ドット抜けの確認方法|輝点・黒点の見分け方と見つけたときの対応
新しいモニターやスマホを手にしたとき、画面に小さな点が1つ光っているだけでも気になるものです。ただ、ドット抜けは「何色の画面で見るか」で見つかりやすさがまったく変わり、照明や画面の汚れを見間違えることもあります。この記事では、ドット抜けの種類と、単色の全画面表示で取りこぼさず確認する手順、ゴミや傷との見分け方、見つけたときの販売店・メーカーへの伝え方をまとめます。
ドット抜けとは?光ったままの「輝点」と光らない「黒点」
液晶や有機ELの画面は、赤・緑・青の小さな光(副画素)を1組にした「画素」がびっしり並んでできています。ドット抜けは、この画素や副画素のどれかが思いどおりに光らなくなった状態です。見え方によって大きく2種類に分かれます。
| 種類 | 別の呼び方 | 見え方 | 見つけやすい画面 |
|---|---|---|---|
| 輝点 | 常時点灯・明点 | 暗い画面でも、その点だけ光ったまま | 黒 |
| 黒点 | 滅点・暗点 | 明るい画面でも、その点だけ黒いまま | 白 |
| 副画素の異常 | 色ドット | 赤・緑・青のどれかだけが光る/光らない | 赤・緑・青、シアン・マゼンタ・黄 |
目立ちやすいのは輝点です。黒い背景の中で1点だけ赤や緑に光るため、動画の暗い場面やダークモードでも気づきます。反対に黒点は、白い背景のときに目を凝らさないと分からないことが多く、普段使いではほとんど気にならない場合もあります。
副画素の異常は、白い画面では白っぽく見えて見落としやすいのが特徴です。たとえば赤の副画素が光らない点は、白い画面ではわずかに水色っぽく見えるだけですが、赤一色の画面にすると黒い点としてはっきり現れます。
単色の全画面表示で確認する手順
ドット抜けは、画面全体を1色で塗りつぶして見るのがいちばん確実です。アイコンや文字が残っていると、その下にある点は見えません。ここで紹介する手順は、画面チェッカーの「ドット抜け・焼き付き」の画面でそのまま試せます。
- 1
画面をきれいに拭く
指紋やほこりは、白い画面では黒点に、黒い画面では光の反射で輝点のように見えます。先にメガネ拭きなどのやわらかい布で拭いておきます。
- 2
画面の明るさを最大にする
自動調整や省電力で暗くなっていると、黒点が背景になじんで見えません。確認のあいだだけ明るさを手動で最大にします。
- 3
全画面表示にして黒から順に見る
黒→白→赤→緑→青の順に切り替え、画面の端から端まで、左上から右下へ視線を動かして見ていきます。1色あたり20〜30秒かけるのが目安です。
- 4
気になる点はスマホのカメラで撮る
見つけた点は、その色の画面を表示したまま近くから撮影しておきます。あとで販売店に伝えるときの証拠になり、位置を説明する手間も省けます。
ゴミ・傷・気泡とドット抜けを見分けるには
「黒い点がある」と思っても、画面の表面のゴミや保護フィルムの下の気泡だったということはよくあります。次の3つで切り分けると、ほとんどの場合は判断できます。
- 色を変えると見え方が変わるか:ドット抜けは決まった色の画面でだけ目立ちます。ゴミや傷は、どの色の画面でもほぼ同じように見えます。
- 見る角度を変えると位置がずれるか:表面のゴミや保護フィルムの気泡は、顔を左右に動かすと画素に対して位置がずれて見えます。ドット抜けは画素そのものなので、角度を変えても同じ場所にあります。
- 大きさが画素1つ分か:ドット抜けは、拡大鏡やカメラのズームで見ると四角い画素ちょうど1つ分(または副画素1本分)の大きさです。丸くぼやけていたり、画素より大きかったりする場合は、ゴミや液晶の内部の異物を疑います。
なお、画面に以前の表示が薄く残るのは、ドット抜けではなく残像や焼き付きです。見分け方は画面の残像と焼き付きの見分け方で解説しています。
ドット抜けを見つけたときの対応と保証の考え方
液晶パネルは画素数がとても多いため、多くのメーカーは「有効画素99.99%以上」のように、ごく一部のドット抜けを仕様の範囲内として説明書に記載しています。たとえば4K(3840×2160)の画面は副画素がおよそ2488万個あり、その0.01%は約2488個です。そのため、ドット抜けが1つあるというだけでは、交換や返品の対象にならないことがあります。
- まず販売店の初期不良の期間を確認する:購入後すぐの期間は、販売店の判断で交換に応じてもらえる場合があります。期間は店によって違うので、レシートや購入履歴の規約を見ておきます。
- メーカーの「無輝点保証」などを確認する:モニターの機種や販売店によっては、輝点が1つでもあれば交換する保証を、期間限定や有料オプションで用意していることがあります。
- 伝える内容をそろえる:機種名、購入日、点の色(輝点か黒点か、何色か)、場所(画面の左上から何cmくらい)、撮影した写真を用意すると話が早く進みます。
モニターとスマホで違う確認のコツ
モニターは画面が大きいため、端の点を見落としがちです。画面を上下左右に4分割したつもりで、1区画ずつ見ていくと抜けがなくなります。新しいモニターを買ったときに一緒に見ておきたい色むらや光漏れのチェックは、モニターの初期不良チェックにまとめました。
スマホは画面が細かく、輝点も小さく見えます。顔から20cmほどの距離で見ると見つけやすくなります。iPhoneのSafariなど全画面表示にできない環境では、アドレスバーの下になる部分が見えないことがあるので、画面を回転させて縦向きと横向きの両方で見ておきましょう。中古で買う場合の画面全体のチェックは中古スマホの画面チェックで解説しています。
よくある質問
- ドット抜けは何色の画面で確認すればいいですか?
- 光ったままの輝点は黒、光らない黒点は白の画面で見つけやすくなります。副画素ごとの異常は赤・緑・青の単色で見ると分かります。黒・白・赤・緑・青の5色を順に全画面で表示して確認するのが基本です。
- ドット抜けが1つだけでも交換してもらえますか?
- メーカーの多くは、ごく一部のドット抜けを仕様の範囲内としているため、1つだけでは交換の対象にならないことがあります。販売店の初期不良の期間や、メーカーの無輝点保証などがあるかを確認し、写真を添えて相談してみてください。
- ドット抜けとゴミはどう見分けますか?
- 画面の色を変えても同じように見え、顔を動かすと位置がずれて見えるものは、表面のゴミや保護フィルムの気泡です。決まった色の画面でだけ目立ち、角度を変えても同じ画素にあるものがドット抜けです。
- ドット抜けはあとから増えることがありますか?
- 使っているうちに新しく出ることはあります。落下や圧迫などの衝撃がきっかけになることもあるため、気になったら同じ手順でときどき確認し、保証期間のうちに見つけておくと対応してもらいやすくなります。
この記事で紹介したツール
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