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文字起こしの時間の目安|1時間の音声は何文字・何時間か

1時間の会議を録音したものの、文字起こしに何時間かかるのか読めないと、スケジュールが立てられません。この記事では、音声1時間がおよそ何文字になるかと、素起こし・ケバ取り・整文それぞれの所要時間の倍率、作業を短くする手順を、実際に使える数字で整理します。

1時間の音声は何文字になるか

人が原稿を読み上げる速さは、日本語でおよそ300字/分です。アナウンサーの読みも、スピーチ原稿の目安もこのあたりに収まります。単純計算なら1時間で18,000字ですが、実際の会議録音がこの文字数になることはほとんどありません。沈黙、言いよどみ、資料を見る間、同時に話して聞き取れない部分が必ず混ざるからです。

録音の種類1時間あたりの文字数内容
読み上げ原稿・ナレーション約18,000字間が少なく、密度が高い
講演・セミナー約14,000〜17,000字1人が話し続ける
会議・打ち合わせ約10,000〜15,000字沈黙と資料確認の間が入る
インタビュー約12,000〜16,000字質問と相づちが挟まる
雑談・ブレスト約8,000〜13,000字重なり・聞き取れない部分が多い

つまり「1時間の音声=原稿用紙25〜45枚」です。この幅の広さが、見積もりを難しくしています。判断に迷うときは、録音の冒頭5分だけ文字起こしして文字数を数え、12倍するのが一番確実です。読了時間・発表時間計算ツールは音読300字/分を基準にしているので、逆に「この文字数なら何分話したことになるか」の検算にも使えます。

作業時間は音声の何倍かかるか

手作業の文字起こしは、音声の長さの4〜6倍が一般的な目安です。1時間の録音なら、半日近くかかる計算になります。慣れていない人、音質が悪い録音、専門用語が多い会議では、これが8倍を超えることもあります。

作業方法1時間の音声にかかる時間備考
手入力(慣れていない)5〜8時間巻き戻しの回数が多い
手入力(慣れている)3〜4時間ショートカットと足踏みスイッチ前提
音声認識+手直し1〜2時間認識率が高い録音に限る
音声認識のみ(下書き)5〜30分そのままでは使えない
外注実作業なし納期は1〜3営業日が相場

音声認識を使えば劇的に短くなりますが、短縮されるのは入力の時間だけで、確認の時間は残ります。認識結果を音声と突き合わせて直す作業は、結局もう一度全部聞くことになるため、音声の1〜2倍は見ておく必要があります。「AIに投げれば5分」と見積もると、必ず遅れます。なお「慣れているかどうか」は自分の入力速度で判断できます。1分間に打てる文字数を測っておくと、この表のどの行に当てはまるかが分かります(測り方はタイピング速度の目安)。

素起こし・ケバ取り・整文の違い

どこまで整えるかで、作業量も納品物の性格も変わります。依頼するとき・依頼されたときに最初にそろえるべき条件です。

種類内容文字数作業時間
素起こし「えー」「あのー」も含めて全部書く最も多い基準
ケバ取り言いよどみ・相づちを削る素起こしの8〜9割基準+1割
整文文章として読めるように整える素起こしの6〜8割基準+3〜5割
要約・議事録要点だけ残す素起こしの1〜2割別作業
  • 裁判記録や研究のインタビューは、話し方そのものが資料になるため素起こしが必要です。
  • 社内共有の議事録なら、整文か要約で十分です。素起こしを回覧しても誰も読みません。
  • 取材記事の下書きは、ケバ取り程度で残しておくと、後から言い回しを拾えます。
  • 外注では種類によって単価が変わります。見積もりを比べるときは必ず条件をそろえてください。

会議の結論だけを残す形にまとめるなら、書く項目をあらかじめ決めておくほうが速くなります。項目立てと書き方は議事録の書き方にまとめています。

作業時間を縮める手順

  1. 1

    録音の条件を先に整える

    文字起こしの時間を一番左右するのは音質です。マイクを話者の近くに置き、エアコンの真下を避けるだけで、聞き返しの回数が大きく減ります。会議前にマイクが正しく拾えているかを確認しておくと、後の作業が数時間変わります。

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    話者と固有名詞を先にメモする

    参加者の名前、製品名、社内の略語を先に一覧にしておきます。聞き取れない語を毎回止めて調べるより、先に候補を持っているほうが速く、表記ゆれも防げます。

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    倍速で通し聞きしてから起こす

    いきなり書き始めず、1.5倍程度で全体を1回聞きます。話の流れが頭に入っていると、聞き取りにくい箇所を文脈で補えます。通し聞きは1時間の音声なら40分で済みます。

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    止めずに打ち、聞き取れない箇所は印を残す

    1語のために巻き戻すと、そのたびに集中が切れます。不明な箇所は「■」などの記号を置いて先に進み、最後にまとめて聞き直すほうが速く終わります。

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    最後に音声と突き合わせる

    印の箇所と数字・固有名詞だけを確認します。全文を聞き直すのは、素起こしを納品する場合だけで十分です。

倍速再生をどこまで上げられるかは、慣れと内容の難しさで決まります。初めて聞く専門的な内容では1.5倍を超えると取りこぼしが増えます。限界の見極めは倍速再生は何倍まで使えるかで詳しく扱っています。

起こしたあとに何字まで縮めるか

文字起こしはゴールではなく、たいていは読まれる形に縮める前段階です。1時間の会議から起こした12,000字を、そのまま共有しても読まれません。黙読の速さを500字/分とすると、12,000字は24分かかります。会議そのものの半分の時間を読むのに使う計算で、それなら録音を倍速で聞いたほうが速い、という話になります。

共有先目標の文字数読むのにかかる時間
決定事項だけの共有300〜600字1分前後
欠席者向けの議事録1,500〜2,500字3〜5分
取材記事の素材6,000〜10,000字編集者が読む前提
記録用の全文10,000字以上検索して該当箇所だけ読む

読了時間・発表時間計算ツールに本文を貼り付ければ、精読・黙読・斜め読みのそれぞれで何分かかるかが出ます。速度の目安の根拠は読了時間の目安にまとめています。共有する前に「これは何分読ませる文書か」を数字で確認すると、縮める判断がしやすくなります。逆に、起こした内容を音声で共有し直したい場合は、読み上げの所要時間も同じ画面で確認できます。

よくある質問

1時間の会議を文字起こしすると何文字になりますか?
会議の録音であれば、おおむね10,000〜15,000字です。原稿を読み上げる速さは約300字/分なので単純計算では18,000字ですが、実際の会議には沈黙、資料を見る間、言いよどみ、同時発話が含まれるため、それより少なくなります。正確に見積もりたいときは、冒頭5分だけ起こして文字数を数え、12倍してください。録音の性質による差が、そのまま結果に反映されます。
文字起こしは音声の何倍の時間がかかりますか?
手入力なら音声の長さの4〜6倍が目安です。1時間の録音で4〜6時間かかります。慣れていない場合や音質が悪い場合は8倍を超えることもあります。音声認識で下書きを作れば1〜2倍まで縮められますが、認識結果を音声と突き合わせて直す時間は残るため、全体がゼロになるわけではありません。見積もりを立てるときは、確認の時間を必ず別に確保してください。
素起こしとケバ取りは何が違いますか?
素起こしは「えー」「あのー」といった言いよどみや相づちまで含めて、聞こえたとおりに全部書く方法です。ケバ取りは、意味に影響しない言いよどみや相づちを削って読みやすくしたもので、文字数は素起こしの8〜9割になります。さらに文章として整える整文、要点だけ残す要約と段階が進みます。外注の見積もりはこの種類で単価が変わるため、依頼時に必ず指定してください。
倍速で聞きながら文字起こししてもいいですか?
全体を把握する通し聞きには有効ですが、実際に打ち込む段階では等速か0.8倍程度に戻すほうが結果的に速く終わります。倍速のまま打つと聞き逃しが増え、巻き戻しの回数が増えるためです。おすすめは、1.5倍で1回通して流れをつかんでから、等速で書き起こす進め方です。通し聞きの40分を先に使っても、全体の作業時間はかえって短くなります。

この記事で紹介したツール

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