周期が違っても、採卵日ではなく移植日から数える
- ホルモン補充周期の移植でも、最終月経の日は使わない(排卵を薬で調整しているため、最終月経からの計算は合わない)
- 移植日から出した予定日は正確なため、妊娠初期の超音波検査で予定日を大きく修正しないことが多い。最終的には産院で決まった予定日に従う
移植後の週数の目安
移植日から週数を数えると、判定日や受診のタイミングが何週にあたるかが分かります。2026年9月1日に胚盤胞(5日目胚)を移植した場合、0週0日は2026年8月13日で、以後は毎週木曜日が「◯週0日」になります。
| 時期 | 週数 | 移植日 2026年9月1日(胚盤胞)の場合 |
|---|---|---|
| 移植日 | 2週5日 | 2026年9月1日 |
| 次の生理予定日にあたる日 | 4週0日 | 2026年9月10日 |
| 胎嚢が見え始める目安 | 5週0日〜 | 2026年9月17日〜 |
| 心拍確認の目安 | 6〜8週ごろ | 2026年9月24日〜10月14日ごろ |
| 妊娠中期(安定期) | 16週0日 | 2026年12月3日 |
| 出産予定日 | 40週0日 | 2027年5月20日 |
妊娠判定の血液検査を移植後何日目に行うか、いつ一般の産院に移るか(卒業)はクリニックによって異なります。その後の心拍確認・安定期・臨月などの目安は妊娠週数別のスケジュールを参照してください。
体外受精で最終月経から計算しないほうがよい理由
最終月経から予定日を出す方法は「最終月経から14日目に排卵した」という仮定の上に成り立っています。体外受精では、採卵や移植の日を薬で調整しているため、この仮定がそもそも当てはまりません。
- 新鮮胚移植:排卵誘発で卵胞の育ち方が変わり、採卵日が最終月経から14日目になるとは限らない
- 凍結胚移植(ホルモン補充周期):子宮内膜を薬で整えてから移植するため、移植日が最終月経から何日目かは周期ごとに違う
- 凍結胚移植(自然周期):自分の排卵に合わせて移植するが、胚の日齢は凍結時のまま。排卵日と胚の日齢の両方がそろう移植日から数えるほうが確実
たとえばホルモン補充周期で、最終月経の開始日の20日後に胚盤胞を移植した場合、最終月経から計算すると移植日は2週6日ですが、移植日から数えると2週5日です。この例では1日のずれで済みますが、移植が最終月経から遠いほど差が開き、健診で言われる週数と合わなくなります。体外受精で妊娠した場合は、最終月経ではなく移植日を基準にしてください。
移植日・排卵日からツールで計算する
- 1
計算の基準を選ぶ
出産予定日・妊娠週数計算の「何から計算しますか」で「排卵日」または「胚移植日」を選びます。
- 2
日付と胚の日齢を入れる
胚移植日なら、移植した日と「2日目胚」「3日目胚(初期胚)」「5日目胚(胚盤胞)」「6日目胚(胚盤胞)」から胚の種類を選びます。
- 3
予定日と今日の週数を確かめる
出産予定日、今日の妊娠週数、妊娠0週0日にあたる日が表示されます。「妊娠週数カレンダー」タブで各週の日付も確かめられます。
計算の基準を切り替えると、同じ妊娠のまま入力欄の日付が置き換わります。たとえば胚移植日で計算したあと「予定日から」に切り替えると、予定日の欄に計算済みの予定日が入った状態になります。最終月経から計算する場合の考え方は出産予定日の計算方法で解説しています。
よくある質問
- 胚盤胞移植の日は妊娠何週何日ですか?
- 5日目の胚盤胞なら移植日は妊娠2週5日、6日目の胚盤胞なら2週6日です。3日目の初期胚なら2週3日です。採卵日(受精させた日)を2週0日とし、そこから胚を育てた日数を足して数えます。
- 胚盤胞移植の出産予定日はどう計算しますか?
- 5日目胚盤胞なら移植日に261日を足した日が予定日です。2026年9月1日に移植した場合、予定日は2027年5月20日です。3日目の初期胚なら263日を足して2027年5月22日になります。
- 凍結胚移植でも同じ計算でいいですか?
- 同じです。凍結していた期間は数えず、凍結したときの胚の日齢(5日目胚盤胞なら5日)を使って、移植日から計算します。採卵した日や最終月経の日は使いません。
- 人工授精の場合、予定日は何から計算しますか?
- 人工授精の実施日を排卵日とみなし、266日を足すのが一般的です。人工授精の日が2026年8月17日なら予定日は2027年5月10日です。妊娠週数は実施日の14日前を0週0日として数えます。
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