基礎代謝の計算式と目安|年齢・性別で何kcal?1日の消費カロリーも
ダイエットの本やアプリには必ず「基礎代謝」が出てきますが、計算式がいくつもあり、アプリごとに数字が違って戸惑う人も多いはずです。この記事では、日本人向けの基礎代謝の計算式と主な式の違い、年齢・体重で基礎代謝がどれだけ変わるか、身体活動レベルを使った1日の消費カロリーの出し方を、具体的な数字でまとめます。
基礎代謝とは:何もしなくても使うエネルギー
基礎代謝(基礎代謝量)は、目が覚めた状態で横になって安静にしているときに、心臓を動かす・呼吸する・体温を保つといった生命維持のために使うエネルギーの量です。1日中まったく動かなくても、このくらいのカロリーは消費していることになります。
1日の消費カロリーのうち基礎代謝が占める割合は大きく、日常的に体を動かす「ふつう」の生活なら約6割です。残りは通勤や家事、運動などの身体活動と、食事を消化・吸収するときに使うエネルギーです。基礎代謝は1日の消費カロリーを見積もる土台になるため、ダイエットの計算では最初に求めます。
基礎代謝の主な計算式
基礎代謝を実際に測るには専用の装置が必要なので、普段は性別・年齢・身長・体重から推定する式を使います。代表的な式は次の4つです。
| 計算式 | 計算方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国立健康・栄養研究所の式 | (0.0481×体重kg + 0.0234×身長cm − 0.0138×年齢 − 定数) × 1000 ÷ 4.186 定数は男性0.4235・女性0.9708 | 日本人の実測値から作られた式。日本人では誤差が小さいとされる |
| 基礎代謝基準値 × 体重 | 性別・年代ごとの「体重1kgあたりの基礎代謝」に体重を掛ける | 厚生労働省の食事摂取基準で使う方法。18歳以上が対象 |
| ハリス・ベネディクトの式(改訂版) | 男性 88.362+13.397×体重+4.799×身長−5.677×年齢/女性 447.593+9.247×体重+3.098×身長−4.33×年齢 | 欧米人の測定から作られた古典的な式。日本人では高めに出やすい |
| ミフリン・セントジョーの式 | 10×体重+6.25×身長−5×年齢 男性は+5、女性は−161 | 海外のアプリでよく使われる式 |
基礎代謝基準値(kcal/kg/日)は、男性が18〜29歳23.7・30〜49歳22.5・50〜64歳21.8・65〜74歳21.6・75歳以上21.5、女性が18〜29歳22.1・30〜49歳21.9・50歳以上20.7です(日本人の食事摂取基準2020年版)。
同じ人でも式によって100kcal以上違う
同じ人の基礎代謝を4つの式で計算して比べました(単位はkcal、小数点以下を四捨五入)。
| 条件 | 国立健康・栄養研究所 | 基準値×体重 | ハリス・ベネディクト | ミフリン |
|---|---|---|---|---|
| 女性・20歳・158cm・50kg | 1,160 | 1,105 | 1,313 | 1,227 |
| 女性・30歳・160cm・55kg | 1,196 | 1,205 | 1,322 | 1,239 |
| 女性・50歳・156cm・55kg | 1,107 | 1,139 | 1,223 | 1,114 |
| 男性・25歳・172cm・65kg | 1,525 | 1,541 | 1,643 | 1,605 |
| 男性・40歳・170cm・70kg | 1,522 | 1,575 | 1,615 | 1,568 |
| 男性・60歳・168cm・68kg | 1,422 | 1,482 | 1,465 | 1,435 |
ハリス・ベネディクトの式は、とくに若い女性で国立健康・栄養研究所の式より約130〜150kcal高く出ています。アプリによって基礎代謝の数字が違うのは、多くの場合この計算式の違いです。1日100kcalの差は1か月で3,000kcal、体脂肪にすると約0.4kgに当たるため、ダイエットの計画ではどの式の値かを意識しておくと安心です。日本人の場合は、国立健康・栄養研究所の式を基本にするのがおすすめです。
年齢・体重で基礎代謝はどれだけ変わるか
国立健康・栄養研究所の式では、ほかの条件が同じなら、年齢が1歳上がるごとに約3.3kcal、体重が1kg増えるごとに約11.5kcal、身長が1cm高いと約5.6kcal、基礎代謝が変わります。
| 年齢 | 女性(160cm・55kg) | 男性(170cm・65kg) |
|---|---|---|
| 20歳 | 1,229kcal | 1,530kcal |
| 30歳 | 1,196kcal | 1,497kcal |
| 40歳 | 1,163kcal | 1,464kcal |
| 50歳 | 1,130kcal | 1,431kcal |
| 60歳 | 1,097kcal | 1,398kcal |
| 70歳 | 1,064kcal | 1,365kcal |
20歳と50歳では、体格が同じでも1日約100kcalの差があります。「若いころと同じ食事なのに太ってきた」と感じる理由のひとつです。また、体重が減ると基礎代謝も下がります。女性・30歳・160cmで55kgなら1,196kcalですが、50kgまで減ると1,138kcalになります。ダイエットの途中で減り方が鈍くなるのは、この変化も関係しています。
1日の消費カロリー=基礎代謝×身体活動レベル
1日に実際に消費するカロリー(推定エネルギー必要量)は、基礎代謝に「身体活動レベル」を掛けて求めます。身体活動レベルは、厚生労働省の食事摂取基準で次の3段階が決められています。
| 身体活動レベル | 生活の目安 | 18〜64歳 | 65〜74歳 |
|---|---|---|---|
| 低い(I) | 1日の大部分を座って過ごす。運動習慣がない | 1.50 | 1.45 |
| ふつう(II) | 座り仕事中心だが、通勤・家事・軽い運動で体を動かす | 1.75 | 1.70 |
| 高い(III) | 立ち仕事や移動の多い仕事、または活発な運動習慣がある | 2.00 | 1.95 |
女性・30歳・160cm・55kg(基礎代謝1,196kcal)なら、1日の消費カロリーは低いで1,793kcal、ふつうで2,092kcal、高いで2,391kcalです。男性・40歳・170cm・70kg(1,522kcal)なら、低い2,282kcal・ふつう2,663kcal・高い3,043kcalになります。同じ人でも活動量によって約600kcal違うので、自分の生活に合ったレベルを選ぶことが大切です。迷ったら「ふつう」を選び、体重の変化を見ながら調整してください。
体重を保つには、この消費カロリーと同じくらいを食べればよい計算です。減量したいときに1日の食事を何kcalにすればよいかは、1か月で何キロ痩せられるかの計算で解説しています。
自分の基礎代謝を計算する
- 1
身長・体重を入れる
BMI・適正体重計算の身長・体重の欄に入力します。入力した値はタブを切り替えても引き継がれます。
- 2
性別・年齢・身体活動レベルを選ぶ
「基礎代謝・カロリー」タブで性別と年齢を入れ、身体活動レベルを低い・ふつう・高いから選びます。
- 3
基礎代謝と消費カロリーを確認する
基礎代謝量と1日の消費カロリー、体重を保つ食事量の目安が表示されます。活動レベル別の消費カロリーと、4つの計算式の結果の比較も表で確認できます。
体格そのものの目安はBMIの計算式と肥満度の判定基準、目標にする体重は身長別の標準体重・美容体重早見表で確認できます。
よくある質問
- 基礎代謝の計算式を教えてください。
- 日本人には国立健康・栄養研究所の式がおすすめです。男性は (0.0481×体重kg + 0.0234×身長cm − 0.0138×年齢 − 0.4235) × 1000 ÷ 4.186、女性は最後の定数を0.9708にします。30歳・女性・160cm・55kgなら約1,196kcal、40歳・男性・170cm・70kgなら約1,522kcalです。
- アプリによって基礎代謝の数字が違うのはなぜですか?
- 使っている計算式が違うためです。欧米人のデータから作られたハリス・ベネディクトの式は、日本人の若い女性では国立健康・栄養研究所の式より130〜150kcalほど高く出ることがあります。体組成計は体脂肪率なども使って推定するため、さらに違う値になることがあります。
- 1日の消費カロリーはどう計算しますか?
- 基礎代謝 × 身体活動レベルで計算します。身体活動レベルは18〜64歳なら低い1.50・ふつう1.75・高い2.00です。基礎代謝1,196kcalの人がふつうの生活をしているなら、1,196 × 1.75 = 約2,092kcalです。
- 年齢とともに基礎代謝はどれくらい下がりますか?
- 国立健康・栄養研究所の式では、体格が同じなら1歳ごとに約3.3kcal、10歳で約33kcal下がります。160cm・55kgの女性なら、20歳で1,229kcal、50歳で1,130kcalと、30年で約100kcalの差になります。
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