洗濯表示が違う服を一緒に洗う方法|液温とコースの決め方
1枚ずつ洗濯表示に合わせて洗うのは現実的ではありません。とはいえ、40℃・標準の服と30℃・線1本の服を同じ洗濯機に入れてよいのか、何℃のどのコースにすればよいのかは迷うところです。この記事では、洗濯表示が違う服をまとめて洗うときの基本のルール、判断する順番、実際の組み合わせでの決め方の例、「この1枚を分ければ残りは標準コースで洗える」という分け方の考え方をまとめます。
基本のルール:いちばん低い温度と、いちばん弱い水流に合わせる
新しい洗濯表示の記号は、その処理の上限を示しています。表示より低い温度・弱い水流で洗うのはかまわないので、何枚かの服を一度に洗うときは、全員が守れる条件、つまりいちばん厳しい服に合わせれば、どの服の表示も超えません。
| 決めること | 合わせ方 |
|---|---|
| 液温 | 桶の数字のうち、いちばん低いものに合わせる |
| 水流(コース) | 線のいちばん多い服(手洗いがあれば手洗い)に合わせる |
| 漂白剤 | 三角だけ>斜線2本>×の順で、いちばん制限の強い服に合わせる |
| 乾燥機 | 四角に丸に×やぬれ干しの服は、乾燥の前に取り出す |
ただし、全部をいちばん厳しい条件で洗うと、汚れの多いタオルや肌着まで弱いコースで洗うことになり、汚れ落ちが悪くなります。そこで大切なのが、「条件を厳しくしているのはどの服か」を見つけて、その服だけを分けるという考え方です。
まとめて洗えるかを判断する順番
- 1
家で洗えない服を外す
桶に×の服は、手洗いもできないので洗濯機には入れません。クリーニングに出せるかは丸の記号で見ます。
- 2
「分けて洗う」の付記を確かめる
「色移りがあるので他の物と分けて洗う」と書かれた服は、表示にかかわらず単独で洗います。
- 3
液温とコースを決める
残った服のうち、いちばん低い桶の数字と、いちばん多い線の数(手洗いがあれば手洗い)で、温度とコースを決めます。
- 4
漂白剤を決める
使うなら、全員の三角の記号のうちいちばん制限の強いものに合わせます。1枚でも三角に×があれば、漂白剤も漂白剤配合の洗剤も使いません。
- 5
洗濯ネットに入れる服を決める
線1本・線2本・手洗いの服と、「洗濯ネット使用」の付記がある服はネットに入れます。
- 6
乾燥機から出す服を決める
四角に丸に×、ぬれ干し(四角に線2本)の服は乾燥の前に取り出し、点1つの服は低温で乾かします。
- 7
色移りを確かめる
濃い色や新品の色物と、白・淡い色を同じ回に入れていないかを見ます。
桶の記号の読み方は洗濯表示の桶マークの意味、乾燥の記号は洗濯表示の乾燥マークの意味、三角の記号は洗濯表示の三角マークと漂白剤で、それぞれ詳しく説明しています。
例:Tシャツ・ブラウス・タオルをいっしょに洗うと
よくある3枚の組み合わせで、実際に決めてみます。タグの記号はそれぞれ次のとおりとします。
| 服 | 桶 | 三角 | 乾燥機 |
|---|---|---|---|
| 綿のTシャツ(白) | 40・線なし | 三角だけ | 点1つ |
| ポリエステルのブラウス | 30・線1本 | 斜線2本 | × |
| タオル | 40・線なし | 斜線2本 | 点2つ |
- 液温:いちばん低いのはブラウスの30なので、30℃まで。
- コース:線のいちばん多いのはブラウスの線1本なので、おしゃれ着・デリケートなどの弱水流のコース。
- 漂白剤:斜線2本の服があるので、使えるのは酸素系だけ。
- 洗濯ネット:線1本のブラウスはネットに入れる。
- 乾燥機:ブラウスは×なので取り出して干す。Tシャツは点1つなので低温で。タオルは通常の温度で使える。
この組み合わせで温度とコースを厳しくしているのは、ブラウスの1枚だけです。ブラウスを抜けば、Tシャツとタオルはどちらも40・線なしなので、40℃まで・標準コースで洗えます。汚れの多いタオルを弱水流で洗うより、ブラウスだけを別の回や手洗いにするほうが、全体としてきれいに洗えます。
表示が同じでも分けたほうがよい組み合わせ
洗濯表示の記号だけでは分からない理由で、分けたほうがよい組み合わせもあります。次のような場合は、表示が同じでも別の回にするか、洗濯ネットで守ります。
- 濃い色・新品のデニムやTシャツと、白・淡い色の服:洗濯の水に染料が出て色移りすることがあります。新品の濃い色は、最初の数回だけでも単独で洗うと安心です。
- タオルやスウェットと、黒っぽい服・ニット:タオルの毛羽が付きやすくなります。
- ファスナーやホック、マジックテープの付いた服と、ニット・薄手の服:引っかけや毛玉の原因になります。ファスナーは閉じ、マジックテープは留めて入れます。
- 汚れのひどい作業着や泥の付いた服:ほかの服に汚れが移るので、予洗いするか別に洗います。
ツールでまとめ洗いの条件を出す
洗濯表示の意味と洗い方チェッカーの「タグから洗い方を決める・まとめ洗い」では、服ごとにタグの記号・付記用語・色を選んで追加していくと、上の順番どおりに判定します。
- 1
服を追加する
「+ 服を追加」で、いっしょに洗いたい服を入れ、桶・三角・乾燥などの記号を選びます。
- 2
付記と色を選ぶ
「洗濯ネット使用」「色移りがあるので他の物と分けて洗う」などの付記用語と、白・淡い色・濃い色を選びます。
- 3
まとめ洗いチェックを見る
液温の上限・コース・使える漂白剤・ネットに入れる服・乾燥機から出す服・家で洗えない服・分けて洗う服が表示されます。
- 4
分け方を確かめる
条件をいちばん厳しくしている服があれば、その服を分けた場合に残りを何℃・どのコースで洗えるかも表示されます。
入れた服の組み合わせは共有用のURLにできるので、家族に洗濯を頼むときに「この服はネット、この服は乾燥機から出す」といった指示をまとめて渡せます。
よくある質問
- 洗濯表示が違う服を一緒に洗ってもいいですか?
- 洗えます。液温はいちばん低い桶の数字に、コースはいちばん線の多い服(手洗いがあれば手洗い)に合わせれば、どの服の表示も超えません。ただし桶に×の服と、「分けて洗う」の付記がある服はいっしょにしません。
- おしゃれ着コースの服と普通の服を一緒に洗うとどうなりますか?
- おしゃれ着コース(弱水流)で洗えば、普通の服も傷むことはありません。ただし水流が弱いぶん、汚れの多い服は落ちにくくなります。汚れの多い服が多いときは、おしゃれ着の服を分けて、残りを標準コースで洗うほうがきれいに仕上がります。
- 40℃の服と30℃の服を一緒に洗うときは何度にすればいいですか?
- 低いほうの30℃までにします。洗濯表示の数字は液温の上限なので、40℃の服を30℃以下で洗うのは問題ありません。水道の水で洗う場合は、温度を気にする必要はほとんどありません。
- 乾燥機NGの服が1枚混ざっているときはどうすればいいですか?
- 洗濯と脱水まではいっしょにして、乾燥を始める前にその服を取り出して干します。洗濯乾燥機の「洗濯から乾燥まで」のコースを選ぶと、その服まで乾燥にかかるので注意してください。
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