ケーキ型のサイズ換算|15cm→18cmは何倍?丸型の分量早見表
15cmのレシピしか手元にないのに、持っている型は18cm。そんなときに「直径が3cm大きいから2割増し」と考えると、生地が足りずに薄いケーキになってしまいます。丸型の分量は直径ではなく面積で変わるからです。この記事では、丸型のサイズを変えるときの倍率の出し方と早見表、卵が半端になったときの扱い、焼き時間の調整までをまとめます。
丸型の分量は「直径の比の2乗」で変わる
ケーキ型を変えるときに合わせたいのは、焼き上がりの高さ(生地の厚さ)です。厚さを同じにするなら、必要な生地の量は型の底面積に比例します。丸型の底面積は「半径×半径×3.14」なので、直径が1.2倍になると面積は1.2×1.2=1.44倍になります。
| 直径 | 号数 | 底面積 | 15cmとの比 |
|---|---|---|---|
| 12cm | 4号 | 約113cm² | 0.64倍 |
| 15cm | 5号 | 約177cm² | 1倍 |
| 18cm | 6号 | 約254cm² | 1.44倍 |
| 21cm | 7号 | 約346cm² | 1.96倍 |
| 24cm | 8号 | 約452cm² | 2.56倍 |
つまり15cm→18cmは「3cm増えたから1.2倍」ではなく1.44倍、15cm→21cmは1.96倍でほぼ2倍です。直径の感覚だけで増やすと、18cmの型で2割増しの生地を焼いたとき、厚さは元の約83%にしかなりません。スポンジを横に2枚にスライスするレシピでは、この差がそのまま「切れない・薄い」という失敗になります。
丸型どうしの倍率早見表(12〜24cm)
縦がレシピの型、横が使いたい型です。高さが同じ丸型どうしなら、この倍率を材料すべてにかければ同じ厚さに焼けます。
| レシピ\使う型 | 12cm | 15cm | 18cm | 21cm | 24cm |
|---|---|---|---|---|---|
| 12cm | 1 | 1.56 | 2.25 | 3.06 | 4 |
| 15cm | 0.64 | 1 | 1.44 | 1.96 | 2.56 |
| 18cm | 0.44 | 0.69 | 1 | 1.36 | 1.78 |
| 21cm | 0.33 | 0.51 | 0.73 | 1 | 1.31 |
| 24cm | 0.25 | 0.39 | 0.56 | 0.77 | 1 |
- よく使う組み合わせは「15→18cmで1.44倍」「18→15cmで0.69倍」「18→21cmで1.36倍」の3つです。
- 18cm→12cmは0.44倍で、半量より少し少なめ。15cm→12cmは0.64倍でほぼ3分の2です。
- 2.5倍を超えるとハンドミキサーやボウルに入りきらないことが多いので、2回に分けて作るほうが失敗しにくくなります。
号数と何人分かの関係はケーキの号数とサイズで、角型との換算もあわせて紹介しています。
スポンジの材料を換算してみる
15cmの共立てスポンジ(卵2個・グラニュー糖60g・薄力粉60g・バター20g・牛乳大さじ1)を、12cm・18cm・21cmに換算した例です。ケーキ型サイズ換算ツールに材料を貼り付けると、この表と同じ形で一括で書き換わります。
| 材料 | 15cm(元) | 12cm(×0.64) | 18cm(×1.44) | 21cm(×1.96) |
|---|---|---|---|---|
| 卵 | 2個 | 1.3個(約64g) | 2.9個(約144g) | 3.9個(約196g) |
| グラニュー糖 | 60g | 38g | 86g | 118g |
| 薄力粉 | 60g | 38g | 86g | 118g |
| バター | 20g | 13g | 29g | 39g |
| 牛乳 | 大さじ1 | 小さじ2 | 大さじ1と小さじ1と1/4 | 大さじ2 |
スポンジの卵の数は、15cmで2個を基準にすると18cmで約2.9個、21cmで約3.9個、24cmで約5.1個になります。「18cmは卵3個、21cmは卵4個」というよく見るレシピの数字は、この計算とほぼ一致しています。
卵が2.9個のように半端になったとき
倍率をかけると卵はたいてい半端な数になります。卵の大きさはばらつきがあるので、個数で丸めるより溶き卵を量るほうが確実です。Mサイズの卵は殻を除いた正味が約50g(卵黄約20g・卵白約30g)なので、2.9個なら溶き卵145g前後を使います。
- 1
卵を多めに割って溶く
必要な数より1個多く割り、よく溶きほぐしてからボウルに量り入れます。
- 2
グラム数に合わせる
2.9個なら約145g、1.3個なら約65gを目安にします。余った溶き卵は卵焼きやつや出しに使えます。
- 3
切り上げるならほかも合わせる
泡立てが大事なスポンジでは、卵を3個に切り上げて、砂糖と粉も3÷2=1.5倍(90g)にそろえてもかまいません。生地が少し増えるだけで、配合のバランスは崩れません。
型を変えたときの焼き時間と温度
丸型どうしで厚さをそろえて換算した場合、生地の厚みは変わりませんが、型が大きくなるほど中心まで熱が届くのに時間がかかります。
| 倍率 | 温度 | 焼き時間 |
|---|---|---|
| 1.15倍以上(型が大きくなる) | 同じか10℃下げる | 5〜15分延ばす |
| 0.87〜1.15倍 | 同じ | ほぼ同じ |
| 0.87倍以下(型が小さくなる) | 同じ | 5〜10分短くし、早めに確認 |
- 焼き上がりは中心に竹串を刺して、生地がついてこないかで判断します。
- 表面が先に濃く色づいてきたら、アルミホイルをかぶせて焼き続けます。
- オーブンの機種によって差が大きいので、初回はレシピの時間より5分早めに一度のぞくと安心です。
型の高さが違うとき・丸型以外に移すとき
早見表は「高さが同じ丸型どうし」の倍率です。高さ6cmの型のレシピを、高さ8cmの深い型でそのまま焼くなら同じ倍率で問題ありません(型の上に余裕ができるだけです)。逆に、深い型に合わせて背の高いケーキにしたいときは、底面積ではなく容量の比で換算します。
- 角型(スクエア型):丸型と同じく底面積で換算できます。詳しくは号数とサイズの記事で。
- パウンド型・マフィン型:厚さがそろわないので生地の量で換算します。→パウンド型のサイズと換算
- シフォン型:直径と一緒に高さも変わるため、倍率はほぼ直径の比の3乗です。→シフォン型のサイズと分量
- 天板(ロールケーキ):天板どうしなら面積で換算します。→ロールケーキの天板サイズ換算
よくある質問
- 15cmのレシピを18cmの型で作るには何倍にすればいいですか?
- 1.44倍です。丸型は直径の比の2乗で底面積が変わるため、(18÷15)²=1.44になります。卵2個のレシピなら約2.9個(溶き卵144g前後)が目安です。
- 18cmのレシピを15cmで作るときの分量は?
- 約0.69倍です。卵3個・砂糖90g・薄力粉90gのスポンジなら、卵2.1個(約104g)・砂糖63g・薄力粉63gになります。
- 18cmのスポンジは卵何個で作りますか?
- 15cmを卵2個で作る配合なら、18cmは約2.9個で、卵3個が目安です。21cmなら約4個、24cmなら約5個になります。
- 直径が2倍の型なら材料も2倍でいいですか?
- いいえ、4倍必要です。面積は直径の2乗に比例するので、12cm→24cmは(24÷12)²=4倍です。2倍では厚さが半分のケーキになります。
- 型を大きくしたら焼き時間はどれくらい延ばしますか?
- 温度は同じか10℃下げ、焼き時間を5〜15分延ばすのが目安です。最後は中心に竹串を刺して、生地がつかなければ焼き上がりです。
この記事で紹介したツール
あわせて読みたい
ロールケーキの天板サイズ換算|25cm・28cm・30cm角の分量
ロールケーキのレシピには「28cm角の天板」「30cm角のロールケーキ天板」などと書かれていますが、オーブンに付属の天板は長方形でサイズもさまざまです。天板のスポンジは薄く均一に焼くのが大事なので、天板の面積に合わせて分量を変えます。この記事では、天板どうしの倍率の早見表、材料の換算例、オーブン付属の天板で焼くときのコツ、巻きやすい厚さの目安をまとめます。
記事を読む →パウンド型のサイズと換算|丸型・マフィン型に移すときの分量
パウンドケーキのレシピは18cmのパウンド型で書かれていることが多いものの、手持ちの型が21cmだったり、細長いスリム型だったり、マフィン型で小分けに焼きたかったりします。パウンド型は底面積ではなく、生地が入る量(容量)で換算するのがコツです。この記事では、パウンド型のよくあるサイズと容量、型どうしの倍率、丸型・マフィン型・角型に移したときの分量と焼き時間をまとめます。
記事を読む →シフォン型のサイズと分量|17cm・20cm・23cmの卵の数と焼き時間
シフォンケーキのレシピは17cm型が定番ですが、20cmや23cmの型で大きく焼きたい、14cmの小さい型でお試しに焼きたいということもあります。シフォン型は直径が大きくなると高さも一緒に高くなるため、丸型より倍率が大きくなるのが特徴です。この記事では、シフォン型のサイズ別の容量と倍率、卵の数、焼き時間、ほかの型で焼くときの注意点をまとめます。
記事を読む →