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水槽の実際の水量|60cm規格は約52L、カタログより2割少ない理由とサイズ別早見表

「60cm水槽は約65L」と覚えていても、実際に水を入れると50L台にとどまります。カタログの水量は外寸の掛け算で、ガラスの厚み・水面の下げ・底砂のぶんが入っていないからです。この記事では、水量が減っていく内訳を60cm規格で順に確かめ、20cmキューブから120cm規格までの実際の水量の早見表、水量から決まる魚の数・水換え・カルキ抜きの量までをまとめます。

水槽の水量は「内寸の幅×奥行き×水位÷1000」

水量(L)は、cmで測った幅・奥行き・高さを掛けて1000で割れば出ます。1000cm³がちょうど1Lだからです。60cm規格水槽(外寸60×30×36cm)なら、60×30×36÷1000=64.8Lです。カタログやショップの「約65L」はこの数字に近い値です。

ただし、この計算は水槽の外側の寸法を使っています。実際に水が入るのはガラスの内側だけで、しかも水はふちいっぱいまで入れません。底砂を敷けばその粒のぶん、石や流木を入れればそのぶんだけ水は減ります。外寸で出した数字は「箱の大きさ」で、「入る水の量」ではないと考えるのが正確です。

  • ガラスの厚み:幅と奥行きは両側、高さは底の1枚ぶん内側が狭くなる
  • 水面の下げ:上のふちから2〜3cm下までにするのが普通(フタ・照明・水はね対策)
  • 底砂:粒そのものの体積だけ水が減る。粒のすき間には水が入る
  • レイアウト:石・流木・水草が占めるぶん。石組みの水槽では1割以上になることもある

60cm規格で確かめる:64.8Lが約52Lになるまで

60cm規格水槽(ガラス5mm)に大磯砂を4cm敷き、水面をふちから3cm下げたときの水量を、引いていく順に計算しました。計算は水槽の水量計算ツールと同じ式です。

段階水量外寸の何%
外寸どおり(60×30×36cm)64.8L100%
ガラス5mmを引いた内寸で満水(59×29×35.5cm)60.7L94%
水面をふちから3cm下げる55.6L86%
大磯砂を4cm敷く(粒のすき間の水は残る)51.5L79%
石・流木で1割埋まる46.4L72%

いちばん大きく減るのは水面の下げで、3cm下げるだけで約5L減ります。底砂は4cm敷くと体積は約6.9Lありますが、大磯砂は粒のあいだの約4割に水が入るため、水量が減るのは約4.1Lです。結果として、底砂を敷いた60cm規格水槽に実際に入るのは約52Lで、カタログの約8割になります。

規格サイズ別の実際の水量早見表

よく売られている規格サイズで、外寸の水量と、ガラスの内側で水面を3cm下げた水量(ベアタンク)、大磯砂を4cm敷いた水量を並べました。ガラスの厚みはサイズに合わせて4〜10mmで計算しています。

サイズ(外寸 幅×奥×高)外寸の水量底砂なし大磯砂4cm外寸比
20cmキューブ(20×20×20)8.0L6.1L5.2L65%
30cm規格(31.5×18×24)13.6L10.9L9.6L71%
30cmキューブ(30×30×30)27.0L22.3L20.3L75%
36cm(36×22×26)20.6L16.5L14.8L72%
45cm規格(45×24×30)32.4L26.8L24.4L75%
45cmキューブ(45×45×45)91.1L79.4L74.8L82%
60cm規格(60×30×36)64.8L55.6L51.5L79%
60cmワイド(60×45×45)121.5L106.6L100.4L83%
90cm規格(90×45×45)182.3L158.1L148.9L82%
120cm規格(120×45×45)243.0L208.0L195.9L81%

小さい水槽ほど外寸との差が大きくなるのがわかります。20cmキューブでは、ガラスの厚みと水面の3cmが高さ20cmに対して大きな割合を占めるため、実際の水量は外寸の約3分の2です。小型水槽で薬浴や塩水浴をするときは、特に外寸の数字を使わないよう注意してください。

メーカーによって同じ「60cm水槽」でも高さや奥行きが違うことがあります。手持ちの水槽はメジャーで外寸を測り、ガラスの厚みを確かめてから計算すると確実です。底砂の種類や厚さを変えたときの量は底砂の量の計算で詳しく扱っています。

水量から決まる魚の数の目安

飼える魚の数は、よく使われる「1匹あたりの水量」の目安で見当をつけられます。小型熱帯魚は体長1cmにつき水1L、メダカは1匹につき1L、金魚は1匹につき10L、ミナミヌマエビなどの小型のエビは1匹につき0.5Lが目安です。大磯砂4cmを敷いたときの実際の水量で数えると、次のようになります。

サイズ実際の水量小型熱帯魚(3cm)メダカ金魚小型のエビ
30cm規格9.6L3匹9匹0匹19匹
30cmキューブ20.3L6匹20匹2匹40匹
45cm規格24.4L8匹24匹2匹48匹
60cm規格51.5L17匹51匹5匹103匹
90cm規格148.9L49匹148匹14匹297匹
  • 体長は買ったときではなく、大人になったときの大きさで数える
  • 立ち上げ直後の1か月ほどは、ろ過のバクテリアが育つまで目安の半分以下から始める
  • ろ過が強い・水換えが多い水槽ほど余裕ができる。逆に水換えをさぼりがちなら少なめに
  • 縄張りを持つ魚、大きく育つ魚、群れで泳がせたい魚には目安がそのまま当てはまらない

水換えとカルキ抜きの量も実際の水量で決める

水換えは「1週間に3分の1」のように割合で語られることが多く、その割合も実際の水量に掛けて使います。60cm規格(実際の水量51.5L)で30%換えるなら約15.5L、10Lのバケツで2杯です。外寸の64.8Lで考えると約19.4Lになり、バケツの準備がずれます。

  1. 1

    換える量を出す

    実際の水量×換える割合。60cm規格で30%なら51.5×0.3=約15.5Lです。

  2. 2

    カルキ抜きの量を出す

    ラベルに「水10Lに1mL」とある製品なら、15.5L÷10×1=約1.5mLです。水槽に入れる新しい水の量で計算し、水槽全体の量で入れる必要はありません。

  3. 3

    立ち上げや全換えのときは全量で

    水槽を立ち上げるときは実際の水量ぶん(60cm規格なら約5.2mL)を使います。

水量がわかると、ヒーターのワット数やフィルターの流量も決められます。続きはヒーター何W・フィルター流量の選び方、水槽を置く場所の心配は水槽の重さと床の耐荷重、魚の調子が悪いときの塩の量は塩水浴の塩の量でまとめています。

よくある質問

60cm水槽には実際に何リットル入りますか?
60cm規格(60×30×36cm、ガラス5mm)で、水面をふちから3cm下げると約55.6L、大磯砂を4cm敷くと約51.5Lです。外寸で計算した64.8Lの約8割になります。
水槽の水量はどうやって計算しますか?
内寸の幅×奥行き×水位(すべてcm)÷1000でLになります。外寸からガラスの厚みを引いて内寸を出し、高さは水面までの水位を使います。底砂を敷いたら、粒そのものの体積を引きます。
底砂を敷くと水量はどれくらい減りますか?
底砂の体積から、粒のすき間に入る水のぶんを除いた量だけ減ります。60cm規格に大磯砂を4cm敷くと底砂の体積は約6.9Lですが、すき間に水が入るので、減る水量は約4.1Lです。
30cmキューブ水槽の水量は何リットルですか?
外寸の30×30×30cmで計算すると27Lですが、ガラス5mmと水面の下げ3cmを引くと約22.3L、大磯砂を4cm敷くと約20.3Lです。

この記事で紹介したツール

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