積立投資シミュレーション|毎月1万・3万・5万円で何年後いくらになるか
「毎月3万円を積み立てたら、20年後にいくらになるのか」は、積立投資を始める前にいちばん知りたい数字です。この記事では、積立額×年数×利回りの早見表、利回りが1%違うとどれだけ差がつくか、元本と運用益の割合が年数でどう変わるかを、計算式とあわせて金額でまとめます。
積立の金額はどう計算するか
積立投資の将来の金額は、毎月の積立額・想定利回り(年利)・積立期間の3つで決まります。この記事の数字はすべて、金融庁の「資産運用シミュレーション」と同じ「毎月末に積み立て、月利=年利÷12で毎月複利」という前提で計算しています。他のシミュレーターと数字を比べるときは、この前提がそろっているかを先に確認してください。
毎月の積立額をP、月利をr(年利÷12)、積立回数をn(年数×12)とすると、将来の金額は P × {(1+r)^n − 1} ÷ r で求められます。毎月3万円・年3%・20年なら、月利0.25%・240回で 30,000 × (1.0025^240 − 1) ÷ 0.0025 ≒ 984.9万円です。積み立てた元本は720万円なので、約265万円が運用で増えた分になります。
毎月の積立額×年数の早見表
よく検索される積立額と年数の組み合わせを、年3%(バランス型の投資信託でよく使われる目安)と年5%(全世界株式でよく使われる目安)で計算しました。かっこ内は積み立てた元本の合計です。
| 毎月の積立額 | 利回り | 10年後 | 20年後 | 30年後 |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 年3% | 139.7万円(120万) | 328.3万円(240万) | 582.7万円(360万) |
| 1万円 | 年5% | 155.3万円(120万) | 411.0万円(240万) | 832.3万円(360万) |
| 3万円 | 年3% | 419.2万円(360万) | 984.9万円(720万) | 1,748.2万円(1,080万) |
| 3万円 | 年5% | 465.8万円(360万) | 1,233.1万円(720万) | 2,496.8万円(1,080万) |
| 5万円 | 年3% | 698.7万円(600万) | 1,641.5万円(1,200万) | 2,913.7万円(1,800万) |
| 5万円 | 年5% | 776.4万円(600万) | 2,055.2万円(1,200万) | 4,161.3万円(1,800万) |
| 10万円 | 年3% | 1,397.4万円(1,200万) | 3,283.0万円(2,400万) | 5,827.4万円(3,600万) |
| 10万円 | 年5% | 1,552.8万円(1,200万) | 4,110.3万円(2,400万) | 8,322.6万円(3,600万) |
10年では元本と評価額の差はそれほど大きくありませんが、30年になると差が一気に開きます。毎月1万円・年5%の場合、10年後の運用益は約35万円ですが、30年後には約472万円と、元本360万円を上回ります。積立投資は「長く続けるほど効く」仕組みだということが、表からも読み取れます。
利回りが1%違うと20年後にいくら変わるか
同じ毎月3万円・20年(元本720万円)でも、想定利回りによって結果は大きく変わります。
| 想定利回り | 20年後の金額 | 運用益 |
|---|---|---|
| 0%(貯金) | 720.0万円 | 0円 |
| 1% | 796.7万円 | 76.7万円 |
| 2% | 884.4万円 | 164.4万円 |
| 3% | 984.9万円 | 264.9万円 |
| 4% | 1,100.3万円 | 380.3万円 |
| 5% | 1,233.1万円 | 513.1万円 |
| 6% | 1,386.1万円 | 666.1万円 |
| 7% | 1,562.8万円 | 842.8万円 |
利回りが1%上がるごとの差は、1%→2%では約88万円ですが、6%→7%では約177万円と、利回りが高いほど広がります。一方で利回りの高い商品ほど値動きも大きくなるため、「7%で計算すると目標に届く」だけで商品を選ぶのは危険です。計画を立てるときは、期待する利回りより1〜2%低い数字でも計算し、それでも困らないかを確かめておくと安心です。
元本と運用益の割合は年数で逆転する
毎月3万円を年5%で積み立てたときの、評価額に占める運用益の割合を年数ごとに並べました。
| 積立期間 | 元本 | 評価額 | 運用益 | 評価額に占める運用益 |
|---|---|---|---|---|
| 5年 | 180万円 | 204.0万円 | 24.0万円 | 11.8% |
| 10年 | 360万円 | 465.8万円 | 105.8万円 | 22.7% |
| 15年 | 540万円 | 801.9万円 | 261.9万円 | 32.7% |
| 20年 | 720万円 | 1,233.1万円 | 513.1万円 | 41.6% |
| 25年 | 900万円 | 1,786.5万円 | 886.5万円 | 49.6% |
| 30年 | 1,080万円 | 2,496.8万円 | 1,416.8万円 | 56.7% |
最初の5年は、評価額のほとんどが自分で入れたお金です。25年を過ぎたあたりで運用益が元本とほぼ同じになり、30年では評価額の半分以上が運用で増えた分になります。これは、それまでに増えた運用益にもさらに利回りがかかる「複利」の効果です。複利の仕組みは複利と単利の違いで詳しく解説しています。
早く始めるか、多く積み立てるか
同じ65歳をゴールにしたとき、始める年齢と毎月の積立額の組み合わせで結果を比べました(年5%で計算)。
| 始める年齢 | 毎月の積立額 | 元本 | 65歳時点の金額 |
|---|---|---|---|
| 25歳(40年) | 2万円 | 960万円 | 3,052.0万円 |
| 35歳(30年) | 3万円 | 1,080万円 | 2,496.8万円 |
| 45歳(20年) | 5万円 | 1,200万円 | 2,055.2万円 |
25歳から月2万円のほうが、45歳から月5万円より入れるお金は240万円少ないのに、65歳時点では約1,000万円多くなります。複利は時間が長いほど効くので、少額でも早く始めることの効果は、あとから積立額を増やして取り戻すのが難しいほど大きくなります。
途中で積み立てをやめても、それまでの資産は運用を続けられます。毎月3万円を10年(約466万円)積み立てたあと、追加せずに10年置いておくと、年5%なら約767万円です。家計が苦しい時期に積立を止めても、売らずに持ち続ければ複利は働き続けます。
信託報酬(手数料)で差し引かれる金額
投資信託には、持っている間ずっと差し引かれる信託報酬(運用管理費用)があります。シミュレーションで考えるときは、想定利回りから信託報酬の率を引いた値を入れると近い結果になります。毎月3万円・20年で比べると次のとおりです。
| 想定利回り − 信託報酬 | 計算に使う利回り | 20年後の金額 | 年5%との差 |
|---|---|---|---|
| 5% − 0% | 5.0% | 1,233.1万円 | — |
| 5% − 0.1%(低コストのインデックス型) | 4.9% | 1,219.0万円 | 約14万円 |
| 5% − 0.5% | 4.5% | 1,164.4万円 | 約69万円 |
| 5% − 1.5%(アクティブ型に多い水準) | 3.5% | 1,040.6万円 | 約193万円 |
年1.5%の手数料は小さく見えますが、20年では元本720万円の約4分の1にあたる金額が差として出ます。同じ指数に連動する商品で迷ったら、信託報酬の低いほうを選ぶのが基本です。
自分の条件でシミュレーションする
- 1
積立額・利回り・期間を入れる
積立・複利シミュレーターの「積立で増やす」タブで、毎月の積立額と想定利回り、積立期間を入れます。「3万」「100万」のような書き方でも入力できます。利回りは預金0.2%・バランス型3%・全世界株式5%・米国株式7%のプリセットから選べます。
- 2
元本と運用益の内訳を確認する
何年後の評価額と、そのうち元本・運用益がいくらかが表示されます。年ごとの推移はグラフと表で見られ、表は表計算ソフトにそのまま貼り付けられます。
- 3
早見表で条件を比べる
利回り別の早見表で0〜10%をまとめて比べ、積立額×年数の早見表で「月1万円を増やすと何年早く届くか」を確かめます。すでにまとまった資金がある場合は初期投資額にも入れておきます。
NISAを使ったときに税金がいくら変わるかは新NISAの非課税枠と課税口座との差、目標額から毎月の積立額を決めたいときは老後2000万円に必要な積立額を参考にしてください。
よくある質問
- 毎月3万円を20年積み立てるといくらになりますか?
- 元本は720万円で、年3%なら約985万円、年5%なら約1,233万円、年7%なら約1,563万円です。運用せずに貯金するだけなら720万円のままです。利回りが2%違うと、20年後の金額は250万円前後変わります。
- 毎月1万円の積立でも意味はありますか?
- あります。毎月1万円を年5%で30年積み立てると、元本360万円に対して約832万円になり、運用益が元本を上回ります。積立額より期間のほうが結果への影響が大きいため、少額でも早く始める価値があります。家計に余裕が出たら積立額を増やせば、同じ期間でも金額は比例して増えます。
- 毎月5万円を30年積み立てるといくらになりますか?
- 元本は1,800万円で、年3%なら約2,914万円、年5%なら約4,161万円です。毎月5万円は新NISAの生涯枠1,800万円をちょうど30年で使い切るペースなので、NISA口座で積み立てれば年5%の場合の運用益 約2,361万円に税金がかかりません。
- 積立シミュレーションの結果どおりに増えますか?
- 結果どおりにはなりません。シミュレーションは利回りが毎年一定という仮定の計算で、実際には値上がりと値下がりを繰り返します。同じ平均利回りでも、値動きの順番によって最終的な金額は変わり、元本を下回る時期もあります。計画を立てるときは低めの利回りでも計算しておくのがおすすめです。
この記事で紹介したツール
あわせて読みたい
老後2000万円を貯めるには毎月いくら?年数・利回り別に逆算
「老後資金2,000万円」を目標にしたとき、毎月いくら積み立てればよいかは、残りの年数と運用するかどうかで3倍以上変わります。この記事では、2,000万円問題の数字の根拠を確認したうえで、年数×利回り別の必要な積立額、手元資金がある場合の減り方、毎月の額を決めたときに何年で届くかを早見表でまとめます。
記事を読む →老後資金の取り崩しシミュレーション|何年もつか・4%ルール
老後資金は貯めて終わりではなく、どう取り崩すかで「何歳までもつか」が変わります。この記事では、資産と毎月の取り崩し額ごとに資産が尽きるまでの年数、運用を続けながら取り崩したときの延び方、◯年で使い切る場合の毎月の額、よく聞く4%ルールの中身を早見表でまとめます。
記事を読む →複利とは?単利との違いを計算式・早見表・72の法則で解説
「複利は人類最大の発明」という言葉を聞いたことがあっても、単利と比べて実際にいくら違うのかを説明できる人は多くありません。この記事では、複利と単利の計算式の違い、年数とともに差が開く様子、利息を組み入れる回数と実質年利の関係、お金が2倍になる年数が分かる72の法則を、100万円の例でまとめます。
記事を読む →