リールの糸巻き量の見方と換算|「3-100」に2号は何m巻ける?
リールのスプールや箱には「ナイロン(号-m)2.5-150、3-100」のような糸巻き量が書かれています。これは「3号なら100m巻ける」という意味ですが、実際に巻きたいのが2号や1.5号だと、何m巻けるのか分かりにくいものです。この記事では、糸巻き量の表記の読み方と、号数が違う糸に換算する計算方法、PEとナイロンの表記をまたぐときの注意、釣りごとに必要な長さの目安をまとめます。
糸巻き量の表記の読み方
スピニングリールやベイトリールの仕様表、スプールの側面には、そのリールに巻ける糸の量が「太さ-長さ」の形で書かれています。代表的な書き方は次のとおりです。
| 表記の例 | 意味 |
|---|---|
| ナイロン(号-m)2.5-150、3-100 | ナイロン2.5号なら150m、3号なら100m巻ける |
| フロロ(号-m)3-90 | フロロカーボン3号なら90m巻ける |
| PE(号-m)0.8-200、1-150 | PE 0.8号なら200m、1号なら150m巻ける |
| ナイロン(lb-m)8-120 | 8lbのナイロンなら120m巻ける |
| 3-100 | 素材の記載がなければ、多くはナイロンの号数と長さ |
表記が複数並んでいるのは、どれも同じ量を別の号数で言い換えたものです。「2.5-150、3-100」は、2.5 × 150 = 375、3 × 100 = 300とぴったり同じではありませんが、メーカーが市販の号数と切りのよい長さでおおよそを示しているためです。計算に使うときは、自分が巻きたい糸にいちばん近い表記を使うと誤差が小さくなります。
号数が違う糸に換算する計算方法
ナイロンやフロロカーボンの号数は、糸の断面積に比例するように決まっています。つまり、2号の糸は1号の2倍の断面積です。スプールに入る糸の量(体積)は「断面積 × 長さ」なので、同じ素材なら「号数 × 長さ」がスプールの容量を表すことになります。
- 1
スプールの容量を出す
表記の号数と長さを掛けます。3-100なら、3 × 100 = 300です。
- 2
巻きたい号数で割る
2号を巻くなら、300 ÷ 2 = 150m。1.5号なら300 ÷ 1.5 = 200mです。
- 3
少し余裕を見る
スプールの縁ぎりぎりまで巻くと糸があふれてトラブルが増えるので、計算値の9割ほどを実際に巻く長さの目安にします。
| スプールの表記 | 1.5号 | 2号 | 2.5号 | 3号 | 4号 |
|---|---|---|---|---|---|
| ナイロン 2-100(容量200) | 約133m | 100m | 80m | 約67m | 50m |
| ナイロン 2.5-150(容量375) | 250m | 約188m | 150m | 125m | 約94m |
| ナイロン 3-100(容量300) | 200m | 150m | 120m | 100m | 75m |
| ナイロン 3-150(容量450) | 300m | 225m | 180m | 150m | 約113m |
| ナイロン 4-150(容量600) | 400m | 300m | 240m | 200m | 150m |
号数と直径の関係(号数は直径の2乗に比例する)については、ナイロン・フロロの号数とlb・直径の早見表でくわしく説明しています。
PEとナイロンの表記をまたぐときの注意
PEラインの号数は、太さではなく重さ(デニール)で決まっています。さらに編み糸なので断面が円にならず、巻いたときのすき間の入り方もナイロンと違います。そのため、ナイロンの表記から「号数 × 長さ」でPEの巻ける長さを出すと、実際とずれることがあります。
- スプールにPEの表記(PE(号-m)0.8-200など)があれば、PEはそちらから計算します。PE同士なら号数 × 長さの換算でおおむね合います。
- PEの表記がなく、ナイロンの表記しかないときは、号数 × 長さで出した値を目安にし、実際は少なめに巻いて縁との間を見ながら調整します。
- フロロカーボンは硬く、ナイロンより巻き癖でふくらみやすいので、ナイロンの表記で計算したときは1割ほど少なめにみておくと安心です。
釣りごとに必要な糸の長さの目安
スプールに巻ける量が分かったら、次は「何m巻けば足りるか」です。キャストする距離、魚に走られる長さ、高切れしたときの予備を考えて決めます。
| 釣り | 道糸の長さの目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| サビキ・ちょい投げ | 100m前後 | 足元〜近距離が中心。安いナイロンを多めに巻いて、傷んだら切り詰める |
| アジング・メバリング・エギング | 100〜150m | 飛距離は数十m。150mあれば何度か切れても使える |
| シーバス・サーフ | 150〜200m | 遠投するので、キャスト分に加えて高切れの予備を見る |
| ショアジギング | 200〜300m | 青物に走られる長さと、深場で沈める分を見込む |
| 投げ釣り(遠投) | 200m以上 | 100m以上投げることもあるので、余裕を大きくとる |
スプールの容量に対して巻きたい長さが短いと、そのまま巻いても縁まで届かず、飛距離が落ちます。そのときは先に別の糸を巻いて底上げする「下巻き」をします。必要な長さの出し方は下巻きの長さの計算方法で説明しています。
糸巻き量の表記を貼り付けて換算する
釣り糸の号数換算・糸巻き量計算の「糸巻き量の換算」では、リールの仕様表やスプールの表記(「ナイロン(号-m)2.5-125、3-100」「PE1号-200m」「8lb-100m」など)をそのまま貼り付けると読み取り、巻きたい糸の種類と号数で何m巻けるかを計算します。号数ごとに巻ける長さと強度の目安を並べた表も出るので、「2号を150m巻くか、2.5号を120m巻くか」のような比較にも使えます。
PEラインを選ぶときの号数と強さの関係は、PEラインの号数とlbの早見表にまとめています。
よくある質問
- 糸巻き量「3-100」とはどういう意味ですか?
- 3号の糸が100m巻けるという意味です。素材の記載がなければ多くはナイロンの号数です。同じ素材なら「号数 × 長さ」が同じになる長さまで巻けるので、2号なら150m、1.5号なら200m、4号なら75mが目安です。
- 糸巻き量より少し多く巻いても大丈夫ですか?
- おすすめしません。スプールの縁から糸があふれると、キャストのときに何重にも糸が出てしまうライントラブル(ウィンドノット・バックラッシュ)が起きやすくなります。縁から1〜2mmほど下、計算値の9割ほどにとどめるのが目安です。
- ナイロンの表記しかないリールにPEは何m巻けますか?
- 号数 × 長さで換算した値がおおよその目安ですが、PEは号数が重さで決まり断面も丸くないため、実際とはずれます。計算値より少なめに巻き始め、縁との間を見ながら調整してください。
- 浅溝スプールとはなんですか?
- 糸を巻く溝が浅く、巻ける量の少ないスプールです。細いPEを150mほど巻くのに向いていて、下巻きをしなくても縁まで届きやすいのが利点です。モデル名にSやSSなどの記号がついていることが多いです。
- lbで書かれた糸巻き量はどう計算しますか?
- lbを号数に直してから「号数 × 長さ」で計算します。ナイロン・フロロはおよそ1号=4lbなので、8lb-120mなら約2号で、容量は240です。3号なら80m巻ける計算になります。
この記事で紹介したツール
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