点字の数字とアルファベット|数符・外字符・つなぎ符の使い方
点字の数字やアルファベットは、かなと同じ形を使い回しています。たとえば数字の「1」と「あ」、「a」は同じ形です。それでも読み間違えないのは、前に「数符」や「外字符」という符号を置いて、ここから数字・英字だと知らせているからです。この記事では、数字とアルファベットの点字の一覧、数符・外字符・大文字符・つなぎ符の使い方、日付や金額の書き方を例でまとめます。
数字は数符(3・4・5・6の点)のあとに書く
点字で数字を書くときは、まず数符(3・4・5・6の点)を1マス置き、そのあとに数字を書きます。数符は「ここから数字」という合図で、数字が何桁続いても最初に1回置けば十分です。「2026」なら、数符・2・0・2・6の5マスになります。
| 数字 | 点 | 同じ形のかな |
|---|---|---|
| 1 | 1 | あ |
| 2 | 1・2 | い |
| 3 | 1・4 | う |
| 4 | 1・4・5 | る |
| 5 | 1・5 | ら |
| 6 | 1・2・4 | え |
| 7 | 1・2・4・5 | れ |
| 8 | 1・2・5 | り |
| 9 | 2・4 | お |
| 0 | 2・4・5 | ろ |
表のとおり、数字の1〜0はア行とラ行のかなと同じ形です。数符がなければ「1」は「あ」と読まれてしまうので、数符を忘れないことが大切です。数字の形はすべて上の4つの点(1・2・4・5の点)だけで作られている、と覚えておくと見分けやすくなります。
数字のあとにア行・ラ行が続くときはつなぎ符を入れる
数符のあとは、数字の形が続くかぎり数字として読まれます。そのため、数字のすぐあとにア行・ラ行のかな(数字と同じ形)が続くと、かなまで数字と読まれてしまいます。これを防ぐために、数字とかなのあいだにつなぎ符(3・6の点)を入れます。
| 書きたいこと | 点字の並び | マス数 |
|---|---|---|
| 5えん | 数符・5・つなぎ符・え・ん | 5マス |
| 100えん | 数符・1・0・0・つなぎ符・え・ん | 7マス |
| 1れつ | 数符・1・つなぎ符・れ・つ | 5マス |
| 10にん | 数符・1・0・に・ん | 5マス(つなぎ符なし) |
| 3がつ | 数符・3・濁音符・か・つ | 5マス(つなぎ符なし) |
「10にん」の「に」や「3がつ」の「が」(濁音符で始まる)は数字と同じ形ではないので、つなぎ符は要りません。つなぎ符が必要なのは、ア行(あいうえお)とラ行(らりるれろ)が数字の直後に来るときだけです。
日付・金額・小数の書き方
日付は、数字と助数詞(ねん・がつ・にち)をひとまとまりにして、まとまりごとにマスをあけて書きます。「2026年9月30日」なら「2026ねん 9がつ 30にち」で、それぞれの数字の前に数符を置きます。マスあけのあとは数字のモードが終わるので、次の数字にもまた数符が必要です。
| 書きたいこと | 点字用のかな | ポイント |
|---|---|---|
| 2026年9月30日 | 2026ねん 9がつ 30にち | まとまりごとに数符。全部で19マス |
| 1,000円 | 1,000えん | 位取り点(3の点)、えの前につなぎ符 |
| 3.14 | 3.14 | 小数点(2の点)。数符は最初の1回だけ |
3桁ごとの区切り(1,000)は位取り点(3の点)、小数点は2の点で書きます。どちらも数字のあいだに入るだけなので、そのあとに数符を置き直す必要はありません。
アルファベットは外字符(5・6の点)のあとに書く
アルファベットを書くときは、前に外字符(5・6の点)を置きます。a〜jは数字の1〜0と同じ形で、k〜tはa〜jに3の点を足した形、u・v・x・y・zはa〜eに3・6の点を足した形です。wだけは例外で、2・4・5・6の点です。
| 文字 | 点 | 文字 | 点 | 文字 | 点 |
|---|---|---|---|---|---|
| a | 1 | k | 1・3 | u | 1・3・6 |
| b | 1・2 | l | 1・2・3 | v | 1・2・3・6 |
| c | 1・4 | m | 1・3・4 | x | 1・3・4・6 |
| d | 1・4・5 | n | 1・3・4・5 | y | 1・3・4・5・6 |
| e | 1・5 | o | 1・3・5 | z | 1・3・5・6 |
| f | 1・2・4 | p | 1・2・3・4 | w | 2・4・5・6 |
| g | 1・2・4・5 | q | 1・2・3・4・5 | ||
| h | 1・2・5 | r | 1・2・3・5 | ||
| i | 2・4 | s | 2・3・4 | ||
| j | 2・4・5 | t | 2・3・4・5 |
大文字符・二重大文字符と、英字のあとのつなぎ符
大文字は、文字の前に大文字符(6の点)を置いて表します。「NHK」「USB」のように大文字が2文字以上続く語は、大文字符を2つ重ねた二重大文字符を語の最初に置き、1文字ごとに大文字符を付ける手間を省きます。
| 書きたいこと | 点字の並び | マス数 |
|---|---|---|
| A | 外字符・大文字符・a | 3マス |
| NHK | 外字符・大文字符・大文字符・n・h・k | 6マス |
| USB | 外字符・大文字符・大文字符・u・s・b | 6マス |
| Tシャツ | 外字符・大文字符・t・つなぎ符・拗音符+さ・つ | 7マス |
「Tシャツ」のように、アルファベットのすぐあとにかなが続くときは、あいだにつなぎ符(3・6の点)を入れて「ここから英字ではない」ことを示します。アルファベットの形は数字やかなと同じ形が多いので、つなぎ符がないと続きのかなまで英字として読まれてしまうためです。
数字・英字が入った文章を確かめる手順
- 1
数字・英字のかたまりを見つける
文の中で数字やアルファベットが始まる位置に、数符・外字符が必要です。
- 2
直後のかなを確かめる
数字のあとがア行・ラ行なら、英字のあとならどんなかなでも、つなぎ符を入れます。
- 3
大文字を確かめる
大文字1文字なら大文字符、2文字以上続く大文字の語なら二重大文字符を付けます。
- 4
マス数を数える
符号のマスが増えるので、思ったより長くなります。点字変換ツールでは変換結果にマス数が出るので、入れたい場所に収まるかを確かめられます。
かなの点字の形は点字の五十音表と覚え方、文章全体の表記のきまりは点字の書き方のきまりにまとめています。
よくある質問
- 点字の数字はどうやって書きますか?
- 数符(3・4・5・6の点)を1マス置いてから数字を書きます。数字の1〜0は、ア行・ラ行のかなと同じ形(1=あ、2=い、3=う、4=る、5=ら、6=え、7=れ、8=り、9=お、0=ろ)です。数字が何桁続いても、数符は最初に1回だけ置きます。
- つなぎ符はどんなときに使いますか?
- 数字のすぐあとにア行・ラ行のかなが続くとき(例:5えん、1れつ)と、アルファベットのすぐあとにかなが続くとき(例:Tシャツ)に使います。続きのかなが数字や英字と読み間違えられないようにするための符号で、3・6の点で書きます。
- 点字のアルファベットの大文字はどう書きますか?
- 外字符(5・6の点)のあとに、大文字符(6の点)を置いてから文字を書きます。「NHK」のように大文字が2文字以上続くときは、大文字符を2つ重ねた二重大文字符を語の最初に1回だけ置きます。
- 日付を点字で書くとどうなりますか?
- 数字と「ねん・がつ・にち」をひとまとまりにして、まとまりごとにマスをあけます。「2026年9月30日」は「2026ねん 9がつ 30にち」となり、それぞれの数字の前に数符を置きます。全部で19マスです。
- 数字とアルファベットの点字が同じ形なのはなぜですか?
- 6つの点で作れる形の数が限られているため、同じ形を数字・英字・かなで使い回しています。前に置く数符や外字符で「ここから数字」「ここから英字」と区別するので、読み間違えずに済みます。
この記事で紹介したツール
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