パウンド型のサイズと換算|丸型・マフィン型に移すときの分量
パウンドケーキのレシピは18cmのパウンド型で書かれていることが多いものの、手持ちの型が21cmだったり、細長いスリム型だったり、マフィン型で小分けに焼きたかったりします。パウンド型は底面積ではなく、生地が入る量(容量)で換算するのがコツです。この記事では、パウンド型のよくあるサイズと容量、型どうしの倍率、丸型・マフィン型・角型に移したときの分量と焼き時間をまとめます。
パウンド型は「容量」で換算する
丸型どうしなら底面積の比で換算できますが、パウンド型は深さがあり、側面も上に向かって広がっています。長さや幅だけを比べると誤差が大きくなるので、型に入る生地の量(容量)で比べます。
パウンド型の容量は、上端の内寸(たて×よこ)と高さから求めます。底は上端より各辺1.5cmほど小さい型が多いので、角錐台(上と下で大きさが違う箱)として計算すると実物に近くなります。生地は型の7割ほどまで流すのが一般的です。
パウンド型のよくあるサイズと容量
| 型(上端の内寸×高さ) | 容量の目安 | 生地量(7割) | 18×8cm型との比 |
|---|---|---|---|
| 16×6.5×5.5cm(小さめ) | 約480mL | 約340mL | 0.64倍 |
| 18×6×5.5cm(スリム) | 約500mL | 約350mL | 0.66倍 |
| 18×8×6cm(標準) | 約750mL | 約530mL | 1倍 |
| 21×8×6cm | 約880mL | 約620mL | 1.17倍 |
| 24×8×6cm | 約1010mL | 約710mL | 1.35倍 |
同じ「18cmパウンド型」でも、幅8cmの標準型と幅6cmのスリム型では生地の量が3分の2ほどになります。長さだけを見て同じレシピで焼くと、スリム型では生地があふれます。型を買うときは長さ・幅・高さの3つを確認しておきましょう。
4同配合(各100g)を換算してみる
バター・砂糖・卵・薄力粉を各100g(卵は2個)使う、18×8×6cmの型の基本のパウンドケーキを、ほかの型に移した例です。
| 焼く型 | 倍率 | バター・砂糖・粉 | 卵 |
|---|---|---|---|
| スリム型 18×6×5.5cm | 0.66倍 | 各66g | 1.3個(約66g) |
| 21×8×6cm | 1.17倍 | 各117g | 2.3個(約117g) |
| 24×8×6cm | 1.35倍 | 各135g | 2.7個(約135g) |
| 丸型 12cm | 0.9倍 | 各90g | 1.8個(約90g) |
| 丸型 15cm | 1.41倍 | 各141g | 2.8個(約141g) |
| 角型 15cm角(高さ5cm) | 1.5倍 | 各150g | 3個(約150g) |
| 標準マフィン型 6個 | 0.73倍 | 各73g | 1.5個(約73g) |
4同配合は卵も同じグラム数なので、倍率をかけたあとは溶き卵を粉と同じ重さだけ量れば済みます。ベーキングパウダーは小さじ1/2×倍率を1/4杯単位に丸めます。卵を量るときの考え方はケーキ型のサイズ換算でも詳しく説明しています。
マフィン型なら何個分になる?
マフィン型は1個あたりの容量が小さく、カップの7〜8分目まで生地を入れます。18×8×6cmのパウンド型1台分の生地で焼ける個数の目安は次のとおりです。
| マフィン型 | 1個の容量 | パウンド型1台分で焼ける数 |
|---|---|---|
| ミニ(上径5cm) | 約29mL | 約24個 |
| 標準(上径7cm) | 約86mL | 約8個 |
| 大きめ(上径9cm) | 約227mL | 約3個 |
- 標準的な6個取りのマフィン天板なら、パウンド型のレシピを約0.73倍にするとちょうど6個分です。
- 紙カップのサイズは商品ごとに違うので、底の直径と高さを見て近いものを選びます。
- カップに入れすぎると焼いたときにあふれて横に広がるので、8分目を上限にします。
型を変えたときの焼き時間
| 型 | 温度の目安 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| パウンド型 18cm | 170〜180℃ | 40〜45分前後 |
| パウンド型 21〜24cm | 170℃ | 45〜55分前後 |
| 丸型 15cm | 170℃ | 40〜50分前後 |
| 標準マフィン型 | 170〜180℃ | 20〜25分 |
| ミニマフィン型 | 180℃ | 12〜15分前後 |
- パウンド型から浅い型や小さい型に移すほど、焼き時間は短くなります。最初はレシピの半分くらいの時間から様子を見ます。
- 焼き始めて10分ほどで表面にナイフで1本切り込みを入れると、中央がきれいに割れます。
- 中心に竹串を刺して、ぬれた生地がついてこなければ焼き上がりです。
型を変えたときによくある失敗と対策
| 失敗 | よくある原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 生地が型からあふれた | スリム型など容量の小さい型に同じ量を入れた | 容量で換算し、型の7割までにとどめる。余った生地はマフィンカップへ |
| 中心が生焼け | 深い型・大きい型で焼き時間が足りない | 温度を10℃下げて5〜15分延ばし、竹串で確認する |
| 表面だけ焦げる | 型が大きくなって焼き時間が延びた | 焼き色がついたらアルミホイルをかぶせる |
| パサパサになった | 小さい型・マフィン型で元の時間のまま焼いた | 時間を短くし、早めに竹串で確認する |
| 真ん中が割れない | 表面が乾く前に切り込みを入れていない | 焼き始めて10分ほどでナイフで1本切り込みを入れる |
パウンドケーキは焼いた翌日以降のほうが生地がしっとりなじみます。型を変えて焼いたときも、冷めたらラップで包んで一晩おいてから切ると、断面がきれいに出て味も落ち着きます。
よくある質問
- パウンド型18cmのレシピを21cmの型で作るには?
- 幅と高さが同じ(8cm・6cm)なら約1.17倍です。各100gの4同配合なら各117g、卵は溶き卵117gが目安です。
- パウンドケーキのレシピを丸型で焼けますか?
- 焼けます。18×8×6cmのパウンド型のレシピなら、15cmの丸型で約1.4倍、12cmの丸型で約0.9倍です。丸型のほうが浅いので、焼き時間は様子を見ながら調整します。
- パウンド型1台分の生地でマフィンは何個できますか?
- 18×8×6cmの型なら、標準サイズ(上径7cm)のマフィン型で約8個、ミニサイズで約24個が目安です。
- パウンド型の容量はどれくらいですか?
- 18×8×6cmの標準的な型で約750mL、生地を流すのはその7割の約530mLです。型に水を入れて測ると正確な容量がわかります。
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