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BMIの計算式と肥満度の判定基準|いくつから肥満?年代別の目標も

健康診断の結果に載っている「BMI」は、身長と体重だけで計算できる体格の目安です。この記事では、BMIの計算式と電卓での求め方、日本肥満学会の肥満度の判定基準とWHO基準との違い、年代によって目標とするBMIが変わる理由、そしてBMIだけでは分からないことまでを、具体的な数字でまとめます。

BMIの計算式と電卓での求め方

BMI(Body Mass Index、体格指数)は「体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)」で計算します。身長はcmではなくmに直すのがポイントで、170cmなら1.7として2回割ります。身長を2乗してから割っても同じ結果です。

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    身長をmに直す

    170cm → 1.7m、158cm → 1.58m のように、100で割ります。

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    体重を身長で2回割る

    身長170cm・体重65kgなら、65 ÷ 1.7 ÷ 1.7 = 22.49…です。スマホの電卓なら「65 ÷ 1.7 ÷ 1.7 =」と続けて押すだけで求められます。

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    小数第1位までで読む

    BMIは小数第1位までで表すのが一般的です。22.49…なら22.5で、判定は「普通体重」になります。

身長・体重計算BMI判定
155cm・45kg45 ÷ 1.55 ÷ 1.5518.7普通体重
160cm・55kg55 ÷ 1.6 ÷ 1.621.5普通体重
170cm・65kg65 ÷ 1.7 ÷ 1.722.5普通体重
175cm・80kg80 ÷ 1.75 ÷ 1.7526.1肥満(1度)
180cm・90kg90 ÷ 1.8 ÷ 1.827.8肥満(1度)

身長の2乗で割るのは、背が高い人ほど体重が重くなる影響をならすためです。身長で1回割るだけでは背の高い人ほど値が大きくなり、3回割ると逆に背の低い人ほど大きくなります。大人の体格では2乗で割るのが最も身長の影響を受けにくいとされ、国際的な指標として使われています。

日本肥満学会の肥満度の判定基準

日本では、日本肥満学会の基準でBMIを6つの区分に分けます。健康診断や特定健診の判定もこの基準です。

BMI判定身長160cmなら身長170cmなら
18.5未満低体重(やせ)47.4kg未満53.5kg未満
18.5以上25未満普通体重47.4〜64.0kg未満53.5〜72.3kg未満
25以上30未満肥満(1度)64.0〜76.8kg未満72.3〜86.7kg未満
30以上35未満肥満(2度)76.8〜89.6kg未満86.7〜101.1kg未満
35以上40未満肥満(3度)89.6〜102.4kg未満101.1〜115.6kg未満
40以上肥満(4度)102.4kg以上115.6kg以上

BMI 35以上は「高度肥満」とも呼ばれます。なお「肥満」と「肥満症」は別のものです。肥満はBMIが25以上という体格の状態を指し、肥満症は肥満に加えて、糖尿病や高血圧など肥満が原因の健康障害がある(または内臓脂肪が多い)ため、医学的に減量が必要な状態を指します。

WHOの基準との違い:日本はなぜ25から肥満なのか

世界保健機関(WHO)の国際基準では、BMI 25以上30未満は「過体重(pre-obese)」で、「肥満(obese)」は30以上です。日本の基準はWHOより5低いところから肥満と判定する、厳しめの基準になっています。

BMI日本肥満学会WHO
18.5未満低体重低体重(Underweight)
18.5以上25未満普通体重普通体重(Normal range)
25以上30未満肥満(1度)過体重(Pre-obese)
30以上35未満肥満(2度)肥満クラスI
35以上40未満肥満(3度)肥満クラスII
40以上肥満(4度)肥満クラスIII

日本人を含むアジア人は、欧米人と同じBMIでも内臓脂肪がつきやすく、BMI 25前後から糖尿病や高血圧などが増えることが分かっています。そのため日本では25を肥満の境目にしています。海外の論文やアプリで「BMI 27は過体重(overweight)」と書かれていても、日本の基準では肥満(1度)に当たる、という違いがあります。

標準体重(BMI22)と肥満度(%)

BMIの式を逆にたどると、目標のBMIになる体重が求められます。よく使われるのがBMI 22になる「標準体重」で、身長(m) × 身長(m) × 22 で計算します。日本人を対象にした調査で、病気の数が最も少なかったBMIが男性22.2・女性21.9だったことが根拠になっています。

標準体重と今の体重の差を割合で表したのが「肥満度」で、(体重 − 標準体重) ÷ 標準体重 × 100 で求めます。身長175cm・80kgなら、標準体重67.4kgとの差は12.6kgで、肥満度は+18.7%です。身長155cm・45kgなら、標準体重52.9kgより7.9kg軽く、肥満度は−14.9%になります。身長ごとの標準体重・美容体重の一覧は身長別の標準体重・美容体重早見表にまとめています。

年代別の「目標とするBMI」

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、年齢によって目標とするBMIの範囲を変えています。上限はどの年代も24.9ですが、下限は年齢が上がるほど高くなります。

年齢目標とするBMI身長155cmなら身長160cmなら身長170cmなら
18〜49歳18.5〜24.944.4〜59.8kg47.4〜63.7kg53.5〜72.0kg
50〜64歳20.0〜24.948.1〜59.8kg51.2〜63.7kg57.8〜72.0kg
65歳以上21.5〜24.951.7〜59.8kg55.0〜63.7kg62.1〜72.0kg

高齢になるほど下限が上がるのは、やせすぎによる筋力の低下や、心身が弱って介護が必要になる手前の状態(フレイル)を防ぐためです。65歳以上では、若い世代なら普通体重に入るBMI 20でも「目標より低い」扱いになります。中高年のダイエットでは、減らしすぎないことも同じくらい大切です。

BMIだけでは分からないこと

  • 筋肉と脂肪の区別がつかない:筋肉の多いスポーツ選手は、体脂肪が少なくてもBMIが25を超えて「肥満」と出ることがあります。
  • 脂肪のつき方が分からない:BMIが普通体重でも、おなか周りに内臓脂肪がたまっている「隠れ肥満」の人がいます。特定健診で腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)を測るのはこのためです。
  • 子どもには使えない:成長期は身長と体重のバランスが年齢で変わるため、乳幼児はカウプ指数、小中学生はローレル指数や肥満度を使います。詳しくはカウプ指数・ローレル指数の計算と判定で解説しています。
  • 妊娠中は基準が別:妊娠中の体重管理は、妊娠前のBMIをもとにした体重増加の目安で考えます。

BMIは「体格の大まかな目安」としては手軽で便利ですが、健康状態そのものを表すわけではありません。血圧や血糖値、腹囲などとあわせて見るのが基本です。

BMIと適正体重をまとめて計算する

BMI・適正体重計算の「BMI・適正体重」タブで身長と体重を入れると、BMIと肥満度の判定、標準体重との差、普通体重の範囲がすぐに表示されます。身長は「160」「160cm」「1.6m」どの書き方でも入力できます。年齢を入れると年代別の目標BMIに入っているかも表示されます。

体重を減らしたい場合は、「基礎代謝・カロリー」タブで1日の消費カロリーを確かめてから、「目標体重・ダイエット」タブで目標までの計画を立てると、1日に何kcal減らせばよいかまで分かります。考え方は基礎代謝の計算式と1日の消費カロリー1か月で何キロ痩せられるかの計算で解説しています。

よくある質問

BMIの計算式を教えてください。
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m) です。身長はcmではなくmに直して2回割ります。身長170cm・体重65kgなら65 ÷ 1.7 ÷ 1.7 = 22.5、身長160cm・体重55kgなら21.5で、どちらも普通体重です。
BMIはいくつから肥満ですか?
日本肥満学会の基準ではBMI 25以上が肥満です。18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上30未満が肥満1度、30以上35未満が肥満2度、35以上40未満が肥満3度、40以上が肥満4度です。WHOの国際基準では25以上30未満は「過体重」で、肥満は30以上です。
BMIが25を超える体重は、身長160cmで何kgですか?
身長160cmでBMIがちょうど25になる体重は64.0kgです。BMIは小数第1位に四捨五入して表示するため、63.9kg(BMI 24.96)でも表示は25.0になり、肥満1度と判定されます。身長170cmなら72.3kg、身長155cmなら60.1kgがBMI 25の体重です。
BMIが普通体重なら健康と考えてよいですか?
BMIだけでは判断できません。BMIが普通体重でも、内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の人がいます。逆に筋肉が多い人はBMIが25を超えても体脂肪は少ないことがあります。腹囲や血圧、血糖値などの健診結果とあわせて見てください。

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