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均等な増し目・減らし目の計算方法|往復編みと輪編みの違い

編み図の「100目から均等に10目増す」「均等に12目減らす」という指示は、何目ごとに増減すればよいか自分で計算する必要があります。この記事では、増し目と減らし目(2目一度)で計算のしかたが違う理由、往復編みと輪編みで区切りの数が変わる理由、割り切れないときの間隔の決め方、帽子のトップのような輪編みの減らし目の例を、手順と早見表でまとめます。

均等な増減目の考え方(往復編みと輪編み)

「均等に増す・減らす」は、1段(輪編みなら1周)の中で、増し目や減らし目をする位置を等しい間隔に散らすことです。計算のポイントは、増し目と減らし目で数え方が違うこと、往復編みと輪編みで区切りの数が違うことの2つです。

  • 増し目…編む目と編む目のあいだに1目足す(ねじり増し目・かけ目など)。今ある目はすべて「編む目」として数える
  • 減らし目…2目一度で2目を1目にする。1回の減らし目で2目を使うので、「編む目」は今の目数から減らす目数の2倍を引いた数になる
  • 往復編み…端で増減しないよう、増減の数+1か所に区切り、両端にも編む目を残す
  • 輪編み…始まりと終わりがつながっているので、増減の数と同じ数の区切りにする

均等な増し目の計算例

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    1回分の間隔を出す

    今の目数 ÷ 増やす目数。100目に10目増すなら 100 ÷ 10 = 10目ごとに1目増します。

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    輪編みならそのまま

    「[10目編んで増し目]を10回」で110目になります。

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    往復編みは1区切りを両端に分ける

    「5目編んで増し目 →[10目編んで増し目]を9回 → 最後に5目編む」。5+90+5=100目を編み、増し目は10回です。

割り切れないときは、長い間隔と短い間隔を混ぜます。100目に12目増すなら、100 ÷ 12 = 8あまり4なので、9目ごとの間隔を4つ、8目ごとの間隔を8つ作ります(9×4+8×8=100)。往復編みでは、短い間隔の1つを両端に4目ずつ分けます。

今の目数・増やす目数編み方手順
100目に10目増す往復編み5目編んで増し目 →[10目編んで増し目]を9回 → 最後に5目編む
100目に10目増す輪編み[10目編んで増し目]を10回
100目に12目増す往復編み4目編んで増し目 →[9目編んで増し目]を4回 →[8目編んで増し目]を7回 → 最後に4目編む
100目に12目増す輪編み[9目編んで増し目]を4回 →[8目編んで増し目]を8回
88目に12目増す往復編み3目編んで増し目 →[8目編んで増し目]を4回 →[7目編んで増し目]を7回 → 最後に4目編む
102目に14目増す往復編み3目編んで増し目 →[8目編んで増し目]を4回 →[7目編んで増し目]を9回 → 最後に4目編む

ゴム編みから身頃のメリヤス編みに移るところでは、ゴム編みで引き締めたぶんを均等な増し目で広げる指示がよく出てきます。ゲージを換算して目数が変わった場合は、増やす目数も計算し直しましょう(ゲージが違うときの目数の計算)。

均等な減らし目は「残る目」で割る

減らし目は2目一度で2目を使うため、今の目数をそのまま減らす目数で割ると、間に編む目を数えまちがえやすくなります。2目一度に使う目を先に引いてから割るのが確実です。

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    2目一度に使う目を引く

    輪編みで96目を84目にするなら、減らすのは12目。2目一度12回で24目使うので、96−24=72目が「編む目」です。

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    減らす回数で割る

    72 ÷ 12 = 6目。「[6目編んで2目一度]を12回」で84目になります。

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    検算する

    1回分は6目+2目一度の2目で8目。96 ÷ 12 = 8 と一致すれば正解です。

今の目数 → 減らしたあと編み方手順
96目 → 84目輪編み[6目編んで2目一度]を12回
120目 → 100目輪編み[4目編んで2目一度]を20回
112目 → 96目輪編み[5目編んで2目一度]を16回
80目 → 72目輪編み[8目編んで2目一度]を8回
90目 → 80目往復編み3目編んで2目一度 →[7目編んで2目一度]を9回 → 最後に4目編む
110目 → 100目往復編み4目編んで2目一度 →[9目編んで2目一度]を9回 → 最後に5目編む

2目一度で減らせるのは、今の目数の半分までです。20目から11目を減らすことはできない(最大10目)ので、2回の段に分けるか、3目一度を使います。増し目も、1目に1回までなら今の目数と同じ数まで増やせます。

間隔をまとめるか、散らすか

割り切れないときの長い間隔と短い間隔は、まとめて並べても、交互に散らしてもかまいません。どちらも間隔の差は1目以内なので、仕上がりの見た目はほとんど変わりません。

並べ方100目に12目増す(輪編み)向いている場面
まとめる[9目編んで増し目]を4回 →[8目編んで増し目]を8回手順を覚えやすい。段数マーカーを入れなくても数えやすい
散らす8・9・8・8・9・8・8・9・8・8・9・8目ごとに増し目増減の位置を全体に均一にしたい。目立ちやすい糸や薄い編み地

ツールの「均等な増減目」では、今の目数と増やす(減らす)目数、往復編みか輪編みかを選ぶと、どちらの並べ方でも手順を文章で示し、1段の中のどこで増減するかを図で表示します。

帽子のトップの減らし目に使うとき

輪編みの帽子のトップは、同じ数か所で減らし目をくり返して、てっぺんを絞ります。8か所で減らすなら、毎回の段で8目ずつ減り、2目一度のあいだの目数が1目ずつ少なくなっていきます。

段目数の変化手順
1回目64目 → 56目[6目編んで2目一度]を8回
2回目56目 → 48目[5目編んで2目一度]を8回
3回目48目 → 40目[4目編んで2目一度]を8回
4回目40目 → 32目[3目編んで2目一度]を8回

減らし目の段のあいだに増減しない段(1〜2段)をはさむと、トップがゆるやかなドーム形になります。毎段続けて減らすと、平らに近い形になります。2目一度の位置が毎回そろうので、放射状の線が模様として浮かび上がります。

よくある質問

「均等に10目増す」とき、何目ごとに増やせばよいですか?
今の目数 ÷ 増やす目数で間隔を出します。100目なら10目ごとです。輪編みは「[10目編んで増し目]を10回」、往復編みは端を避けて「5目編んで増し目 →[10目編んで増し目]を9回 → 最後に5目編む」にします。
均等に減らすときは、なぜ目数をそのまま割ってはいけないのですか?
2目一度は1回で2目を使うからです。96目を84目にするなら、2目一度12回で24目使うので、残り72目を12で割って「[6目編んで2目一度]を12回」です。96 ÷ 12 = 8 は「6目+2目一度の2目」の合計です。
割り切れないときはどうすればよいですか?
長い間隔と短い間隔を組み合わせます。100目に12目増すなら、100 ÷ 12 = 8あまり4なので、9目間隔を4つ、8目間隔を8つ作ります。間隔の差は1目なので、見た目ではほとんどわかりません。
往復編みと輪編みで、手順が違うのはなぜですか?
往復編みは端で増減すると、とじ・はぎのときに目立ったり縫いにくくなったりするため、両端にも編む目を残します。輪編みは始まりと終わりがつながっているので、増減の回数と同じ数に区切れば均等になります。
一度にたくさん減らしたいのですが、上限はありますか?
2目一度で減らせるのは今の目数の半分までです。20目なら最大10目です。それ以上減らす場合は、2段に分けて減らすか、3目一度を使います。

この記事で紹介したツール

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