三月またぎとは|四十九日が3か月にかかる日の判定と三十五日
四十九日の日取りを相談していると、年配の親族から「三月(みつき)またぎになるから三十五日で済ませよう」と言われることがあります。三月またぎは、四十九日の法要が亡くなった月から数えて3か月目にかかることを避ける習わしです。この記事では、三月またぎの意味、自分のケースが当てはまるかの判定方法、亡くなった月ごとの「この日以降なら三月またぎ」の一覧、当てはまったときの対応を解説します。
三月またぎは「始終苦労が身に付く」の語呂合わせ
三月またぎ(三月越し・みつきまたぎ)とは、四十九日の法要が、亡くなった月から数えて3つ目の月にかかることをいいます。たとえば4月に亡くなり、四十九日が6月になる場合です。
これを避ける理由は語呂合わせです。「四十九(しじゅうく)」を「始終苦」、「三月(みつき)」を「身に付く」と読み、「始終苦労が身に付く」として縁起が悪いとされてきました。主に関西や東海などの一部の地域で気にされる習わしです。
判定方法:亡くなった月を1か月目として数える
判定は、まず四十九日の日付を出し(命日の48日後。四十九日の数え方)、その月が亡くなった月から数えて何か月目かを見るだけです。亡くなった月を1か月目、翌月を2か月目と数え、四十九日が3か月目に入れば三月またぎです。
| 亡くなった日 | 四十九日 | 何か月目 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 2026年4月13日 | 5月31日(日) | 2か月目 | 三月またぎではない |
| 2026年4月14日 | 6月1日(月) | 3か月目 | 三月またぎ |
| 2026年4月30日 | 6月17日(水) | 3か月目 | 三月またぎ |
| 2026年5月13日 | 6月30日(火) | 2か月目 | 三月またぎではない |
| 2026年5月14日 | 7月1日(水) | 3か月目 | 三月またぎ |
1日違いで判定が変わることがわかります。4月13日と14日の差は、四十九日が5月31日になるか6月1日になるかの差です。月末の日数(30日か31日か)や2月の短さで境目の日が変わるので、カレンダーで数えるときは1日ずつ慎重に確かめましょう。
三月またぎは半数以上の人に当てはまる
四十九日は命日の48日後で、1か月はおよそ30日なので、48日あれば「翌月」を丸ごと越えて「翌々月」に入りやすくなります。亡くなった日が月の前半なら翌月のうちに収まりますが、後半ならほぼ確実に翌々月にかかります。結果として、1年365日のうち約6割の日付が三月またぎになります(2026年なら211日)。
これだけ多くの人に当てはまる以上、三月またぎを理由に法要の形を大きく変える必要はない、と考えるお寺が多いのも自然なことです。気にする親族がいる場合でも、「約6割の人が当てはまる」と伝えると、話し合いが落ち着くことがあります。
亡くなった月ごとの「この日以降なら三月またぎ」
亡くなった月ごとに、何日以降に亡くなると三月またぎになるかをまとめると次のとおりです(2026年の暦で計算)。関西の一部のように亡くなった日の前日から数える場合は、四十九日が1日早くなるので、境目は1日後ろにずれます。
| 亡くなった月 | 全国的な数え方 | 関西の一部の数え方 |
|---|---|---|
| 1月 | 12日以降(うるう年は13日以降) | 13日以降(うるう年は14日以降) |
| 2月 | 12日以降(うるう年は13日以降) | 13日以降(うるう年は14日以降) |
| 3月・4月・5月・6月 | 14日以降 | 15日以降 |
| 7月 | 15日以降 | 16日以降 |
| 8月・9月・10月・11月 | 14日以降 | 15日以降 |
| 12月 | 15日以降 | 16日以降 |
つまり、月の半ばより後に亡くなると、ほぼ三月またぎになります。1か月のうち半分以上の日が当てはまるので、三月またぎは決して珍しいことではありません。1月・2月は、2月が28日(うるう年は29日)しかないため境目が早くなります。7月・12月は、その月と翌月がどちらも31日あるため境目が1日遅くなります。
三月またぎになったときの3つの対応
- 1
気にせず四十九日に営む
三月またぎは俗信なので、そのまま四十九日に法要を営むのがもっとも一般的です。浄土真宗をはじめ、多くの宗派・お寺は気にしなくてよいとしています。
- 2
三十五日(五七日)で忌明けにする
気にする地域では、四十九日を待たずに三十五日で忌明けとします。4月30日に亡くなった場合、四十九日は6月17日(水)、三十五日は6月3日(水)です。三十五日も3か月目に入る場合は、さらに前倒しして2か月目のうちに営むこともあります。
- 3
2か月目のうちに繰り上げて営む
四十九日の法要を、2か月目の最後の土日などに繰り上げて営む方法です。4月14日に亡くなった場合、四十九日は6月1日(月)なので、5月30日(土)・31日(日)に営めば2か月目に収まります。
どの方法を選んでも、供養の気持ちに変わりはありません。親族の考え方とお寺の方針を聞いたうえで、施主が決めれば十分です。納骨の時期や、香典返しを送る時期(忌明け後)も、この判断にあわせて決まります。
法要・年忌の計算ツールでは、命日を入れると、四十九日が三月またぎになるかどうかと、その月の何日以降に亡くなると三月またぎになるかを表示し、三十五日の日付もあわせて確認できます。四十九日の時期は、初盆(新盆)が今年か来年かにも関わります(初盆の年の判定)。
よくある質問
- 三月またぎとは何ですか?
- 四十九日の法要が、亡くなった月から数えて3か月目にかかることです。「始終苦(四十九)労が身に付く(三月)」という語呂合わせから、縁起が悪いとして避ける地域があります。
- 何日以降に亡くなると三月またぎになりますか?
- 多くの月で14日以降です。7月と12月は15日以降、1月・2月は12日以降(うるう年は13日以降)です。関西の一部のように前日から数える場合は、それぞれ1日後ろにずれます。
- 三月またぎは気にしなくてもいいですか?
- 仏教の教えではなく語呂合わせから生まれた俗信なので、多くのお寺は気にしなくてよいとしています。親族に気にする人がいる場合は、三十五日で忌明けにするなど事前に話し合って決めましょう。
- 三月またぎのとき、三十五日で忌明けにしてもいいですか?
- 気にする地域では、三十五日(五七日)で忌明けにするのが一般的な対応です。お寺によって考え方が違うので、菩提寺に相談してから決めてください。
この記事で紹介したツール
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